パラダイス・ロスト の商品レビュー
イミテーション・ゲームを見てきたばかりなので暗号名ケルベロスの2話は、ドイツのエニグマ暗号絡みの内容で感無量。クロスワードパズルの件も映画でもやってたし。結城中佐の部下達も変わらず有能で、外国スパイからの情報をさりげなく奪い取る。スマート過ぎかな。
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スパイは一生続けられる仕事ではない。 心が折れずとも、引退や敗北によって。 あるいは戦時下になることで 手を引かざるを得ない事がある。 そういう引き際ギリギリのスパイたちの姿を描く。 あるものは更なる戦いに赴き あるものは時局に絡め取られる。 敵との関わりの中で、全く違う...
スパイは一生続けられる仕事ではない。 心が折れずとも、引退や敗北によって。 あるいは戦時下になることで 手を引かざるを得ない事がある。 そういう引き際ギリギリのスパイたちの姿を描く。 あるものは更なる戦いに赴き あるものは時局に絡め取られる。 敵との関わりの中で、全く違う生き方を探す場合もある。 静かで激しい戦いの中で男たちは武器よりも心理戦で 火花を散らす。作品のボリュームが増えてきて、良くなった。 結城中佐の過去を描いた作品もそうだが 戦前の日本のほんとうに良い家の男たち。 高い教養と胆力と、ある種の他を寄せ付けない端正さを 持った男たちの姿がだんだんと書きこなれてきていると思う。 ただ、これを一大傑作のように言うのは、 まだ出来ないのだ。 ジャック・ヒギンズを。 ケン・フォレットを。 フリーマントルを。 やっぱり読んでしまうと…。 さて、これからこの作者がどう面白いものを出すか。 つぎもなんだかんだで借りて読んじゃうだろうけど…。
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シリーズ3作目です。 今回は、短編3本、中編1本(前後編)の構成でした。 既刊2作品からのマンネリ化を避ける意図もあるのか、 少しずつ、新しぃ趣向も試されたりしていましたが…、 結果的には、 D機関所属のスパイを主人公としたノーマルなお話が、 一番面白ぃのかな~とも…。(つま...
シリーズ3作目です。 今回は、短編3本、中編1本(前後編)の構成でした。 既刊2作品からのマンネリ化を避ける意図もあるのか、 少しずつ、新しぃ趣向も試されたりしていましたが…、 結果的には、 D機関所属のスパイを主人公としたノーマルなお話が、 一番面白ぃのかな~とも…。(つまり1作目ですね…) 本シリーズでは、 短編ゆえに、お話にスピード感がある一方で、 読み応え感は、あまりありませんでしたが…、 本作品(集)の、シリーズ初の中編作品は、 謎やスリルも、しっかりと描かれており、 適度な読み応え感もあって、ちょうどよかったです…。 (評価は、ちと甘めです…)
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感想はブログにて。 http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-233.html
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シリーズ3作目。完璧超人なD機関の凄腕スパイがちょっとセンチメンタルになってみたり、自分でも想定外な約束をしてみたりと人間らしい感情が垣間見えて、 かっこいいだけだったシリーズものに厚みが出てきたように思う。エニグマ変奏曲知ってんじゃん!って最後に笑えた。帯に結城中佐の意外な生い...
シリーズ3作目。完璧超人なD機関の凄腕スパイがちょっとセンチメンタルになってみたり、自分でも想定外な約束をしてみたりと人間らしい感情が垣間見えて、 かっこいいだけだったシリーズものに厚みが出てきたように思う。エニグマ変奏曲知ってんじゃん!って最後に笑えた。帯に結城中佐の意外な生い立ちが!と煽って あるけど結局わからないw知りたいような、このまま知らないでいたいような。
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D機関シリーズ、第3弾。 結城中佐の過去を遡る、追跡。 敵国のスパイが自分のペースで、 諜報活動をしていると思わせて、 実は、結城中佐が用意をしておいた、 シナリオに沿って活動させる。 そこまで準備するのか! と、驚愕させられる。 次は、長編書いてほしい。 ただ、長編プロ...
D機関シリーズ、第3弾。 結城中佐の過去を遡る、追跡。 敵国のスパイが自分のペースで、 諜報活動をしていると思わせて、 実は、結城中佐が用意をしておいた、 シナリオに沿って活動させる。 そこまで準備するのか! と、驚愕させられる。 次は、長編書いてほしい。 ただ、長編プロットの仕込みは難しいか? 短編向きではあるかも。
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タイトルに惹かれてこの本から読んでしまいましたが、面白かったです。スパイものですから、毎回名前は変わりますからね。 D機関とは何かが明かされようとします。でもご安心を。 短編で読みやすいというのもありますが、手品を見ているごとく煙に巻かれてしまいます。 ジョーカーシリーズ第3弾と...
タイトルに惹かれてこの本から読んでしまいましたが、面白かったです。スパイものですから、毎回名前は変わりますからね。 D機関とは何かが明かされようとします。でもご安心を。 短編で読みやすいというのもありますが、手品を見ているごとく煙に巻かれてしまいます。 ジョーカーシリーズ第3弾とのことで、最初のジョーカー・ゲームを読みたいです。映画化されるとの事。なおさら早く読まなくちゃ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ジョーカー・ゲーム』を始めとするシリーズの最新作。 安心して読める娯楽小説です。「そんなこと出来るわけ無いでしょう」と思いつつも、実際のスパイは出来るのかもね。そういう空想も駆り立てられます。 しかし、一話一話は面白いんだけど、大きな流れというか話の筋が無いので、ずっとお預けを食らっているような紀文にもなる。続きが読みたいけど、続きも似たような短編なのかなぁなんて思ったり。 そういえば『ジョーカー・ゲーム』はなんとなく覚えているけど、 『ダブル・ジョーカー』の印象が薄いな。今度読み返してみよう。
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日本が誇るスパイ集団のD機関。その姿が少しずつ見えてくる第三冊。トリックというよりも、時代背景や鋭さにヤられ、読後の爽快さがたまらない。シンガポールのラッフルズホテルを舞台にしたストーリーは特に素敵だ。当時おかれた状況下でも、凛とした佇まいを感じる。実際に行ってみたことがあるだ...
日本が誇るスパイ集団のD機関。その姿が少しずつ見えてくる第三冊。トリックというよりも、時代背景や鋭さにヤられ、読後の爽快さがたまらない。シンガポールのラッフルズホテルを舞台にしたストーリーは特に素敵だ。当時おかれた状況下でも、凛とした佇まいを感じる。実際に行ってみたことがあるだけに、そのスロープの感じやバーのイメージがすぐに湧いてきた。 映画化も決まったようだけど、これは結構絵になると思う。
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D機関の魔王、結城氏の正体が明かされると思いきや… 今回も人間離れした諜報員のみなさん(同一人物だったのかも)短編が詰まっていて読みやすいので次回作も楽しみにしています。
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