雑巾がけ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
小沢さんを嫌っている人は多い。 というより異種の人間という見方である。 相容れないものがある。 畏怖している。 厚顔である。 批判する人は多い。 しかし、これ程圧力を持った政治家も日本にはいない。
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本書は小沢“刑事被告人”一郎の9年間の秘書を務めた石川知裕が精魂込めて尽くした、我が師小沢一郎の評伝。通常この手の本は、メデイアでは語れない聞くことのない「ヒューマンさ」からホロリとさせられるエピソードがあるもの。田中角栄の評伝なんて、そのオンパレードで鼻白む程。本書にも、小沢か...
本書は小沢“刑事被告人”一郎の9年間の秘書を務めた石川知裕が精魂込めて尽くした、我が師小沢一郎の評伝。通常この手の本は、メデイアでは語れない聞くことのない「ヒューマンさ」からホロリとさせられるエピソードがあるもの。田中角栄の評伝なんて、そのオンパレードで鼻白む程。本書にも、小沢からの訓示が紹介されるも、いずれも矛盾・説明の無さ・無愛想さに溢れある意味、表裏のない人物であることを知るも、決して魅力的な人物でないことを改めて実感。いくら目を凝らして読んでも魅力さは、ついぞ出じまい。一体、どこに惹かれ秘書となり、今なお私淑する理由が一向に伝わってこない。談志師匠は「修行とは矛盾なり」と喝破した。にもかかわらず多くの弟子たちは師匠へのオマージュは尽きない。逆説的に言えば、小沢一郎の評価って、接した者の判断に大いに委ねられる人なんだと確信を得た。本人が口下手・無愛想を決め込むため、余計にその傾向大である。良い、素晴らしいと拡大解釈する人は政治被告人になろうが、根強いシンパであり続け小沢神話を信奉する。とにかく小沢一郎ほど謎に包まれた政治家はいない。政治家は官僚出身であろうが、党人派であろうが、当選回数に比例して閣僚や党役員を歴任し統治能力を磨いていく。その流れに棹さすかの如く無任所を貫く。私の記憶では自治大臣と幹事長2回やった程度。政策より政局、「戦勝国のための戦勝国による国連」の真摯さを信じる政治家小沢一郎は、今なお青臭い書生論を吐くが、この国難の状況下では、KY・政治音痴ぶりを感じずにはいられず、僕は「すでにお前は死んでいる」と思うんだけど…。
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「政治家の殺し方」と同じく政治家の自著だが、こちらのほうがナンボか面白い。なぜなら、「悪役」のイメージが定着している小沢一郎の存在を「買っている」からだ。小沢一郎批判なんて、どこにでも転がってる話であって、本で読んでもまったく面白くない。「逆張り」だからこそ読む価値もある。悪評の...
「政治家の殺し方」と同じく政治家の自著だが、こちらのほうがナンボか面白い。なぜなら、「悪役」のイメージが定着している小沢一郎の存在を「買っている」からだ。小沢一郎批判なんて、どこにでも転がってる話であって、本で読んでもまったく面白くない。「逆張り」だからこそ読む価値もある。悪評の数々は兎も角として、小沢一郎がなぜ四半世紀にわたって政治のキーパーソンで在り続けたのかという問いを解き明かした論評は何一つとしてない。本書はその秘密の5%くらいを語っているように思う。
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逮捕の話や、彼の考えを知りたいと思って本屋で購入。 ところが逮捕に関する話はゼロで(裁判中ということもあって)、後悔。 小沢事務所での苦労話が中心だが、電話の取り次ぎや、感謝の大切さ、根回し、読書など、大人として身につけておかないといけないことを思い知らさせてくれる。タイトル...
逮捕の話や、彼の考えを知りたいと思って本屋で購入。 ところが逮捕に関する話はゼロで(裁判中ということもあって)、後悔。 小沢事務所での苦労話が中心だが、電話の取り次ぎや、感謝の大切さ、根回し、読書など、大人として身につけておかないといけないことを思い知らさせてくれる。タイトル通り、基本の「雑巾がけ」の心得が詰まっている。そういう観点で読めば得るものも多いかと。 ただ、あまり自分に刺さるような思いが綴られていないので、政治家として応援しようとまでは思えなかった。
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