世紀の発見 の商品レビュー
表題作は、彼がみてきた風景(特に幼少期)の描写が読者にもどことなく懐かしい感覚を思わせるようで秀逸。 そして結末は、そうきたか…!と思わせる場所になっている。 おもしろい。
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ある印象的な出来事とかではなくて、なんでもない日の肌寒い感じとか、窓から日が射して明るい感じとか、なんてことないのによく思い出す記憶ともつかないものがある。磯崎さんの小説はそういうのをよく思い出させる。 同時に思うのは、わりとどれも「習作」という感じがすること。いろいろ試しなが...
ある印象的な出来事とかではなくて、なんでもない日の肌寒い感じとか、窓から日が射して明るい感じとか、なんてことないのによく思い出す記憶ともつかないものがある。磯崎さんの小説はそういうのをよく思い出させる。 同時に思うのは、わりとどれも「習作」という感じがすること。いろいろ試しながら書いているような。デッサンとでもいうのかな。 淡々と説明口調が続いたと思えば、ところどころはっとするような表現がある。いつも読みたいわけではないが、なんとなく無性に読みたくなることがある。
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やっぱりこういった、俗にいう純文学のカテゴリーに該当する作品は、好きにはなれない。何書いてあるのか結局全然わからないし。もっとも、途中から読む気無くしてほぼ流し読みだったけど。
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紀伊国屋書店本店の ほんのまくらフェアで購入。 最初の1文だけ見て選ぶのを楽しむフェア。 最初の1文は、 『いまではまったく信じかたい話だが、私たちはついこのあいだまで花は花屋で、肉は肉屋で、服は仕立屋で買う世界に住んでいた。』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
紀伊国屋書店本店の ほんのまくらフェアで購入。 最初の1文だけ見て選ぶのを楽しむフェア。 最初の1文は、 『いまではまったく信じかたい話だが、私たちはついこのあいだまで花は花屋で、肉は肉屋で、服は仕立屋で買う世界に住んでいた。』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2つの短編集。 『世紀の発見』 話が飛ぶ飛ぶ...! だからって置いていかれるわけでなく一緒に飛ぶんだけど。 終始ふわふわしてて、落ち着かない話だった。 『絵画』 不思議。 これもふわふわ。 地に足着いていない感じ。 どうも著者の世界観に馴染めなかった、2作品だった。 けれど、解説にあるように、著者は最初の1文を書いてから、その後のストーリーを決めるらしい。 書き方まで不思議な、その最初の1文に引き付けられたのは事実。
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流れるようなストーリー展開ではなく、唐突に、著者の思いつきかのごとく脈絡もなくストーリーが展開されていく。最初は慣れないけど、この整理されていない感じこそ、ほんとの人の心理・感情に近いんだろうなと。けれど、1回読んだだけでは、この小説が何を言おうとしているのかわからなかった。けど...
流れるようなストーリー展開ではなく、唐突に、著者の思いつきかのごとく脈絡もなくストーリーが展開されていく。最初は慣れないけど、この整理されていない感じこそ、ほんとの人の心理・感情に近いんだろうなと。けれど、1回読んだだけでは、この小説が何を言おうとしているのかわからなかった。けど、なんか深そう。 芥川賞作家の第3作目。文体や話の作りが変わっているので、1作目から順々に読んでいった方が、慣れて良いかも。私も1作目から読んで、この作品をもう一度読んでみようかと。
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