明日に向って撃て! の商品レビュー
日本屈指の洋画宣伝マンの著書。タイタニックの世界初公開が東京国際映画祭になった顛末をはじめ錚々たる作品にまつわる裏話が面白すぎる。映画に関する知識が豊富に出てくるのも楽しい。自分は映画好きとしてまだまだ未熟者だと痛感。月並みな表現だけど、下手な映画より面白い!
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【その男、太平洋を跨ぐ夢の売込み人】『フレンチ・コネクション』、『ダイ・ハード』、『スターウォーズ』......。ハリウッドの夢を詰め込んだ洋画の数々とその裏側のエピソードを、20世紀フォックス日本支社において、宣伝・配給等に携わった著者が熱く、熱く語りたおした作品です。著者は、...
【その男、太平洋を跨ぐ夢の売込み人】『フレンチ・コネクション』、『ダイ・ハード』、『スターウォーズ』......。ハリウッドの夢を詰め込んだ洋画の数々とその裏側のエピソードを、20世紀フォックス日本支社において、宣伝・配給等に携わった著者が熱く、熱く語りたおした作品です。著者は、洋画の生き字引といっても過言ではない多くの知識をお持ちでいらっしゃる古澤利夫。 取りあえず驚かされるのはその知識の豊富さ。どこにそんなに記憶されているのかと度肝を抜かされる人名・作品名のリストは、それだけで別に一冊作れてしまうのではないかと思えてしまう程のボリュームです。しかも、監督や主演といった人物だけでなく、どちらかと言えばあまり目立たない編集やカメラマンという立場の人のことまで網羅しているのだから嘆息せずにはいられません。こんな人物が売り込んでいたというところに、洋画華やかなりし頃のその理由の一端がわかるような気がしました。 映画辞典のような作品としてはもちろんのこと、宣伝マンでしか見ることができなかったであろう、スターや名監督を間近で見た際の感想や裏話がこれまた面白い。しかも格式ばったかたちではなく、あっけらかんとそれらを披露してくれているからこれまたgood。洋画人気の低調が言われて久しくなりますが、散見される下記のような言葉には、映画そのものに対する愛情とその一端を担う者としての矜持が同居しているようで清々しさも覚えました。 〜何というか、ハリウッドにはモンスターが住んでまして、絶対にくたばらないんですよ。どういう形にせよ、必ず息を吹きかえす。〜 自分も将来は何らかのかたちで映画に携わることをしてみたいな☆5つ
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ハリウッド系映画の宣伝マンの自伝&映画史。こういう書物は大好きで、ただ知識集めのためだけに読みたい。そして期待を裏切ることなく堪能できる1冊だった。これくらいの分量はやはり欲しいと思っていたので、このボリュームにも大満足。 各映画の封切り当時のエピソードもさることながら、原作...
ハリウッド系映画の宣伝マンの自伝&映画史。こういう書物は大好きで、ただ知識集めのためだけに読みたい。そして期待を裏切ることなく堪能できる1冊だった。これくらいの分量はやはり欲しいと思っていたので、このボリュームにも大満足。 各映画の封切り当時のエピソードもさることながら、原作やスタッフに関して細かい記述が続くのが良い。どたばた喜劇メインの構成もこれまた(担当がたまたまそうだったのだろうが)好みにあって良い。ということで記録集、データブックとして保管しておく本となりました。
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半世紀に渡って20世紀フォックスの映画宣伝に関わった古澤利夫氏の奮闘記。 ハリウッドスターや制作者からも信頼が厚く、登場するビッグネームに驚く。 本作では成功した作品ばかりだが、携わった作品の中には、宣伝方法を失敗したものや、予想外の興行収入をあげたものもあるはず。次作ではそんな...
半世紀に渡って20世紀フォックスの映画宣伝に関わった古澤利夫氏の奮闘記。 ハリウッドスターや制作者からも信頼が厚く、登場するビッグネームに驚く。 本作では成功した作品ばかりだが、携わった作品の中には、宣伝方法を失敗したものや、予想外の興行収入をあげたものもあるはず。次作ではそんな話も知りたい。
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半世紀近くにわたって洋画の宣伝に関わってきた著者による読みごたえのある一冊。人名、作品名の羅列にやや辟易する個所もあるが、1960年代以降の洋画の履歴が自身の奮闘記も交えて興味深く綴られている。同時代的に映画を見た読者にとっては強い共感を覚えるだろうし、若年層にとっては貴重な資料...
半世紀近くにわたって洋画の宣伝に関わってきた著者による読みごたえのある一冊。人名、作品名の羅列にやや辟易する個所もあるが、1960年代以降の洋画の履歴が自身の奮闘記も交えて興味深く綴られている。同時代的に映画を見た読者にとっては強い共感を覚えるだろうし、若年層にとっては貴重な資料となりうる。映画自体の出来はさておき、「タイタニック」興行時の臨場感溢れる記述は感動的ですらある。
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ちょっとした、というかかなりマニアックな部類の データベースでもあり、関わった作品の裏話や宣伝の様子なども 分かり、面白い。 巻末あたりには、歴代フォックスのロゴが載ってたり、 フォックスの歴史も載ってたりして、20世紀フォックスが 好きな人にはたまらない本だろう…!
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20世紀フォックスの日本支社で長年宣伝マンを務めた古澤氏が、手掛けた作品や映画人との交流などについて語った連載を一冊にまとめたもの。大ヒット作品、それもシリーズ物についての言及が多いが、ヒットしなかったけれど、愛すべき作品もたくさんあったはず。続編を期待したい。
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