講座美学(4) の商品レビュー
4巻は「芸術の諸相」。音楽や詩、演劇や絵画、建築・映像 など、それぞれの芸術分野についての美学を扱っている。 章ごとに著者が違うので、それぞれ印象・手触りが違うのは これまでと同じ。舞踏の章が特に強烈な印象を残した。 出版から年月が経っていることもあり、さすがに映像芸術の 章は古...
4巻は「芸術の諸相」。音楽や詩、演劇や絵画、建築・映像 など、それぞれの芸術分野についての美学を扱っている。 章ごとに著者が違うので、それぞれ印象・手触りが違うのは これまでと同じ。舞踏の章が特に強烈な印象を残した。 出版から年月が経っていることもあり、さすがに映像芸術の 章は古さを感じたな。
Posted by
「講座美学」シリーズの第4巻で、音楽、絵画、演劇、建築といった芸術の諸ジャンルについての論文を収録しています。 「はじめに」でも書かれているように、かならずしも芸術学の立場から個別的な芸術のジャンルについて紹介している論文が中心ではなく、美学的な立場からの考察を含んでいるものが...
「講座美学」シリーズの第4巻で、音楽、絵画、演劇、建築といった芸術の諸ジャンルについての論文を収録しています。 「はじめに」でも書かれているように、かならずしも芸術学の立場から個別的な芸術のジャンルについて紹介している論文が中心ではなく、美学的な立場からの考察を含んでいるものが中心です。また、詩学や修辞学、舞踊、映像芸術などのテーマもあつかわれています。 「デザイン」の章を担当している多木浩二や、「映像芸術」の章を担当している浅沼圭司の論文では、それぞれの問題意識にもとづきつつ、記号学的な観点からの議論がなされています。両者とも、記号学的分析にとどまることなく、それを超えるような視点を示しており、興味深く読みました。ただ、その議論の前提となっている記号学的な分析の枠組みそのものが、多少古びてしまったのではないかという印象もあります。
Posted by
- 1