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新月譚 の商品レビュー

3.5

139件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2022/07/10

最初は、所謂美人のお話かよと思ったけど、骨格削るレベルの整形美人でストーリーに面白みが増した。和子さん、スタイルは良くて良かったね。あと、ベストセラー作家の貫井さんだからこそ、編集者とのやり取りがリアル。

Posted byブクログ

2022/02/01

いっや〜〜〜驚いた‼︎ 凄い凄い‼︎ 読んでる途中で、背表紙を確かめ、 「これって本当に貫井さんの作品?」って思ったほど、今まで読んだ、ぬっくんの作風とは違いました。分厚い単行本560ページ。夢中で読み切りました。 ミステリーとか推理小説ではありません。言うなれば、究極の恋愛小...

いっや〜〜〜驚いた‼︎ 凄い凄い‼︎ 読んでる途中で、背表紙を確かめ、 「これって本当に貫井さんの作品?」って思ったほど、今まで読んだ、ぬっくんの作風とは違いました。分厚い単行本560ページ。夢中で読み切りました。 ミステリーとか推理小説ではありません。言うなれば、究極の恋愛小説。好きでない方もいるかもしれないけど、私は心を掴まれました!と同時に、ぬっくん、女性の目線での描き方も素晴らしい!どちらかといえば、硬質な男性的な作家さんだと思ってましたが、いやいや…凄まじい恋愛小説でした。 ネタバレしたくはないけど、若干ストーリーに触れてしまうので、近々に読む方はご注意を。 勤めた会社の社長である、木之内との恋愛で、苦しみながらも離れられない和子。潔癖な方から見れば、なんであんな男に?ってなるんだろうけど、恋愛ってそういうものですよね。自分の容姿に自信がない和子が整形手術を受けるあたりの、両親の…特に父親の言葉も非常に印象に残る。そして、誰もが羨むほど美しくなっても、それゆえに妬みや嫉みを買う。結局本人の心の持ちよう、人との付き合い方に尽きるのだと強く思わされる部分でもある。 美しくなるのも、作家・咲良怜花となるのも、そこで向上したり変化していくのも、全て全て、木之内のため。もう、そのあたりは、胃のあたりをきゅう〜〜と捕まれた感じでキリキリと痛みも伴いながら読んだけれど、私個人としては「気持ち分かる…」となってしまい、結局、究極、人は1番好きな人に1番と認められることが幸せなんだということ、それを深く感じました。 作家の産みの苦しみや、親との関係や、学生時代の女友達とのこと、第二の人生…となっても、だから全てが上手くいくわけではない。いろいろなテーマがあるけど、やっぱりこれは『愛情』の物語なんだよなあ〜と思ったのでした。切なく苦しかったけど…。 ぬっくん、凄いな・・・‼︎ 印象に残ったところを少し。 ーーーーー 満足なんてできなかったわよ。だって、言葉で語れることは限界があるんだもの。 かつてわたしは、恋愛の苦しみなど贅沢な悩みだと思っていた。苦しみを味わえるだけ、幸せではないかと冷ややかに考えていた。だが実際には、苦しみを甘美だと感じる余裕はない。苦しみは苦しみでしかない。 もう一度産み直せと、お前は言ったな。そうしてやる。だから、顔だけでなく心も綺麗になって戻ってこい。 正直に答える気にはなれなかった。(中略)ただ滑稽なだけだ。しかも至極ありふれていて凡庸な響きすらある。わたしにとっては天地を揺るがす大事件でも、言葉にしてしまえば小さくなる。 言葉に囚われ、そして木之内に囚われている私。そのふたつ以外に、わたしを構成するものはないのだった。 「わたしはいいんです。小説家だから」 ーーーーー 10年くらい前の作品なんですね。改めて、ぬっくんの別の面を見れたようで嬉しいです。

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2021/02/06

売れっ子の作家だったのに、ピークの時に引退をしてしまった咲良怜花という作家の話。 なんで売れていた時に引退をしてしまったか?咲良怜花に会って話を聞きます。 この人はなんて不器用な生き方をしてしまったのだろうと思いました。 みんながうらやむ容姿を手に入れ、売れっ子の作家...

売れっ子の作家だったのに、ピークの時に引退をしてしまった咲良怜花という作家の話。 なんで売れていた時に引退をしてしまったか?咲良怜花に会って話を聞きます。 この人はなんて不器用な生き方をしてしまったのだろうと思いました。 みんながうらやむ容姿を手に入れ、売れっ子の作家という地位も手に入れたのに、その生き方は、1人の男性に左右され、全部をその人のために注いで生きている。 その男性がまともなら問題ないのですが、まともじゃないときだから厄介です。 ただ、ヒモのような男性じゃなくて良かったなぁ。

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2020/12/09

なんとまあモテない女のメンタルをえぐってくる、ジクジクした文章だこと。貫井さんには以前から女性的な感性を感じていたが、本作ではその面がスパークしている。49歳で断筆してしまった超美貌のベストセラー作家、咲良伶花。彼女はなぜ筆を折ってしまったのか。咲良という小説家が生まれて消えた物...

なんとまあモテない女のメンタルをえぐってくる、ジクジクした文章だこと。貫井さんには以前から女性的な感性を感じていたが、本作ではその面がスパークしている。49歳で断筆してしまった超美貌のベストセラー作家、咲良伶花。彼女はなぜ筆を折ってしまったのか。咲良という小説家が生まれて消えた物語。相反するようだけどネガティブなサクセスストーリーといった感じ。そして脇役陣が魅力的。木之内なんか嫌いなタイプのはずなのに憎み切れない。編集者の高井さんも素敵。読み終わってみるとありがちな話でそこは残念だったが、読み応えは十分。

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2020/01/04

久しぶりに集中して読める作品でした。最初は、女の人の恋愛だけの人生を描いてる話、え、このページ数でそれ構成してるの(面白いのかそれ)。 と思ってたんですが、納得できました。 点対称的に、作者自身のことも書いているのかなと考えることもできたことは興味深かったです。 これ女の人が書い...

久しぶりに集中して読める作品でした。最初は、女の人の恋愛だけの人生を描いてる話、え、このページ数でそれ構成してるの(面白いのかそれ)。 と思ってたんですが、納得できました。 点対称的に、作者自身のことも書いているのかなと考えることもできたことは興味深かったです。 これ女の人が書いてたらラスト違うだろうなぁ。女は図太いですから。

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2019/05/04

長い間一人の男性を愛し続けられますか? その男が不誠実だとしても...。 この作家さんの本は初めて読みましたが、昔ながらの書き方と言うか、私の年代に合っているというか、読みやすく主人公の心情もシンクロしやすかったです。 他の作品全て読みたいと思いました。

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2018/10/09

断筆した女性作家の自伝的物語。独白的に半生を描く。長いけど飽きずに読めた。ただ深みや共感度はもう一つ。

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2017/12/31

市立中央図書館より -- 母が何度となく「貫井徳郎、読んでる?」と聞くので借りてきてみた。 プロローグとエピローグがずいぶん離れてて、これで最後どうまとめるのかなあ、と思ひつつ読んで行ったが、エピローグで納得した。 面白かった。

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2017/12/11

面白くて一気読みした。 貫井氏ってホントは女性なんじゃないかと思うような描写力や思考回路の表現を堪能させてもらった。ただ、木ノ内の態度がとても首尾一貫しているとは思えず、まあこれも人間かとは思いつつ少し残念だった。でも限りなく5に近い評価4で。

Posted byブクログ

2017/11/20

2017.11 小説だから求めていけないけれど、いきなり天才小説家になって、それが男に対する執着心というのはうまく入り込めなかったなぁ。

Posted byブクログ