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豪華客船の爆弾魔事件 の商品レビュー

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2012/11/22

“目や鼻や口といったパーツはまったくおなじなのに、つくっている表情で、実に印象というものは変わるものだなあ、と感動すらしてしまいます。 「すごくそっくりですね。入れかわってもわからないといいますか、ふたり一役のトリックができそうです。」 ふたりを見つめながら、ぼくはそんな感想をも...

“目や鼻や口といったパーツはまったくおなじなのに、つくっている表情で、実に印象というものは変わるものだなあ、と感動すらしてしまいます。 「すごくそっくりですね。入れかわってもわからないといいますか、ふたり一役のトリックができそうです。」 ふたりを見つめながら、ぼくはそんな感想をもらしました。 髪型を変え、服やくつなども交換すれば、まったく見分けがつかないでしょう。 「実はふたごだった……なんて、あなた、そんなトリック、いまどき、ありえないわよ。そんなものが通用するわけがないでしょう。」 お嬢様は片手をひらひらとさせて、あきれたようにおっしゃいます。”[P.32] 3巻目。 豪華客船良いなー凄い。 “料理はまだたっぷり残っているようですし、あらたにケーキやシャーベットなどをのせたワゴンも運ばれてきました。 「お嬢様、料理のおかわりをお持ちしましょうか?」 「それよりデザートがいいわ。脳のために糖分を補給してから、部屋でやすむとするわ。今日はもうなにも起こらないでしょう。」 デザートのテーブルには白鳥のかたちをした氷の彫刻が飾られ、食べるのがもったいないほどきれいにカットされたメロンやすいか、オレンジ、マンゴー、パイナップルなどのフルーツが五重の塔もびっくりな感じでつみあげられていて、宝石のように美しいケーキやムースやタルトやチョコレートなどさまざまなデザートがならんでいました。 お嬢様はそのすべてのデザートをひととおりご堪能されたあとで、部屋へともどられたのでした。”[P.129]

Posted byブクログ