笑えよ の商品レビュー
ずっと前にダ・ヴィンチに掲載されていたやつが初読で、すごく久しぶりに思い出したから単行本で読み返したのだけれどやっぱりよかった。 進学校の生徒たち。目標の定まらない将来に向けてちょっとした緊張感を漂わせる、そんな雰囲気の最中で、あることをきっかけに喋るようになった男女三人。その...
ずっと前にダ・ヴィンチに掲載されていたやつが初読で、すごく久しぶりに思い出したから単行本で読み返したのだけれどやっぱりよかった。 進学校の生徒たち。目標の定まらない将来に向けてちょっとした緊張感を漂わせる、そんな雰囲気の最中で、あることをきっかけに喋るようになった男女三人。その空気の青くさくて瑞々しい感じがほんと好き。さらりと読める文体と内容がとても合ってる。 思いが交差することはないかもしれないけど、それでもそばで一緒に笑っていられる。柏木、橋立、仲平の関係がほんと好きだったな〜。 なんとなく思ったんだけど、ポリアモリー的な関係が好きな人は好きそう
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正直『笑えねーよ』な心境の時に図書館で借。 ダヴィンチさんでチェックしてて読んでみたいなとは思っていたのですがね。 装丁も、とても美しくて好き。 学生時代の色々な想いとか、すごく思い出して一気読みでした。 私は年下の作家さんだと、どこか斜に構えて読んでしまう悪い癖があるので...
正直『笑えねーよ』な心境の時に図書館で借。 ダヴィンチさんでチェックしてて読んでみたいなとは思っていたのですがね。 装丁も、とても美しくて好き。 学生時代の色々な想いとか、すごく思い出して一気読みでした。 私は年下の作家さんだと、どこか斜に構えて読んでしまう悪い癖があるのですが、この本は違った。純粋に素敵な本でした。 最後にある、ひどく共感できる一言がすべて。
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再読です。 同性愛の話だったよな〜ってだけ覚えてました。 純粋に、人を好きになるって大変なことだなあ。としみじみ。 直接ストレートに聞けないから、告白現場に連れて行ったり、遠回しに会話したり、懐かしさを感じました。 同級生の橋立が、仲平の席に座っているのを目撃。 橋立は仲平のことが好きなのかと詮索をする。 同じ予備校に通っていたということもあり、橋立に勉強を教えて欲しいと言って近づいた。 その後、苦手分野を教えあったほうがいいと仲平を誘った。 3人は学校の外だけで付き合い、学校内で喋ることはなかった。 ある日、いつものようにミスドで勉強していたら、店員の目が気になった。 長時間の利用はご遠慮の張り紙を見て仲平が自分のアパートに誘う。 そこで仲平が入学前にあった事故で生身の人間がダメなことを告白。 後日、橋立が女の人がダメだと告白。 その現場にクラスメイトがいたらしく、翌日、橋立は男が好きだと笑い者に。 反撃後、橋立と仲平を連れ出して雪合戦。
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評価よかったので読みましたが、空気感が良くも悪くもサラサラしてます。 時間潰しにはなるけど、特別読まなくても良かったカナ。。表紙の絵が好きなマンガ家の渡辺ペコ
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自分のこと理解してくれなくても、認めてくれる、そーなんだーって思ってくれる友達がほしいと思った。 これからも悩み続けなきゃいけないからこそ、それだけで良いんだと思う。
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文章はまだ稚拙だが、描こうとしているものに引き込まれていった。3人の絶妙な関係性が読んでいてとても心地よかった。世界にはいろんな愛の形がある。 今後が楽しみなのでもっと書いてくれることを期待。
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いい作品!! 静謐でけして交わらない関係。それぞれが問題を抱えて距離を保ちながら過ごす関係がいい。 歪んでるようですごく純粋な関係に思えた。
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第6回ダ・ヴィンチ文学賞・大賞受賞作品。 高校2年生のクラスメイト男女3人のとても微妙で友情とも言えない人間関係を描く。 いまどきの高校生らしく、テーマとなっているのは男子の同性への片思いと、意外な形でそれを受け入れられない相手の姿だ。それを客観的に観察し、仲立ちをする女子高生が語り手となっている。 人を傷つけあうのが得意なクラスメイトたちの中でひっそりと目立たぬように、3人の交流が始まった。同じクラスメイトとはいえ、彼ら3人をつなぐのは地元の小さな予備校に通うという共通点だけ。 でもある夜、女子高生・柏木葉は忘れ物を取りに戻った教室で、目立たぬけれど成績優秀な橋立が、こっそりとクラスメイトの仲平の机を撫でているのを見てしまう、、、 恋愛感情でもなく友情に近いその三人の感情を大切にする気持ちを、「笑えば笑え!」というお話。
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読み始めてすぐ、言い回しが島本理生に似ているなと感じた。 良くも悪くも後半はあまり気にならなかったけど。 ヒトが苦手になってしまった仲平と女の人が苦手な橋立と誰も好きになったことがない主人公の女子校生に、主人公が中学時代に描いた絵のファンだというおさだくん。 もっと面白くなっ...
読み始めてすぐ、言い回しが島本理生に似ているなと感じた。 良くも悪くも後半はあまり気にならなかったけど。 ヒトが苦手になってしまった仲平と女の人が苦手な橋立と誰も好きになったことがない主人公の女子校生に、主人公が中学時代に描いた絵のファンだというおさだくん。 もっと面白くなったんじゃないかな、と。 伏線はたくさん用意してあるんだからもっともっと厚みのある話にできたのでは、と。 笑いたいやつは、笑え、というラストだけは伝わってきたけれど。
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