現古辞典 の商品レビュー
念願かなって、やっと購入! まだパラパラとしか見ていないけれど、おもしろい。 「カーテン」や「ガールフレンド」なんて見出し語があるから、ちょっとうふふ、となってしまう。 (まあ、辞典なので、最初から最後までを読み通すことはないかな、と思い、今レビューを書くことにする) 現代語を...
念願かなって、やっと購入! まだパラパラとしか見ていないけれど、おもしろい。 「カーテン」や「ガールフレンド」なんて見出し語があるから、ちょっとうふふ、となってしまう。 (まあ、辞典なので、最初から最後までを読み通すことはないかな、と思い、今レビューを書くことにする) 現代語を見出し語にして、それにあたる古語と、例文が一つだけ、示されている。 平安時代の語だけでなく、上代から江戸まで、幅広く集められている。 だから、思いもよらぬ語が、同じ見出し語の中に並んだりして、はっとさせられる。 例えば、「思い掛けない」の項に、「ゆくりなし」「すずろなり」「あさまし」が並ぶ。 私の頭では、まったくつながるイメージがなかった。 「すずろなり」は散漫な感じだし、「あさまし」は驚いてお口あんぐり、という感じ。 でも、たしかに不注意で散漫だから、思いがけないことが起こるわけだし、予期していないから驚きあきれるのだろう。 実は形容詞のニュアンスの違いを知りたくて、この本を買った部分もある。 現代語にしてみれば何でも「趣がある」になってしまう一群の言葉、あるいは「不快だ」にあたる一連の言葉。 これらのニュアンスの違いが分かれば…と思ったのだが、本書ではそこまでの解説はない。 まあ、そこは大野晋さんの『古典基礎語辞典』でしっかり確認していくしかないかな…。
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