ブラディ・ローズ の商品レビュー
美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに三番目の妻として嫁いだ花梨。屋敷の住人は誰もかれもが一番目の妻雪子との思い出に絡められていた。花梨のもとへ脅迫状が届きだし、自殺した二番目の妻の日記を頼りに犯人を捜していく。終盤に意外な結末が用意されていて、エピローグでも残酷さをまとって終わり...
美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに三番目の妻として嫁いだ花梨。屋敷の住人は誰もかれもが一番目の妻雪子との思い出に絡められていた。花梨のもとへ脅迫状が届きだし、自殺した二番目の妻の日記を頼りに犯人を捜していく。終盤に意外な結末が用意されていて、エピローグでも残酷さをまとって終わりました。ホラー風味のミステリ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
編んでいた靴下をほどいていく終わり方が怖い。 自分だったら、いかに自分には優しく歓迎してくれていたとしても、前妻にあんなに辛く当たってたひとたちなんて信用出来ないけどな。
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久しぶりに今邑さんの本。 やっぱり期待を裏切らないどんでん返しぶり。 続きが気になりさくさく読めた。 これは今邑さんの二作目だそうで。 それよりなにより今邑さんが亡くなっていたということに驚き。もうこういう作品を読めないと思うと悲しいです。
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この作家さんは爆発的な面白さはないけど安定の面白さを提供してくれる。そこまでのカタルシスはないけど、安定の読後感。 あと、ローズという題材はつい手にとってしまう。
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すべての登場人物が疑わしく、疑心暗鬼にさせられました。主人公が精神的に追い詰められていく様子も緊迫感があり、読んでいてドキドキさせられます。結末も静かな恐ろしさがあり、最後まで気が抜けない作品でした。
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先日、急逝された今邑彩さんの一作。 相変わらずの上品な文章と、「薔薇の咲く屋敷」という実際にありそうな設定の端っこを描くのは相変わらず。結局、フィナーレまで犯人の検討がつきませんでした。 ちょっと手口がズルい時もあるけど、終盤でいつも予想がひっくり返される。もっともっとこの人...
先日、急逝された今邑彩さんの一作。 相変わらずの上品な文章と、「薔薇の咲く屋敷」という実際にありそうな設定の端っこを描くのは相変わらず。結局、フィナーレまで犯人の検討がつきませんでした。 ちょっと手口がズルい時もあるけど、終盤でいつも予想がひっくり返される。もっともっとこの人の作品を読みたかったのに残念です。
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美しい薔薇には棘がある 著者が神代植物園を訪れて描いたという薔薇の記述は、その美しさを読者に伝える。 西洋的なイメージがある薔薇だが、実は東洋の血を掛け合わせて作っているために、謎めいて魅惑的な花になったのだそうだ。 可憐な要望の中に鋭い棘をもっているために、正反対の代名詞であっ...
美しい薔薇には棘がある 著者が神代植物園を訪れて描いたという薔薇の記述は、その美しさを読者に伝える。 西洋的なイメージがある薔薇だが、実は東洋の血を掛け合わせて作っているために、謎めいて魅惑的な花になったのだそうだ。 可憐な要望の中に鋭い棘をもっているために、正反対の代名詞であったり、死、美などのイメージを持って語られることもある薔薇。 本書ではその薔薇が咲き誇る屋敷の中で殺人事件が起きる。 雪子という第一の夫人が亡くなった。 屋敷の住人たちは何かにつけ、雪子、雪子と懐かしむ。 どれだけ彼女は美しかったのだろう、どれだけ素晴しかったのだろう。 彼女の魅力は屋敷の皆を虜にした。 一方、第二夫人はつまらない女と評され、誰かに殺されたのか、自殺なのか曖昧なまま。 そして主人公の花梨は第三夫人となって屋敷に嫁ぐ。 まもなく誰かからの脅迫状が届く。 私の推理は半分当たって半分はずれた。 雪子にまつわる話は読みが当たる。 しかし第二夫人については外れた。 狂気、逃避。 これがヒントとなる。 結末が何とも苦い。 エピローグで暗示されるものがブルリと身を震わせる。 印象的だったのが、「新しいものはその部分から古くなっていく」という言葉。 新しいものは人目を引くが、飽きられ、忘れ去られるのも早い。 これは著者自身の戒めでもあるのかもしれない。
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うーん 早めに最後がわかる 今邑彩さんはすきだけど これは私的にいまいち まだ いつもの朝に の方が面白い
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あらすじ書きに惹かれて、電車の中で読む用に購入しました。 今邑さんの作品なので、そこまでハズレでもないだろうとおもったら、これはなかなかの当たり作でした。 館モノは、この閉塞感が感じられるタッチの文章がいいです。 ネタバレは勿体ないのでしませんが、私はかなり後半まで誰が犯人だ...
あらすじ書きに惹かれて、電車の中で読む用に購入しました。 今邑さんの作品なので、そこまでハズレでもないだろうとおもったら、これはなかなかの当たり作でした。 館モノは、この閉塞感が感じられるタッチの文章がいいです。 ネタバレは勿体ないのでしませんが、私はかなり後半まで誰が犯人だろうと背筋をゾクゾクさせながら読んでいました。
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とても素晴らしかったです。けれど、ルームメイト等と同じように、きっとああなってしまうんだろうなーという雰囲気のエピローグが個人的には残念。勿論その部分を含めて面白いのですが、私としては不幸を予期させる終わりは今一つ好きになれません。が、そんな不安要素までも引き込まれて毎回読んでし...
とても素晴らしかったです。けれど、ルームメイト等と同じように、きっとああなってしまうんだろうなーという雰囲気のエピローグが個人的には残念。勿論その部分を含めて面白いのですが、私としては不幸を予期させる終わりは今一つ好きになれません。が、そんな不安要素までも引き込まれて毎回読んでしまいます。 薔薇の説明は多少長かったです。というより、色の説明以外にももっと数を絞って沢山のエピソードの方がよかったのかもしれません。美しさを讃える文章がやや単調かと。
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