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人物破壊 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2021/08/08

先に読んだ「竹下派死闘の七十日」で中心的な人物といえば、小沢一郎である。同じく小沢一郎についてかのウォルフレンが著したというので、続けて読んでみた。存外にウォルフレンが小沢一郎を高く評価していて驚きである。 「日本の主流派メディアの姿勢は、…実に奇妙であり、矛盾しています。なぜな...

先に読んだ「竹下派死闘の七十日」で中心的な人物といえば、小沢一郎である。同じく小沢一郎についてかのウォルフレンが著したというので、続けて読んでみた。存外にウォルフレンが小沢一郎を高く評価していて驚きである。 「日本の主流派メディアの姿勢は、…実に奇妙であり、矛盾しています。なぜなら新聞の編集者たちは政治的なリーダーが不在である、真の政治家はどこにいるのか、なぜ政治家はなすべきことをしないのか、と紙面を通じて嘆く一方で、そのような政治的なリーダーが登場すると、たちまちその人物を叩くからです。このような一貫性のない態度はとてもまともだとは思えません。しかし編集者たちは、日本に対して良からぬことをたくらんで行動しているというわけではなく、ただ既存の秩序を維持することが、自分の任務だと考えてこのように行動するのです。」同様に検察も同様の行動をとっているとするのが本書の趣旨である。 政治関連の著書を読んでいると小沢一郎は必ずと言っても言いほど登場するが、評価は分かれるところ。いったいどちらが本当なのだろう。今回の消費税増税についても、確かに選挙の時のマニフェストとは相反するという意味で小沢氏の言うことももっともな面はあるが、次の選挙を見据えて単に国民に嫌われたくないというだけの主張にも聞こえてしまう…

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2014/12/12

何を信じれば良いのか。311以降マスコミなんかは信じられないことが分かったが、出る杭は打たれる日本の慣習にヘドが出る…

Posted byブクログ

2014/09/12

 オランダのジャーナリストであるウォルフレン氏は「人間を幸福にしない日本というシステム」を筆頭に、極めて挑戦的な著書が多い。反体制的な書籍は国内外を含めて、あるいは何時の時代においても語られる内容に大きな違いがあるわけではない。体制に対する声というものは、古今東西それほどの大きな...

 オランダのジャーナリストであるウォルフレン氏は「人間を幸福にしない日本というシステム」を筆頭に、極めて挑戦的な著書が多い。反体制的な書籍は国内外を含めて、あるいは何時の時代においても語られる内容に大きな違いがあるわけではない。体制に対する声というものは、古今東西それほどの大きな違いがあるわけではないということである。現在の状況を見ると「他人の話に耳を傾ける」権力者というものは存在しないのではないか、と絶望的な気分に陥る。別の言葉を使えば「他人の話に耳を傾けるような人間は権力者には向かない」ということなのかもしれない。  長期にわたって繰り返されているウォルフレン氏の日本における体制批判をこころよく思っていない人も多いように思う。しかし、そうした論調こそが同氏の言う批判の骨格となっているのではないか。脅威となる人間の排除。しかもそれがひっそりと行われるということが大きな問題である。もっとも現状を維持したい人間からすれば「脅威となる人間」の存在自体が問題なのだろう。こればかりは水掛け論となり結論が出るということに期待は持てない。  小沢氏失脚のタイミングと強制起訴に至るまでの経緯に違和感を感じた人は多いのではないか。この手の話題に触れると「お伽話のような陰謀論はやめてもらいたい」として非難されることが多い。しかし、どんな人間でも自らの意思で動いている以上「陰謀」という言葉がそこに入り込んでくる余地があることは否定できないはずである。国や会社というシステム内での活動でも、最終的なバックボーンとしては「従うか否か」という判断が含まれるという意味で、人の意思は「陰謀」として発現することもあるように思う。ちょっとした思惑が後になって「陰謀」だっと評価されることはそれほど珍しいことではない。たとえ本人が意識していないとしても。  彼らは「変えようとする力」が弱いうちは無視を続ける。それは平和な光景に映るかもしれないが、一部の人間に多くの物事を支配されているということであり、決して健全な状態であるとはいえない。なぜかと言えば、そうした状態は単一の方向以外に動く可能性が極めて少なく、状況が画一化されることによって、多彩な方法を探すという手段が抹殺されていることとなるからである。そんな世の中でいったいどんな問題が解決されるというのだろうか。  司法、行政、立法に加えて第四の権力たるマスコミですら画一化された状況は「認識」しておきたい。報道されたときには多くの関心が寄せられる。しかし、そうした事実の後日談はいったいどこにいってしまったのだろう。多くの事実が曖昧なまま闇の中を彷徨っている。こうした事態に対応するには個人個人が与えられる情報のみに満足することなく、自ら情報を追求する術を身に付けること。仮に同じ横暴を受けるにしても、多くの事実を認識したか否かという要素はその意義において大きく異なる。それはそのときの精神状態にも、今後の行動にも大きく影響するのではないかと思う。

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2013/09/16

小沢一郎に対する一連のバッシングの背景が良く分からなかったが、本書を読んである程度納得がいった。 世間には小沢一郎=悪というイメージが定着しているような雰囲気があるが、そもそも、小沢一郎のどこが悪いのかと聞かれたら、マスメディア報道がもたらす表層的な印象であったり、できもしない...

小沢一郎に対する一連のバッシングの背景が良く分からなかったが、本書を読んである程度納得がいった。 世間には小沢一郎=悪というイメージが定着しているような雰囲気があるが、そもそも、小沢一郎のどこが悪いのかと聞かれたら、マスメディア報道がもたらす表層的な印象であったり、できもしないマニフェストを掲げたなどの感情論でしか答えられない人がほとんどだと思う。 小沢が無罪となったことや大阪地検によるデータ改ざん問題など、 検察の胡散臭さは何も陰謀論じみた虚言ではないなと多くの人が気づき始めた今、小沢一郎を敵視する背景はもっと議論されて良い問題だと思う。 最後に、あからさまな権力闘争を仕掛けている橋下徹は大丈夫なのか、と感じずにはいられない。

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2013/01/17

小沢氏の政治資金問題を取り上げつつ、日本における「出る杭は打たれる」現象を説明。 陸山会問題を終始取り上げるというより、日本社会がリーダーを求めてると言いつつ、いざそのリーダーが現れるとスキャンダルを発生させるという点を指摘。 その中において、メディア主に新聞等ジャーナリズムと検...

小沢氏の政治資金問題を取り上げつつ、日本における「出る杭は打たれる」現象を説明。 陸山会問題を終始取り上げるというより、日本社会がリーダーを求めてると言いつつ、いざそのリーダーが現れるとスキャンダルを発生させるという点を指摘。 その中において、メディア主に新聞等ジャーナリズムと検察が手を組んでそのリーダーを潰すという。 ジャーナリズムと検察のタッグや、アメリカの日本に対する企みなどは、さすがに眉唾ものだと感じてしまったが、往々にして、有名になった有力者にスキャンダルが生じ失脚することや、横並びの報道、恣意的に運用できる法律などは納得出来た。 五五年体制を始めとして、アメリカが創始したシステムや体制が依然として幅を利かせて、改革見直しが進んでいないのも問題だと思う。 いずれにしても、大局的な視点と展望を持ち、かつそれを実行する政治家が少ないこと、また国民も自ら学び検証しアクションを起こさない、という点が改善されない限り、日本的な歪んた民主主義は改まらないと感じた。

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2012/08/18

くだらん。少しでも意味のある弁護が読めると期待して読んだが、何一つ響かなかった。 途中でやめてしまった。

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2012/05/24

大手メディアに流される情報操作。 その裏側を知らせない為に作り上げるキャンペーン。 情報感度の薄い一般人に刷り込みを与える。 この本を読んで、改めてしっかりと情報を取得しないといけないと思った。 情報に流されぬよう、情報の取捨選択が出来る環境づくりは今後の未来の為に必要...

大手メディアに流される情報操作。 その裏側を知らせない為に作り上げるキャンペーン。 情報感度の薄い一般人に刷り込みを与える。 この本を読んで、改めてしっかりと情報を取得しないといけないと思った。 情報に流されぬよう、情報の取捨選択が出来る環境づくりは今後の未来の為に必要。 特に政治によってビジネスは左右されるのでオススメだし、どんなコトが裏で起こるのかも1つの情報としてみれる。 政治好きにはオススメ!!

Posted byブクログ

2012/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小沢スキャンダルを巡る胡散臭さは実は「正しきものが見えない」ところにあると思う。 検察は無理筋な取り調べで事件をでっち上げた。 マスコミは右も左もすべてがはじめから小沢はクロと決めつけた。 民主党内部は真っ二つに割れた。 小沢自身も4億円の扱いが杜撰すぎて国民が納得いくようには説明できていない。 小沢が中国に接近し、天皇を蔑ろにした(ように報道された)ことで、保守、右翼、アメリカのサイドからは敵視されたのは分かる。 では左寄りの朝日を始めとする親中サイドからは擁護されてもいいのではないかと思えるが、それもない。 小沢を擁護するのは本書のように「アメリカ陰謀説」に依るしかないのだろうか。 どうもすっきりしない。

Posted byブクログ