複素関数を学ぶ人のために の商品レビュー
数学的な厳密さは一度抜きにして、この分野の「感じ」を平易に解説している。とはいえ、おさえるべきトピックには一通り触れているし、それぞれの定理では、大体どんな感じの議論からそれらが導かれるかが説明されている。問題の解説も非常に丁寧。パパッと読めるので、1冊目に読んで大体の雰囲気を掴...
数学的な厳密さは一度抜きにして、この分野の「感じ」を平易に解説している。とはいえ、おさえるべきトピックには一通り触れているし、それぞれの定理では、大体どんな感じの議論からそれらが導かれるかが説明されている。問題の解説も非常に丁寧。パパッと読めるので、1冊目に読んで大体の雰囲気を掴むのに良いと思う。 1 複素関数 複素数 数列と級数 複素関数 2 複素関数の微分 複素微分 コーシー・リーマンの関係式 3 複素関数の積分 複素積分 コーシーの積分公式と正則関数 4 複素関数の展開と特異性 テイラー展開 零点 ローラン展開 特異点 5 留数定理 留数定理 留数の求め方 留数定理の応用例 付録A 積分経路の変形方法 付録B 解答と解説
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複素関数のそれぞれの定義から、多価関数になぜなるのか、よく分かった。そこから実数関数に比べて、複素関数で間違いがちな点も目から鱗。リーマン面の説明もよく分かった。扱っている範囲は広くないが、一つ一つはすっきりとしてよく分かる。数学的厳密性も物理的にはこの本の記述レベルが適切に思え...
複素関数のそれぞれの定義から、多価関数になぜなるのか、よく分かった。そこから実数関数に比べて、複素関数で間違いがちな点も目から鱗。リーマン面の説明もよく分かった。扱っている範囲は広くないが、一つ一つはすっきりとしてよく分かる。数学的厳密性も物理的にはこの本の記述レベルが適切に思えた。数学的な意味はよく分かる書き方だからだ。
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