ウイルスと地球生命 の商品レビュー
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ウイルスは、約30億年前から存在しており、1993年に発明された電子顕微鏡による観察で徐々にその実態の解明が進んでいく。ウイルスと聞くと病原体としてのそれを想像してしまうが、宿主を弱らせるものばかりではなく、守っているような働きをするウイルスも存在していることがわかってくる。 ウイルスより形状の大きい細菌は、20世紀の半ばに生物に含まれるようになった。一方ウイルスは、生物なのか無生物なのかは、生物と無生物の定義を明確にしないと微妙な存在なのだという。こうした内容は本書にかかれている本の一部である。 こうした、ウイルスの様々な振る舞いを学べた。岩波科学ライブラリーシリーズには他にもウイルスに関するものもあるようだ。調べてみようと思っている。
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古代から中世、近世までの細菌発見以前の病気に関する人々の考え、知識。 細菌が発見され、ウイルスの発見以前のこと。 ウイルスが発見され、DNAの解析がなされていく現代のこと。 さらに、新しい研究や話題などが、わかりやすい内容で書かれています。 思いがけないウイルスの働きが解明され...
古代から中世、近世までの細菌発見以前の病気に関する人々の考え、知識。 細菌が発見され、ウイルスの発見以前のこと。 ウイルスが発見され、DNAの解析がなされていく現代のこと。 さらに、新しい研究や話題などが、わかりやすい内容で書かれています。 思いがけないウイルスの働きが解明されて、生命の神秘に驚きです。 人間が利用しているウイルスも多いが、まだわかっていないことも多い。 変化するウイルスの脅威、長期的な影響など 今後の研究にも目が離せない! 5/26 新刊棚で見つけて借りる。6/10 読み始める。6/13 読み終わる。 内容と著者は 内容 : ウイルスのことを病気の原因で危険なものとばかり考えていませんか? がんと闘うウイルス、細菌を食べるウイルスなど、 生物の行動や生命の進化に大きな影響を与えてきたウイルスの存在意義を明らかにします。 著者 : 1931年生まれ。東京大学名誉教授。日本ウイルス学会名誉会員。ベルギーリエージュ大学名誉博士。 著書に「エマージングウイルスの世紀」「ウイルスと人間」「史上最大の伝染病牛疫」など。
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ウイルス発見の歴史、ウイルスは生物か否か、動物ウイルスから人ウイルスに進化するまで、などなど、これまでぼんやりとしか知らなかったウイルスについて色々な知識が得られた。また、ヒトの進化や胎児の保護などウイルスの意外な一面も知った。遺伝子治療、食品添加物、生物農薬などウイルスの用途開...
ウイルス発見の歴史、ウイルスは生物か否か、動物ウイルスから人ウイルスに進化するまで、などなど、これまでぼんやりとしか知らなかったウイルスについて色々な知識が得られた。また、ヒトの進化や胎児の保護などウイルスの意外な一面も知った。遺伝子治療、食品添加物、生物農薬などウイルスの用途開発が進む一方で、巨大ウイルスや海のウイルスなどまだまだ未知な部分も多く、今後も面白そうな分野である。それにしてもT2ファージのメカチックな形状。只者ではない。。 序章 あなたはウイルスに守られて生まれてきた 1.ウイルスはどのようにして見いだされたか? 2.ウイルスは生きているか? 3.人のウイルスはどこから来たか? 4.生物界を動きまわるウイルス 5.病原体だけではないウイルスの意外な役割 6.病気を治すウイルスの利用 7.広大なウイルスの世界
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細菌は生物だがウイルスは生物ではない、らしい。なるほど、ウイルスには細胞がなく増殖は他生物の細胞に依存するのだ。これまで細菌感染にはかかっていないものの、ウイルスには重ねて痛い目にあっている。インフルエンザは最たるものだが、帯状疱疹が4たび発症したのには参った。周りで聞いたことも...
細菌は生物だがウイルスは生物ではない、らしい。なるほど、ウイルスには細胞がなく増殖は他生物の細胞に依存するのだ。これまで細菌感染にはかかっていないものの、ウイルスには重ねて痛い目にあっている。インフルエンザは最たるものだが、帯状疱疹が4たび発症したのには参った。周りで聞いたこともない。ということで、ウイルスのいろはを学んだ次第。病原体としての悪玉ウイルスばかりではなく、胎児を守ったり病気を治したりする善玉ウイルスも紹介される。ただ、善玉についてはもうひとつ曖昧で、今後研究が進んで行くのだろう。プランクトンを分解するウイルスの働きは地球温暖化に影響を与えるというが、善悪どちらに導いているのか理解できず。
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ヒトゲノム解読の結果ヒトのDNAの9%は昔々取り込まれたヒト内在性レトロウイルスで34%がレトロとランスポゾンで3%がDNAトランスポゾン。このトランスポゾンというのはいろんな生き物の間を行き来できるレトロウイルスの祖先の断片と見られている。ジャンクDNAといわれたものの多くがこ...
ヒトゲノム解読の結果ヒトのDNAの9%は昔々取り込まれたヒト内在性レトロウイルスで34%がレトロとランスポゾンで3%がDNAトランスポゾン。このトランスポゾンというのはいろんな生き物の間を行き来できるレトロウイルスの祖先の断片と見られている。ジャンクDNAといわれたものの多くがこう言ったウイルスの名残だとすると、ウイルスは突然変異に大きく関わっているのかも知れない。 海水中には多くの細菌やウイルスがいて、海洋微生物の総量はアフリカ象2400億頭という説があるそうだが同じくウイルスはシロナガスクジラ7500万頭分だそうだ。(こちらは炭素換算)これらのウイルスの宿主は藻類や細菌だとか。アフリカ象は最大10tでクジラは最大180tです。 ウイルスは病気の原因だけでなく生命活動を支えていることもわかって来た。例えば胎児が免疫の攻撃を受けない理由はへその緒で母親のリンパ球が胎児の血液中に入らないように遮断されているからなのだが、この膜はウイルスが活性化されて増えてくる時に作られるタンパク質からできている。他にも虫に卵を産みつけるハチなども免疫を抑制するしくみを持っている様だ。HIVってのもあるしね。ミツバチが死を覚悟して毒針をさすのにはカクゴウイルスというものの働きがある。針を刺したら内蔵ごと抜けるので1回きりの必死の攻撃がウイルスによるとは。 ウイルスを破壊するウイルスまであるらしい。何のこっちゃだが単独では増殖できず、他のウイルスがいる時に増殖し最後にはその助けてくれたウイルスを破壊するとか。 100ページほどしかなく1時間ほどで読め、面白い話も載っている。しかし、これで1200円は高いなあ。岩波科学ライブラリーはだいたいこんな感じの様だがそうは買わないよねえ。半額にならんかしら。
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ウイルスとの共生が地球生命を創りだしてきたのですね。 病原性ウイルスにばかり注目されていますが、天文学的な数のウイルスの中には人にとって役に立つウイルスもあると思います。 これからウイルス学は、見方をかえることで発展してゆくでしょう。 http://ameblo.jp/nanc...
ウイルスとの共生が地球生命を創りだしてきたのですね。 病原性ウイルスにばかり注目されていますが、天文学的な数のウイルスの中には人にとって役に立つウイルスもあると思います。 これからウイルス学は、見方をかえることで発展してゆくでしょう。 http://ameblo.jp/nancli/entry-11734532460.html
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ウイルスの種類や進化の話で、専門的な部分は少々難しいですが、全体的に素人でも興味深く読めました。 話題の鳥インフルエンザについても書かれていました。
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HIVとか新型インフルエンザとか、病気の原因になって嫌な奴らだなとしか思っていなかったウイルスが、実は胎児を守るやつがいたり、植物に耐熱性や干ばつ耐性を与えたり、遺伝子を種族間で水平移動させることで進化の引き金になっていたりするという側面もあるらしい。めちゃ興味深い。
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少し難しい専門的な内容もあるけれど、平易な表現を使用していて、門外漢の自分でも読み終える事ができた。ウイルスの存在が生き物の進化と思いっきり密着している事はこの本で知る事ができた。ウイルスまで遺伝するとかすごい話だ。これまで悪者だと思っていたのは、ウイルスに対する思い込みだと知る...
少し難しい専門的な内容もあるけれど、平易な表現を使用していて、門外漢の自分でも読み終える事ができた。ウイルスの存在が生き物の進化と思いっきり密着している事はこの本で知る事ができた。ウイルスまで遺伝するとかすごい話だ。これまで悪者だと思っていたのは、ウイルスに対する思い込みだと知る事ができた。まさか出産にまで絡んでるとは。
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ウイルスとは何か・・・ ウイルスと聞くと、どうしても病気を引き起こすものと思いがちであるが、そればかりではない。 確かに、発見の歴史を考えると、病原体の一面が大きい。しかし、生命を進化させてきた一因にウイルスがあり、また、地球上に莫大な量(海洋全体にシロナガスクジラ7500万頭分の重さらしい)存在しているありふれた存在であるというのがよくわかる。 「カクゴウイルス」という面白い名前のウイルスも紹介されていた。
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