リスボンへの夜行列車 の商品レビュー
最後の一文を読み終えたら、どうなるのだろう? 最後の一文を、グレゴリウスを常に恐れてきた。 どんな本を読んでも、半ばを過ぎると、いつかは避けようもなく最後の文章が来るのだという考えに規則的に襲われ、苦しくなった。
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あまりにも感動が大きいときにゴーっという音がして過去に吸い込まれていく渦巻のイメージにとらわれることがある。「ゴーってなった本」に位置付けた本は宝物だが、これもそのうちの1冊である。最初に読んだのは2012年で図書館で借りたが、無性に読み返したくなり購入した。音読するほどのスピードでゆっくり丁寧に読んだ。やはりすばらしかった。グレゴリウスとともに旅をしてそして帰ってきたという余韻に浸っている。 作中にコインブラ大学の図書館を訪れる箇所があるのだが、世界遺産だというとこを今回初めて知った。 最初の感想 8月19日読売、中島京子おすすめ。10日もかけて読み終えた。帯の惹句に偽りなしだった。グレゴリウスとともに旅をし、アマデウ・ド・プラドと彼にかかわった人々の人生に迫る体験をした。彼らとの別れがつらい。登場人物すべてが愛おしい。これは自分の本棚に置きたい本。どうしてこんな物語を紡ぎだせるのだろう。以下好きな個所一部引用。 p71 もしリスボンがあれほど魅惑的な光に満ちていなかったなら―――すべてはまったく違った道を辿っていたかもしれない。だが日の光が引き返したいという誘惑をことごとくはねつけた。 P88 世の中には、本を読む人間とそうでない人間がいる。その人が本を読む人間かどうかは、すぐにわかる。人間どうしのあいだに、これほど大きな違いはない。グレゴリウスがそう主張すると、皆が驚き、彼のあまりの偏屈さに首を振るものも多い。だが、事実そうなのだ。グレゴリウスはそれを知っている。とにかくわかっている。 P446 それから神は言った。光あれ!すると光ができた。グレゴリウスは誘惑に抵抗できず、こう書いた。はじめにことばがあった。ことばは神とともにあり、ことばは神であった。すべてのものはこれによってできた。てきたもののうち、ひとつとしてこれによらないものはなかった。このことばに命があった。そしてこの命はは人の光であった。 シルヴェイラは聖書をもってきて、この『ヨハネの福音書』の冒頭部分を読んだ。 「つまり、言葉が人間の光というわけだ」とシルヴェイラは言った。「そして言葉でとらえられて初めて事物はきちんと存在するというわけだ」 「それに、言葉は旋律を持っていなくてはならないんだ」とグレゴリウスは言った。「たとえばこのヨハネの福音書のような旋律をね。そうして初めて−−−つまりポエジーになって初めて、言葉は本当に事物の上に光を投げかけるんだ。さまざまな言葉が投げるさまざまな光のなかで、事物は非常に多彩に見える。
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パスカル メルシエの小説『リスボンへの夜行列車』は、URLはこちら http://cinema.pia.co.jp/title/163938/ 『2014年9月13日公開』 : の映画 URLはこちら http://lisbon-movie.com/ 『リスボンに誘われて』 : ...
パスカル メルシエの小説『リスボンへの夜行列車』は、URLはこちら http://cinema.pia.co.jp/title/163938/ 『2014年9月13日公開』 : の映画 URLはこちら http://lisbon-movie.com/ 『リスボンに誘われて』 : の原作です。 『2004年の刊行以来、全世界で400万部を突破した『リスボンへの夜行列車』を映画化。 ポルトガルの首都リスボンを舞台に、一冊の本に導かれるように同地を訪れ、本当の人生を知っていく中年教師の心の旅路を描く。 衝動的に旅へ出る主人公を、イギリスを代表する名優ジェレミー・アイアンズが好演。 西ヨーロッパ最古の街の美しい風景も見もの。』 映画の前に 読んでみようと 予約しました。 読み始めたけれど、読むより映画を見るほうがよさそうなので、読書は中止。 2014/08/21 予約 8/26 借りる。8/27 読み始める。 8/30 中止 内容と著者は 内容 : 謎めいたポルトガル人の女との奇妙な邂逅、そしてある作家の心揺さぶる著作の発見をきっかけに、定年間近の教師はすべてを捨てて夜行列車に飛び乗った…。 本物の人生を生きようとする男の魂の旅路を描いた、ドイツの哲学小説。 著者 : 1944年ベルリン生まれ。スイスの作家、哲学者。専門の哲学研究を生かして小説を執筆。 2007年には、定年によりベルリン自由大学教授を引退し、著述業に専念。
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堅物教師が突如それまでの生活を捨ててリスボンへ。 主人公はリスボンでとある男の人生を追うようになる。 この男が書いた文章が随所に織り込まれているのだが、読みづらい。 著者がいいたいことはここにあるんだろう、でもついつい読み飛ばして主人公の行動だけを追ってしまう。 なのでたぶん著者...
堅物教師が突如それまでの生活を捨ててリスボンへ。 主人公はリスボンでとある男の人生を追うようになる。 この男が書いた文章が随所に織り込まれているのだが、読みづらい。 著者がいいたいことはここにあるんだろう、でもついつい読み飛ばして主人公の行動だけを追ってしまう。 なのでたぶん著者のいいたいことを理解せずに読了。
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秋の夜長にぴったりの、静かに心に迫る小説。初老・堅物の古典文献学者が、全く偶然に助けた女性の一言から、それまでの人生を振り切ってリスボンへ向かい、そこでまた偶然に出会った本の作者に激しく惹かれ、作者の友人や恋人、家族と語り合う物語。人との出会い、本との出会いが人生を変えるのだ。本...
秋の夜長にぴったりの、静かに心に迫る小説。初老・堅物の古典文献学者が、全く偶然に助けた女性の一言から、それまでの人生を振り切ってリスボンへ向かい、そこでまた偶然に出会った本の作者に激しく惹かれ、作者の友人や恋人、家族と語り合う物語。人との出会い、本との出会いが人生を変えるのだ。本当の人生とは何か、自分の人生に満足しているのか、もし違った人生を歩むとして、それまでの人生はどうなるのかなど、考えさせられる。「我々が、人生の中にあるもののほんの一部分しか生きることができないとしたら、残りはどうなるのだろう」「自分に欠けているものが何か、ずっと分からなかったのが、手に入った瞬間突然それとわかることってあるでしょう」「人生は夜行列車に乗っていることと似ている。機関士が誰か分からない。列車を降りることはできない。窓の外からは誰が乗っているか分からないし、外がどうなっているか本当のところはわからない。トンネルはくらいが安心できる場所でもあり、いつかトンネルは終わるがいつ終わるかはわからない」
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哲学を教えている教授が執筆した小説『リスボンへの夜行列車』を読了。久しぶりにガッツリ来る小説に出会った。
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長い小説を読んでいると文体が身体に吸収されていく。 だから読み終わった後は自分の中の回廊にその為の部屋があって、しばらくの間、少し開いたドアの隙間から薄く明かりがこぼれているような気持ちになる。 そういう小説だった。
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ジェレミー・アイアンズが主演で映画化となった。表紙の装丁はおそらくリスボンの路面電車の黄色い色をイメージか。原作はヨーロッパでベストセラーとのこと。ラテン語とギリシャ語とヘブライ語が堪能な古典教師が主人公の小説が売れるだなんて、いったいどこの知識階級の話なのか、しかも年寄りが新た...
ジェレミー・アイアンズが主演で映画化となった。表紙の装丁はおそらくリスボンの路面電車の黄色い色をイメージか。原作はヨーロッパでベストセラーとのこと。ラテン語とギリシャ語とヘブライ語が堪能な古典教師が主人公の小説が売れるだなんて、いったいどこの知識階級の話なのか、しかも年寄りが新たなる自分の人生を探し求める旅って? しかもスイス人だから英語もフランス語もドイツ語もできますよ、そしてこれからポルトガル語にチャレンジである。それならヨーロッパどこに行っても困らない。しかし、読み始めると、ああ、こ、これは、なんだよ、面白いなあ! 主人公が人と出会うたびに鮮やかな描写のシーンが唐突に現れてきて広がる世界。別れた妻の記憶、本とのめぐり合わせ、唐突な旅、人々との出会い、主人公の眼鏡も洋服も変化する。これはきっと本好きのための本だ。ペソアの『不安の書』(不穏の書)がモチーフにもなっている。
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映画『リスボンに誘われて』の原作。 いやぁ、長い。そして、難解。さすが哲学者の小説です。緻密に記されていて、読むのに集中力を要します。元々がドイツ語の本ですが、ゲルマン的な本ですね。 映画は、かなり簡略化されており、且つ、内容も少し改変されています。特に、結末はね。盛り上がり...
映画『リスボンに誘われて』の原作。 いやぁ、長い。そして、難解。さすが哲学者の小説です。緻密に記されていて、読むのに集中力を要します。元々がドイツ語の本ですが、ゲルマン的な本ですね。 映画は、かなり簡略化されており、且つ、内容も少し改変されています。特に、結末はね。盛り上がり的には映画の結末のほうが有るでしょうね。ただ、小説としては、結末は別としても、こちらの本の描き方のほうが良いかも。
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じっくり読ませる哲学小説でした。読みながらこれまでの自分の人生も時々合わせて浮かべることもあり、時間がかかりましたが、読み終えたときは旅が終わったような安堵感とさみしさを同時に感じました。
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