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日本の医療 この人を見よ の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2015/02/22

頭が弱い人が頭の弱い人を呼んでインタビューしたのかな?という本。 原因分析も曖昧だし、なんにせよアウトプットの測定が明確な医療者が少ない。その人でしか出来なかった、という能力も不明確な上に、そのポジションだけでその人を手放しに賞賛するのは腹落ちならない。(勿論、良い結果を出してい...

頭が弱い人が頭の弱い人を呼んでインタビューしたのかな?という本。 原因分析も曖昧だし、なんにせよアウトプットの測定が明確な医療者が少ない。その人でしか出来なかった、という能力も不明確な上に、そのポジションだけでその人を手放しに賞賛するのは腹落ちならない。(勿論、良い結果を出している人もいる。) 後は元外科医らしく、海堂はパッションに溢れた人だし、その周りもそういう人が集まってくるのだろうと思う。 海堂のバックグラウンドである外科医というのはやはりそもそも局所的な職業だし、視野が狭く、部分最適な行動をしているが、全体で最適なのか、彼の哲学があるかはわからない。 ただ、日本の医療問題を探索する上では良い視点であると思う。そういう点では視座が異なるだけで医事法入門とニュアンスは類似している。読みやすさはこちらが抜群だが。

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2013/04/01

医療に関わる仕事は病院で働くthe医療職だけではないことに改めて気づかされた。フィクション、ノンフィクションを問わずもっと海堂さんの本を読みたくなった。

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2013/02/19

CS朝日ニュースターの自主制作番組「海堂ラボ」を文書化、医療に関わる様々な人を紹介している。 國松孝次 いわずとしれた警察庁長官狙撃事件の被害者だが救急医療に助けられたことにより、NPO救急ヘリ病院ネットワークの理事長に乞われてなっている。成果としてはドクターヘリ特別措置法の成...

CS朝日ニュースターの自主制作番組「海堂ラボ」を文書化、医療に関わる様々な人を紹介している。 國松孝次 いわずとしれた警察庁長官狙撃事件の被害者だが救急医療に助けられたことにより、NPO救急ヘリ病院ネットワークの理事長に乞われてなっている。成果としてはドクターヘリ特別措置法の成立のための働きかけで元行政官としてどこを動かすかがわかると言うのがポイントだったようだ。ドクターヘリは運用に1機2億かかるのだが、救命率が上がることにより例えば千葉北総病院のケースでは救急車に比べ医療費が110万円/人削減できた。入院日数も16.7日短い。出動回数は2009年に748回なので結果として収容人数が増え医療費も削減できた。 赤星孝幸 白内障手術の第一人者で手術写真が載っているがまず角膜のみを1.8mmダイヤモンドカッターで切開。プレチョッパーという独自開発した道具で水晶体を切り分けて吸引。直径6mmのアクリル性眼内レンズを1.8mmの傷口から差し込み中で拡げると後は角膜をぴったり閉じる。手術時間はわずか3〜4分ですぐに物が見え歩いて帰れる。また道具の特許は取らず、学会内で術式を披露し合い、新たな改良が加えられている。 他にも法医学者、議員、病院長、医療弁護士・・・と様々な立場の人が出てくる。

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2012/11/24

こんな番組があったとは知りませんでした。番組作成時の感想部分もあって本ならではの特徴もあり面白いです。日本の医療を支えている方々の考えが分かりとても興味深い内容でした。

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2012/08/20

こういう番組があるとは 知らなかった。 海堂さんの考え方は、合理的で 理路整然として 好きです。 この中に出てきた人物も 好感の持てる人ばかりでした。

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2012/07/19

 CS朝日の番組で,日本で活躍中の医者・関係者を呼んで海堂氏が話を聞くというのを36回やってたらしく,その書籍版第一弾。毎回絶賛一辺倒かと思ったらそうでもなくて,法医学者の藤田眞幸氏のときは,結構論争チックにもなってた。海堂氏肝入りのAiを法医学側はなぜ導入しようとしないのか,み...

 CS朝日の番組で,日本で活躍中の医者・関係者を呼んで海堂氏が話を聞くというのを36回やってたらしく,その書籍版第一弾。毎回絶賛一辺倒かと思ったらそうでもなくて,法医学者の藤田眞幸氏のときは,結構論争チックにもなってた。海堂氏肝入りのAiを法医学側はなぜ導入しようとしないのか,みたいな。放射線科医に主導権を握られてしまうから?とか。  あと,最近話題の香山リカ氏との回もあった。これは随分ヨイショだったなぁ。  代理出産で論議を醸す根津八紘氏も登場。彼の著書は前に読んだけど,信念の人だよね。海堂氏もこのネタで小説書いているそうで,ちょっと読んでみたい。帚木蓬生の『エンブリオ』も生殖医療がテーマだったな。医療ってなんか,身近だしドロドロしていて小説とかの題材になりやすいのだろうね。

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2012/05/17

海堂尊さんのテレビ番組から生まれた本。自画自賛の番組だったそうで、この本の中身もそんな感じの、よい医療があるぞ、という自信に満ち溢れた内容です。 ほとんどは、海堂氏と出演者のアウフヘーベン的内容なのですが、そのなかで、海堂氏のライフワークであるAi推進の敵とも言える法医学者との対...

海堂尊さんのテレビ番組から生まれた本。自画自賛の番組だったそうで、この本の中身もそんな感じの、よい医療があるぞ、という自信に満ち溢れた内容です。 ほとんどは、海堂氏と出演者のアウフヘーベン的内容なのですが、そのなかで、海堂氏のライフワークであるAi推進の敵とも言える法医学者との対決が異質で面白い。 テーマは医療ですが、自分の軸を持ち、強い意志を持ち続けろ、という呼びかけのようでもあります。

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2012/04/29

帯表 朝日ニュースターのトーク番組「海堂ラボ」待望の書籍化! 帯裏 我ながら素晴らしい番組だったと思う。超絶的な自画自賛である。どれくらいそう思うかと言えば、最終回のゲストは私、海堂尊自らを招待したくらいだ。こんな番組なら、喜んで出演したい。 そんな番組を作りたかったし、実際、そ...

帯表 朝日ニュースターのトーク番組「海堂ラボ」待望の書籍化! 帯裏 我ながら素晴らしい番組だったと思う。超絶的な自画自賛である。どれくらいそう思うかと言えば、最終回のゲストは私、海堂尊自らを招待したくらいだ。こんな番組なら、喜んで出演したい。 そんな番組を作りたかったし、実際、そんな番組になったと自負している。 そうした番組なったのはひとえにゲストの素晴らしさに尽きる。 (「海堂ラボ」とは何だったのか より)

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2012/04/18

ビジネスの世界では、時として組織や専門性の壁が邪魔になる時がある。世の中全体が垂直統合から水平分散へと大きく構造を変えていく中で、既存の受け皿では解決できない課題というものが増えてきているのだ。 医療の世界も、また然りのようである。本書に登場する12人。大学病院の運営に経営的な...

ビジネスの世界では、時として組織や専門性の壁が邪魔になる時がある。世の中全体が垂直統合から水平分散へと大きく構造を変えていく中で、既存の受け皿では解決できない課題というものが増えてきているのだ。 医療の世界も、また然りのようである。本書に登場する12人。大学病院の運営に経営的な視点を持ち込み黒字化を果たした男、Aiという死亡時の画像診断で死因究明の仕組みを変えようとする担い手、法律と医学の間に切り込む法医学のプロフェッショナル。登場人物たちが取り組んでいるテーマをざっと眺めるだけで、複合的な問題の種類の多さを伺い知ることができる。 そんなボーダーレスな課題を打破するためのヒントが、人に着目することで見えてくる。案内人は、『チーム・バチスタの栄光』でもおなじみの人気作家・海堂 尊。本書はCS番組「海堂ラボ」での自由闊達なトークを書籍化したものである。 なかでも非常に印象的なのが、海堂氏の紹介におけるスタンスだ。 ともすれば評論家は辛口で悲観的なことばかり口にする。それでは日本は明るくならないし、そもそも「海堂ラボ」の根本精神と合わない。 どのゲストも、「すごいでしょ。こんな人がいて、日本を支えてくれているんだぜ」と胸を張って言える方たちばかりだ。 この”まえがき”に書かれたコメント、HONZにおける「オススメ本紹介」のスタンスにも通じるところがあるなと思いながら読んでいた。すると次の頁で突然、HONZ副代表・東 えりかの名前も出てくる。なんと、番組を書籍化する際の構成を担当したそうだ。危ない危ない、”まえがき”を読み飛ばして知らずにレビューを書いたら、赤っ恥をかくところであった・・・ さまざまな分野を横断しながらも、コンパクトに纏まった12人のインタビュー。本書の最大の見所は、彼らを動かす原動力が何なのかというところにある。 警察庁長官狙撃事件で数発の銃弾を撃ち込まれながら、奇跡の生還を果たした國松 孝次。退院後に主治医から「あなたは都内だから助かった。地方だったら亡くなっていただろう」と言われたことがきっかけで、地方の救急立て直しのためにドクターヘリの普及を推進する。 救急隊と医療機関との連携をより緊密にするガイドラインを制定し、埼玉県における交通死亡者数を激減させた堤 晴彦。「動かなければならないときは動く」を信念に、日付の入っていない辞表をトップに提出するほどの覚悟で臨んだ。 相互扶助精神が無くなってしまえば、社会は成り立たないと考え、非配偶者間体外受精や代理出産にも深く関わってきた根津 八紘。倫理観には絶対的倫理観と相対的倫理観があり、相対的倫理観は、時代とともに変わっていく可能性があると主張する。 変わり種は、「フェイコ・プレチョップ法」という画期的な手術法で白内障の手術を3~4分で完了してしまうことを可能にした赤星 隆幸。手術のための器具を自ら開発し、特許を取得しなかったのだという。彼の思いは、一人でも多くの人達に光を取り戻してもらいたいというものだ。 組織の壁、限られた予算、少ない人的リソース、前例がないというリスクに伴う葛藤、直面する様々な問題に、彼らは一体どのように立ち向かっていったのか? 本書に登場する人たちは、必ずしも医療の世界でメインストリームにいる人たちばかりではないのかもしれない。しかし、変革の波はいつだって周縁から押し寄せる。周縁という名の最前線、打開のヒントは個に宿る。医療に興味のある人のみならず、多くのビジネスマンにとっても一読に値する一冊だ。

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