戻る男 の商品レビュー

山本甲士【著】

2024/06/29

ネタバレあり。

なるほど、3回目のタイムスリップに本当の仕掛けがあったのね。発想と着眼点がユニークで、タイムトリップモノの映画作品の解説もありで、とても読みやすい本でした。

2024/06/16

『タイムスリップ出来たら、過去に行きたいか未来に行きたいか』
そんな質問遊びをした経験は、誰しも一度はあるかと思います。そんな質問を本気でされたら…。

この小説の場合は、上記の質問とは少し異なります。
『タイムスリップが出来るのは過去だけ。しますか?しませんか?』
遊びならすぐに笑いながら考えて答えられますが、本気なら全身で一歩引きながら戸惑い逃げるかもしれません。この主人公も嘘だと決めて一度は相手にしません。が…。

そこからの展開は、私自身も体験しているようにグイグイと引き込まれました。引き込まれながら、この小説の真髄は「タイムスリップをする事による展開劇」ではなく「過去と向き合う事」なんだと気が付きました。
展開とともに、私の想いもあっちやこっちへ。それがとても楽しく面白く、心に響きました。

タイムスリップが出来たら、過去に行きたいですか?未来に行きたいですか?
過去にタイムスリップ出来ますが、しますか?しませんか?

私は…。

2023/11/25

( ・∀・)ｲｲ!!

疲れを感じてる人は読んでみて！
（疲れてない人なんていないか…というかとは皆におすすめ？

表紙のデザインで損してる

2022/10/29

この方の作品には珍しくSFなのかなあと読み進めていると、実は、、、と言うようなお話。
ありがちと言えばありがちだけど、気持ちが前向きになれる結末でした。
最後、あの人とは今後どうなるのか、気になるところだけどこちらの想像まかせで勝手にニヤついてます(笑)

2022/02/13

一発屋の作家の下に届いたタイムスリップの案内状。半信半疑のまま、誘いに乗ってみると…
タイムトラベルものは大好きなので、この話も楽しめました。面白いと思います。

2021/06/02

スランプ中の中年作家が主人公。　
ある日謎の男からタイムスリップの権利が与えられたとのオファーを受ける。
新作のネタになればと高額ながらも試してみたところ、本当に過去へ戻ったと実感する。
その後2回経験した疑いもなくタイムスリップをしたと思っていたが、ちょっと引っかかりを感じて調査を始める。

この作家さんはほっこり系しか読んでいないので、こういうテーマのも書くんだなと思った。
オチは定番。

2021/03/12

フェリクス J.パルマ著『時の地図』のような印象を受けた。タイムスリップを持ちかけた謎の研究機関の男の誘いに乗り、言い訳半分で体験する主人公でSF作家の航生。時間を遡る体験にリアリティを感じるも、タイムスリップの真相を知りたいと行動を起こし、真実に迫っていく。自分も過去に戻ってやり直したいことが、当然ある。だけど「そんな過去があるからこそ、今の自分がある」というポジティブな著者の文章も分からないではない。読み進める読者の思考を、良い意味で翻弄する筆致が良かった。

2020/04/15

誰しもが、人生をやり直したいというポイントがあるんじゃないかと思う。戻れるなら戻りたい。これを読む事で疑似体験出来るならと手に取った。途中で疑念を抱きながら読む感じになるのですが、いい意味で裏切られました。これを皮切りに、著者の作品を追いかける様に成った一冊です。

2019/07/17

ミステリーではないような気もするが、仕掛けが結構面白い。読み始めたのが、ちょうど世間がマインドコントロールについて見聞きする機会が多い時でもあったので、内容がすっと頭に入った。

2019/03/08

過去に戻ってやり直せる。
小説家だが、スランプに陥っている新居の元に届いた手紙。
怪しいと思いながらも好奇心を隠せない。
そして体験したタイムスリップは…予想以上に新居を虜にさせた。
もう一度体験したいと思い、それも成し遂げる。
そして、３回目になった時、もっとも変えたいと思う出来事が提示される。
しかし、それ以上は許されなかった。
それでも、本当に過去が変わったのかどうかを確かめるべく、当時の親友なんかにも会うが、何かおかしい。
でも、大事な何かを教えてくれる話だった

2019.3.8