ぼくらの☆ひかりクラブ(下) の商品レビュー
“「男と女… わかったぞ!!この光クラブに足りないものが マシンを作る真の意味が!!」”[P.51] 前日譚。 Thanks to K.H. “俺はこの時 とてつもない恐怖を感じていた それはゼラに対してでも殺人に対してでもなく 浜里の母親の悲しみを知っても なにも感じてな...
“「男と女… わかったぞ!!この光クラブに足りないものが マシンを作る真の意味が!!」”[P.51] 前日譚。 Thanks to K.H. “俺はこの時 とてつもない恐怖を感じていた それはゼラに対してでも殺人に対してでもなく 浜里の母親の悲しみを知っても なにも感じてない自分に対しての恐怖だった”[P.95]
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きっとゼラはお母さんを慰めたくて、お母さんに愛されたかった。 だけど存在自体を否定されて深く傷付いちゃって、「いっそロボットになれたら」なんて考えちゃったのが全ての始まりだった。 しかもロボット作れちゃうくらいの脳みそが備わってたのが尚更悲劇。 ジャイボはヤンデレ。タミヤは男前すぎる。 子供らしさ。中二病。ゼラもデンタクも、ちょっと頭が良すぎた。ライチさえ完成しなければきっと… (14で死なずに世界を手に入れたゼラも見てみたかったかも)
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タミヤがかっこいいキャラになればなるほど、光クラブとどう折り合いをつけていたのか説明が難しいところだと思ったけど、自律的に行動しているつもりで実は催眠がかかっていた、ということで一応納得。それに、中学生くらいだったらどんな優等生だってある程度残酷なことを許容してしまうものだと思うし。 うん、タミヤがかっこよかった。
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この物語は東京グランギニョルの演劇”ライチ☆光クラブ”が基となって生み出された作品である。著者である古屋兎丸氏が”ライチ☆光クラブ”を漫画化し、その際にキャラクターたちの背景の物語が思い浮かび、それを描いていったのが今作『ぼくらのひかりクラブ』である。この下巻では中学生となった...
この物語は東京グランギニョルの演劇”ライチ☆光クラブ”が基となって生み出された作品である。著者である古屋兎丸氏が”ライチ☆光クラブ”を漫画化し、その際にキャラクターたちの背景の物語が思い浮かび、それを描いていったのが今作『ぼくらのひかりクラブ』である。この下巻では中学生となったライチ光クラブの少年たちが、どうして『ライチ☆光クラブ』の破局へと向かっていったのか、リーダーであったタミヤの視点を中心に描いている。 小学生の頃にあった連帯感は薄まり、互いに心の距離が広がり、断絶へと向かっていく。体格が変わって制服も中学校の学生服になり、色調が黒を中心になった事によって作品全体の重々しさを増している。 今作で気になったのは次の二点である。一つはこれまで具体的に描かれていなかったジャイボの心理が描かれていること。彼の心の中にある不安が伝わってくる。 もう一点はゼラとニコの共通点である。リーダーとして冷静沈着であり数々の掟を作り上げていたゼラであるが、心の底には寂しさと不安を抱えている。それを埋めるかのように自らの理論を展開させていく。ニコは貧しい家庭に育ち、いじめを受けていた過去から不信感によりあまり人を信用しない。しかし、自分をアインツ(一番)と認めてくれたゼラを絶対視している。ゼラは自らの理論を、ニコはゼラを、周りの環境や人々に背を向け、唯一のものと信じている。その極端な傾倒が似ているのではないかと思う。そして、それが弱さ故のものということも。
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