生きるための論語 の商品レビュー
「論語ってこんなに面白いこと書いてあったのか❗️」と叫びたくなるくらい目から鱗の一冊。これを読んでから他の論語の解説本がつまらなく見えてしまう。
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びっくりするくらいスッと入ってきた。論語に対して思っていたモヤモヤがスッキリした。また時々読みたい。
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ありきたりな言い方ですが、目から鱗が落ちました。 こんな読み方があったとは!と驚きました。 『論語』は、アジアで最も読み継がれている書籍です。 そして、その影響力は、絶大です。 『論語』は、孔子の弟子たちが編纂したもの(孔子自体は筆記していない、 ただし、その編纂も時の権力者が...
ありきたりな言い方ですが、目から鱗が落ちました。 こんな読み方があったとは!と驚きました。 『論語』は、アジアで最も読み継がれている書籍です。 そして、その影響力は、絶大です。 『論語』は、孔子の弟子たちが編纂したもの(孔子自体は筆記していない、 ただし、その編纂も時の権力者が一枚も二枚も絡んでいる)ですが、 その価値は、歴史状況によってコロコロ変わります。 文革時代なんかは、唾を吐いても、全然平気でした。 孔子自体を否定した時代ですから。 今は、中華文明の神髄として、尊敬されています。 日本は、伝統的に論語を称賛してきました。 個人的には、論語は、もう価値が定まったもので、 何人かの専門家の解釈を「知る」こと、 そして本文を「暗記する」ことが、論語を読むことだと思っていました。 ありがたいモノだと思って、ちょっとずつ読み解く感じです。 読み解くといっても、素人が意味をとれるほど、甘くありませんが。 しかし、著者は違います。 『論語』の新解釈を再度試み(もちろん、先人の解釈も参考にする)、 その解釈が、現代の人間が如何にして幸福になりえるか、そのヒントを、 論語に求めています。そして、『論語』を、生き生きとした、 生命力ある書物として、蘇らせています。 まさに、復活の魔法です。著者の学問のベースと、また想像力、 そして、何としても知恵を引き出したいという切迫感が、 孔子を現代に蘇らすことに成功した要因でしょう(もちろんこういうやり方は、 批判されます)。 古典への付き合い方が、根本的に変わるようなインパクトを感じました。 また、具体的な生活への応用の仕方は、著者の『生きる技法』が非常に参考になります。
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私には難しかったよ〜。解釈の部分は理解できず、読み飛ばしてしまいましたが、新訳の部分はスッと胸に入ってきました。
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聞き飽きて使い古されて黴が生えた人生訓の、理解できていない「仁」。バチーンとわかります。凄いです。仁は状態・性質のような静止したものではなく、ダイナミズムなのです。あああ、初めて「仁」が見えた。感動した。古典の『論語』がこんなに瑞々しく読めるんだという安冨先生の知性に感嘆するので...
聞き飽きて使い古されて黴が生えた人生訓の、理解できていない「仁」。バチーンとわかります。凄いです。仁は状態・性質のような静止したものではなく、ダイナミズムなのです。あああ、初めて「仁」が見えた。感動した。古典の『論語』がこんなに瑞々しく読めるんだという安冨先生の知性に感嘆するのです。『超訳』も読もう…(2019-08-12)
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・人は人、自分は自分である。 ・「名」を正しく呼ぶことが、人間がまともに生きるための第一歩。 ・親の慈悲がなければ、子の孝はない。 ・「選択」という概念は論語にはない。 ・メッセージの流れが一方向ならば、オルゴール人形扱いしているのと変わりはない。 ・ウィーナーのフィードバックと...
・人は人、自分は自分である。 ・「名」を正しく呼ぶことが、人間がまともに生きるための第一歩。 ・親の慈悲がなければ、子の孝はない。 ・「選択」という概念は論語にはない。 ・メッセージの流れが一方向ならば、オルゴール人形扱いしているのと変わりはない。 ・ウィーナーのフィードバックと学習という概念を、人間社会の運営に全面的に生かしたのが、ドラッカーである。
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同著者による「超訳論語」を読んで、ショックをうけ、この「論語」の解説本に進んでみた。 「超訳」を先に読んだので、驚きはあまりないが、改めての著者の読みの深さと論理性を感じた。 基本的には、好きなように、著者にとって役にたつように、読んでいるのだが、キーになる言葉というか、漢字...
同著者による「超訳論語」を読んで、ショックをうけ、この「論語」の解説本に進んでみた。 「超訳」を先に読んだので、驚きはあまりないが、改めての著者の読みの深さと論理性を感じた。 基本的には、好きなように、著者にとって役にたつように、読んでいるのだが、キーになる言葉というか、漢字1文字も、「論語」の他の場所で使われている事例を踏まえながら、できるだけ全体として整合的に読もうとしている。つまり、テキストの外からではなく、内側から読むことで、従来の解釈とは違う意味が立ち上がってくるところが、質感はかなり違うが、デリダみたいなスリルがある。 そして、その結果、立ち上がってくるのは、全く新しい「論語」である。 あたらしい「論語」は、ノーバート・ウィーナーのサイバネティクス理論、つまりフィードバックをもつダブルループ学習である。つまり、「学習する組織」である。そして、ドラッカーの思想も、基本的には「論語」であることが示される。 つまらん、経営学の本を読むのはやめて、これを読め!といいたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 東アジア最重要の古典『論語』。 この書物には、人間が真に自由に、生き生きと存在するために必要なことが、最高の叡智と具体的な言葉で書かれている。 『論語』自身に『論語』を語らせ、そのダイナミックでみずみずしい世界に読者を案内すると同時に、その思想が儒教の伝統の中に生き続け、さらにはガンディー、ドラッカー、ウィーナーたちの思想と共鳴しあう姿も描き出す。 「最上至極宇宙第一の書」に対する魂の読解書。 [ 目次 ] 第1章 学而時習之―学習とは 第2章 是知也―知とは 第3章 無友不如己者―君子の生き方 第4章 是禮也―礼とは 第5章 必也正名乎―名を正すとは 第6章 孝弟而好犯上―孝とは 第7章 仁者不憂―仁とは 第8章 儒家の系譜 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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論語の説明であったが、後半の方が面白く、ウィーナーのフィードバックの理論が孔子の理論の影響を受けているという説明がわかりやすい。
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24/7月号の文芸春秋の「原発事故を論語で読み解く」を読んで中々面白かったので、本書を読む事にした次第である。 学而第一の1の「有朋自遠方来」の解釈が面白い。朋とは比喩であって、今まで学んでゐたことで、理解が不確かだった事が、しばらく経ってある時ハタと合点がいく時がある。それが恰...
24/7月号の文芸春秋の「原発事故を論語で読み解く」を読んで中々面白かったので、本書を読む事にした次第である。 学而第一の1の「有朋自遠方来」の解釈が面白い。朋とは比喩であって、今まで学んでゐたことで、理解が不確かだった事が、しばらく経ってある時ハタと合点がいく時がある。それが恰も古い友人が遠くからやって来ると同じ喜びでないか。この様に筆者は解釈する。 論語を読むに当って、新鮮な解釈に出会ふ事が出来る。 後段で、里仁第四の16の「子曰く、君子は義に喩り、小人は利に喩る。」の件とドラッカーのマネジメントとの対比は面白い。 最後に、現代日本の閉塞感の源は、君子を欠いてゐる事、経営者が小人によって占められてゐる事だ喝破する。
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