イワンの戦争 の商品レビュー
士官の訓練が、不足。食糧も、弾薬も、武器、長靴が不足。馬死肉を食べる。軍の低い士気。入隊しても兵舎がなく、野宿も。わらで寝る場合も。わらは、シラミの温床に。調理場のゴミの山。異臭を放つ肉貯蔵庫。便所がない兵舎。屠殺場には、水道も、冷蔵庫もない。銃の数が足らず、訓練は、木製の銃。 ...
士官の訓練が、不足。食糧も、弾薬も、武器、長靴が不足。馬死肉を食べる。軍の低い士気。入隊しても兵舎がなく、野宿も。わらで寝る場合も。わらは、シラミの温床に。調理場のゴミの山。異臭を放つ肉貯蔵庫。便所がない兵舎。屠殺場には、水道も、冷蔵庫もない。銃の数が足らず、訓練は、木製の銃。 また、ドイツ軍は、撤退時に食糧を略奪し家を焼き払う。ソ連軍は、靴や食糧が不足しているので自国民を略奪する。それで国土が疲弊していく。また、士官は、複数の野戦行軍女性を連れている場合がある。 髪が白くなり、シワが増し、性的不能になる兵士。上官が官給品を横流しする。食糧不足で、兵士が略奪をする。悪循環。高級軍人の戦利品を乗せたトラックが祖国へ走り去る。解放軍は、暴徒と化す。そして気づく。資本主義の豊かさに。
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第二次大戦では、2000万人ものソ連人民が命を失った。壮絶なる、消耗品としての兵士。歴史の引き臼に押しつぶされて行く若者たち。そこから、何かを読み取るべきである。
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最高の歴史書のひとつ。問いを立て、リサーチし、問いを立て直すことが歴史学なのだと気づかされる。 ドイツ側や西側のナラティブはあれど、ソ連側のナラティブはなかった。文学に限られていたその領域をこじあけたメリデール先生。
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赤軍というと、ベルリン陥落後の暴虐行為を連想し、物量にものを言わせて強いが秩序や規律が劣る軍隊というイメージを持っていたが、本書は、赤軍の組織や実態について、上はスターリンから下は一兵士に至るまで、また、前線だけでなく、ドイツ軍に占領された地域から銃後に残された兵士の妻や家族に至...
赤軍というと、ベルリン陥落後の暴虐行為を連想し、物量にものを言わせて強いが秩序や規律が劣る軍隊というイメージを持っていたが、本書は、赤軍の組織や実態について、上はスターリンから下は一兵士に至るまで、また、前線だけでなく、ドイツ軍に占領された地域から銃後に残された兵士の妻や家族に至るまで、細部を探求して真実を追及しようとしている。しかし、生き残った兵士たちは、戦後の共産主義体制下のプロパガンダなどで記憶を歪めたり、真実について沈黙しようとしている。膨大な記録や長時間のインタビューをベースにしている割に、赤軍の核心があまり浮かび上がってこない背景には、このような事情があるのだろう。 それでも、集団としての赤軍が、開戦直後は驚くほど弱く、ドイツ軍に連戦連敗した理由、モスクワやスターリングラードの攻防戦を通じて強くなった理由、最後は、戦闘の度に多大な犠牲を出しながら強かった理由の一面が明らかにされている。 それにしても、わずか70年ほど前には、特定の民族や特定の政治体制に属する人たちを抹殺、絶滅させようという虐殺が大規模に行われてきたという事実を改めて知らされ、その暴虐さ、残酷さ、冷酷さに驚かされる。当時のドイツ人たちは何を考えていたのだろう。それが彼らの敗因の1つとなったわけだが。
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