ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 の商品レビュー
いままでの作品に多かったトリックが使われていなくて意外に思った。 大学を出て地元に戻った身としてはふくむ物がある小説。
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なぜ母親を殺したたのか?いったいどんな理由が?と想像しながら読み進めていったが予想外の結末。 中盤中だるみしたものの後半からはグイグイ引き込まれて読了。
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彼女の作品を読んで思うのは、ぐうの音も出ないな、ということ。 そして同時にとても安心する。 辻村さんは物語の力を信じ続けているのだな、と。
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辻村深月の書く心理描写はどうしてこんなに痛いのだろう。 普段は蓋をして知らないフリをしている自分に必ずある嫌な部分を、こうあっさりと本の中に描かれると、どきりとする。 ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 タイトルの意味がラストにわかり息苦しくなった 一気に読んだ
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母と娘の共依存の恐さ。そして考えられないこと、想像したくないことを突きつけられたときに出る『もう知らない』という拒否。ただそう言いながらも母は娘を見捨てないし、娘も母を切れない。 この作品はそれを切り取ってるだけで、だから何だというのまでは踏み込まない。 女は比較するし、順位を決める生き物だから、もうそれありきでの友情なのだから…と苦々しくもあり、潔くもあるのですよ。
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羨ましくて、悔しくて、情けなくなる。辻村深月作品を読み終わると大体そうなのだよなぁ。 登場人物に対する感情移入や共感はなかった。身近に感じてもおかしくない題材であり、人間関係であり、感情であり、考え方であり、生き方である、とは思うのだけれど、私にとっては作中の女性たちのそれらは、それこそ女性誌の中の話のように、隣でありながらすごく距離のある場所にあるものだと思った。入れない女の子の輪の中の話。事務服着た女の子も、合コンに励む女の子も身近じゃない。現実にありそうだなぁとは思うけれど、日常を扱ったドラマのように親近感を持てない。 読みながらなんだか『きのうの世界』と『イニシエーション・ラブ』が頭の中を巡ってはいたものの、そこまで被ってもないんだよなぁ。なんだろな。 中に、「辻村深月の本」と題された既刊紹介?が入っていて、うーん、力の入れ方が違うなぁとじんわり。 ポテトコロッケが食べたくなったのは、きっと翠ちゃんの言葉のせいだ。
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辻村さんのお話を読むと、いつだって、自分の似姿をみつける。 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」には、たくさんの女の子がいて、今回もまた、みつけることになった。傷のおいかたが似ていて、だけど、だから、吐き気がしちゃうくらい嫌悪もおぼえる存在を。 すごく共感をおぼえたからこそ、傷のほうは、簡...
辻村さんのお話を読むと、いつだって、自分の似姿をみつける。 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」には、たくさんの女の子がいて、今回もまた、みつけることになった。傷のおいかたが似ていて、だけど、だから、吐き気がしちゃうくらい嫌悪もおぼえる存在を。 すごく共感をおぼえたからこそ、傷のほうは、簡単に治りはしないことに救われた。 だって、そんなにあっさり解決しちゃったら、ぐるぐるしっぱなしのわたしは、ダメダメな人間認定されてしまったみたいで凹むもの。いまはまだ解決できなくたって「いつか」を信じられたら、そう、ダメでもないのかなぁ、と思えるから。 まぁいいか。涙ぐみながら、そう思えた。
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うざったくて、見ないようにしてきた価値観を、延々と分析して羅列されるのにはちょっと辟易。 で、結局何をいいたかったのか。友情?
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やっぱり好きな作家 イントロと細かい心理描写が好き。 女性の読者は好き嫌い分かれそうだ。 でも…ミステリ要素入れつつで一気に読める
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これまでの作品とは一味違う感じの小説。 無邪気で素直なチエと、密着したその家族に一緒にイライラしながらも、追いかけてしまう気持ちが分かるような。 ラストの「お母さん」は何とも切ない。 チエの家庭だからこそ、起きた悲劇という。 相変わらず、限られたコミュニティの中の女性同士の...
これまでの作品とは一味違う感じの小説。 無邪気で素直なチエと、密着したその家族に一緒にイライラしながらも、追いかけてしまう気持ちが分かるような。 ラストの「お母さん」は何とも切ない。 チエの家庭だからこそ、起きた悲劇という。 相変わらず、限られたコミュニティの中の女性同士のやりとりの表現がうまいなぁと思う。読んでいると、自分の学生時代の苦い思い出とかが思い出される。
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