聖女の救済 の商品レビュー

東野圭吾【著】

2014/02/25

文庫化待ってました！
単行本は「ガリレオの苦悩」と同時発売だったのに、文庫本は違うのかい！と、「苦悩」の発売日に本屋で突っ込んでしまいましたが、ついに来ましたよ。
そして、、、やっぱり一気に読んじゃうよね…。
こんなに一気に読ませる作家はなかなかいない。
しかも今作は犯人も冒頭で分かってる。動機もすべてではないけどある程度分かってる。
分からないのはトリックだけ。なのに！ページをめくる手が止まらない。
「容疑者Xの献身」と同じく、最後まで読むとタイトルを切なく思う。

内海刑事が「福山雅治」のアルバムを聴いてるとか、東野さんの遊び心もちらほら。
柴咲コウのアルバムも聴いていただきたい。笑

2012/04/14

眈々とした事実だけを述べていく文章なのに、なぜこうも興奮が高まっていくのか。トリックの面白さだけではない何かが魅力。

2012/04/14

文庫化を待ってた作品のひとつ。
ブクログのおしらせ機能が役に立ちました。ありがとうございます。

決して後戻りさせない、読みやすい文章はさすが。
そして、トリックに関するスタンスも好み。
時々、これみよがしにトリックの奇抜さだけで勝負しようとするミステリがあるけれど、東野氏の作品ではそれがない。
読者はトリックがわからなければわからないなりに、探偵の謎解きを楽しみにするし、途中でわかっても、その人間関係の中でどう処理するのかを楽しめる。ただ、「わかる」ラインをどこまで引き延ばせるかがきっと作者の葛藤。

読者の立場は、作中の探偵役よりも情報が多いのが当たり前なので（逆だったら「えー。ずるいー」と作者が非難を受けるので）トリックがわかったとしてもドヤ顔はできない。
でも、ミステリを単なるパズルとしてではなく、エンターテイメントとして読むからにはその先がある。トリックの先にある悲しさだったり切なさだったり、逆に爽快感だったり。
それは犯人（または探偵役※警察含む）にある程度共感していないと得られないものだけれど、今回はそれがちょっと物足りなかったかなと思う。

あと、映画やドラマになった後のシリーズものにありがちな、「逆輸入現象」ともいえるものがちょっと気になった。
内海刑事が移動中に聞くiPodの音楽が、なぜ福山雅治じゃなきゃいけないんだ……。というか、なぜそこだけアーティスト名を出してるんだ……。
東野作品はあまり外見の具体的な描写をしないけれど、初期のガリレオ先生はもうちょっと研究者然とした人だったように思う。なんとなく、仕草の描写に二枚目臭を感じるのは、映画やドラマからのフィードバックなんじゃないかと思えて仕方がない。
……こちらが勝手に脳内で映像化しているせいかもしれないけど。

ただ、フィードバックも受け入れての作品づくりとして、これもひとつの形なのかとも思う。

2012/04/15

ガリレオシリーズ第５弾。

長編ですが、すごく読みやすく読み終えた後は満足感でいっぱい。
普通は考え付かないし、耐えられないトリックだと思った。

とても面白かったです。

2012/05/02

待ちに待った文庫化！

やっぱり面白い。トリックもすごいけど読みやすさはピカイチ。
文章なのにどうしても湯川は福山雅治、内海は柴咲コウにしか思えないのは仕方ないか（汗）

2012/04/13

購入本。
文庫版がamazonで予約可から在庫ありに変わったのでぽちり。

帯曰く、
『おそらく君たちは負ける。僕も勝てない。これは完全犯罪だ。』
です。

以外と淡々と読めます。
たんたんと読めるだけに、何か弱いかなという感じがしてたんですけど、後半はすっかり本にペースを持ってかれました。
ネタバレ撲滅のために書きませんがね。

どうしても『容疑者Xの献身』と比較してしまうんですけどね。
まぁそれでも、
容疑者Xの献身＞聖女の救済
という式が出来上がってしまいます。

が、面白いですよ。
なにせ本が到着してから一日しかたってませんから。
面白い本ほど時間と金額のコスパは悪いんです。
そういうものなのです。

2012/04/14

あっという間に読んでしまった。ぐいぐい引き込まれてしまった。さすが。。 被害者がここまで子供にこだわった理由は何だったのか？主人公が結婚前に自分の体の事を話さなかったことはフェアじゃなかったのでは…。トリックについては正直100％納得できないが、これだけ執念深い殺人は恐ろしい。

2012/04/13

今回もヒネったトリックだったと思うが、水準としてはどうなんしょうね、自分としては十分に意外だったけど。
ただ、トリックはあくまでも背景であって、真に語っているのは今回は・・・草薙の恋？恋なの、あれ？それにも関わらずあくまでも刑事な草薙、ブレない男湯川と、主役はあくまでも人間たちなのがやっぱスゲーこの作家、と思う。あまりにも売れすぎて、ファンとしては複雑な気持ちではある。
とはいえ、今回は犯人の情念というか情動を描く部分が足りないのかワザと淡々と描いたのかわからないが、そこんところが浅い気がした。その点、容疑者xの献身の方が重くて、好みとしてはそっちに軍配が上がるかな。トリックとしてはこっちの方が唸ったけど。

2012/04/12

『一年以内に子供ができなかったら別れる』そんな約束から始まり、最後は一年間生かし続ける努力をする。誰もが思いつかないであろう殺害方法は今までの中で一番の強敵だったと思います。完全犯罪をも感じさせるストーリーで一気に読んでしまいました。

2020/12/26

2012/4/10 Amazonより届く。
2020/12/20〜12/26

8年半の積読本。ガリレオシリーズ。
いやいや、このトリックは凄い、というか、気づかないわ。湯川が言った「虚数解」は言い得て妙。