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苦役列車 の商品レビュー

3.6

352件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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『女性が読めば』

貫多クンに対する女性の解答が知りたい。

クラシカルなMK

2026/04/18

だらしないし、友だちだったら縁を切るかもしれない。 でも、コンプレックスを感じさせた相手に罵詈雑言が吐けるような正直さも感じる。 言ってしまったことへの罪悪感もある。

Posted byブクログ

2026/04/15

主人公が限界社会人(10代)であるため、下品な表現や描写が多いが、それが男のリアルという感じで面白い。自分の浪人生時代を思い出した。(主人公は中卒で働いているので、自分の浪人生時代とは違うのだが、日々劣等感を持ちながら生き、友人の些細な発言が自分を馬鹿にしているのではないかと思っ...

主人公が限界社会人(10代)であるため、下品な表現や描写が多いが、それが男のリアルという感じで面白い。自分の浪人生時代を思い出した。(主人公は中卒で働いているので、自分の浪人生時代とは違うのだが、日々劣等感を持ちながら生き、友人の些細な発言が自分を馬鹿にしているのではないかと思ってしまうあたりに共感できた)

Posted byブクログ

2026/04/03

著者の西村賢太の自伝的な私小説。 ストーリーに劇的な展開はないですが、描写が生々しく特に罵詈雑言に満ちた文体は印象的でした。 父親が性犯罪を犯し、それが原因で家庭は崩壊し人目を避けながら暮らさざるを得なくなり、この体験によって大きなコンプレックスを抱えることとなってしまった青年...

著者の西村賢太の自伝的な私小説。 ストーリーに劇的な展開はないですが、描写が生々しく特に罵詈雑言に満ちた文体は印象的でした。 父親が性犯罪を犯し、それが原因で家庭は崩壊し人目を避けながら暮らさざるを得なくなり、この体験によって大きなコンプレックスを抱えることとなってしまった青年の物語。 日雇い労働で稼いだ金もその日のうちに酒や風俗で使い込んでしまう事も多く、家賃は当然のように滞納し、強制退去を命じられる、など破天荒で荒れた生活が罵詈雑言に満ちた独特の文体で描かれる。 「小説の出来事は9割以上が本当」らしく、主人公の泥臭い内面と破天荒な生活に圧倒される。 劇的な展開はほとんどないが、その生々しさとリアリティが胸に刺さる。 この生い立ちから芥川賞作家にまでなれたことには驚くばかり。

Posted byブクログ

2026/03/28

拗らせクズの話。 普段見ない難しい言葉や漢字使ってるのにすらすら読めたのは作者自身の経験を元にしたリアリティさと僻みや欲まみれのどうしようもない貫多に共感する部分があったからかも。 日下部の彼女に女紹介してもらおうとするくだりがカスすぎてオスすぎて笑えた。

Posted byブクログ

2026/03/27

スマホもSNSもない、しかし現代的な社会は完成しつつある時代の底辺から、人間存在の核心的一部分を捉えるような作品だと思った。嫌らしさや卑しさ、粗雑さ、体液と埃に塗れた汚らしさとともに描かれる主人公の尊大さは情けなく居た堪れないが、不思議なエネルギーがあり、それが難読漢字や古臭い表...

スマホもSNSもない、しかし現代的な社会は完成しつつある時代の底辺から、人間存在の核心的一部分を捉えるような作品だと思った。嫌らしさや卑しさ、粗雑さ、体液と埃に塗れた汚らしさとともに描かれる主人公の尊大さは情けなく居た堪れないが、不思議なエネルギーがあり、それが難読漢字や古臭い表現を取り入れた文章とともに迫ってくる。

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2026/03/18

第144回芥川賞受賞作。表題作と短編の二編を収めた作品集。 いずれも作者自身を色濃く反映した私小説であり、貧困や孤独といった現実の中で生きる人物の内面が赤裸々に描かれている。そこにあるのは美化された苦労ではなく、妬みや僻みといった感情を隠すことなくさらけ出す姿であり、その率直さ...

第144回芥川賞受賞作。表題作と短編の二編を収めた作品集。 いずれも作者自身を色濃く反映した私小説であり、貧困や孤独といった現実の中で生きる人物の内面が赤裸々に描かれている。そこにあるのは美化された苦労ではなく、妬みや僻みといった感情を隠すことなくさらけ出す姿であり、その率直さが強く印象に残る。 一見すると閉塞的で救いのない状況にも思えるが、その中で描かれるのは、何も持たないがゆえの自由や、社会に縛られない生き方の一側面でもある。決して前向きとは言えないが、どこか突き抜けたような軽さも感じられた。 また、『芥川賞選考委員の乞食根性の老人』といった表現に象徴されるように、言いにくいことをあえて言ってしまう姿勢には、破天荒さと同時に一種の覚悟のようなものも感じられる。その危うさも含めて、この作品の魅力の一つだろう。 粗削りでありながらも強烈な個性を放つ作品であり、好き嫌いは分かれるが、一度読めば印象に残る一冊だった。今となっては、もう少し長くこの作家の作品を読みたかったと思わせる存在でもある。

Posted byブクログ

2026/03/01

芥川賞を獲った作品を読み進めていて、手に取る。 19歳の人夫が、日雇い生活を汲々としながら過ごす日々が私小説的に綴られる。 酒を呑んで現実を誤魔化し、風俗で性欲を誤魔化し、人に嫌味を言って自分を誤魔化す。 出自に同情する部分はあるが、それをもって尚、「こいつはクズだ」と吐いて...

芥川賞を獲った作品を読み進めていて、手に取る。 19歳の人夫が、日雇い生活を汲々としながら過ごす日々が私小説的に綴られる。 酒を呑んで現実を誤魔化し、風俗で性欲を誤魔化し、人に嫌味を言って自分を誤魔化す。 出自に同情する部分はあるが、それをもって尚、「こいつはクズだ」と吐いて捨てることができてしまう。 そんな全く好感を持てない主人公だが、息遣いをリアルに感じる物語。

Posted byブクログ

2026/03/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

面白いか?と思って読んでいたら、私小説だったのかと驚いた。内容としては特段面白くはなかったが読みやすかった。

Posted byブクログ

2026/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

また貫多に会いにきてしまった。ローンウルフ気取りでもいいけど、その内を周りに隠し通すことができればもっと上手くまわったかもなあと思ってしまった、非常に上から目線である。 私小説、なんだよなあ。どんな人だったんだろう。人間の汚いところを濃縮させて、かつそれをストレートに放っていき、持ち前の愛嬌も発揮しつつ、生きてきたんだ、北町貫多は。 どうせ5万も踏み倒すだろうなと思ってしまう、本当に救いようがなくて、でも確実にそんな貫多に惹かれつつあって、また会いにきてしまうんだと思う。

Posted byブクログ