1,800円以上の注文で送料無料

奔る合戦屋(下) の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/06/24

上下巻合わせてのレビューです。 前作「哄う合戦屋」がとても面白かったので、 続編であるこの本も読んでみました。 (正確にいうと、前作の前編に当たります。) ※哄う合戦屋 http://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4575664944 ...

上下巻合わせてのレビューです。 前作「哄う合戦屋」がとても面白かったので、 続編であるこの本も読んでみました。 (正確にいうと、前作の前編に当たります。) ※哄う合戦屋 http://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4575664944 今回も主人公の石堂一徹が、 持ち前の頭脳と知力を最大限に活かして、 主君の元で力を尽くします。 その落とし所というか、策略・作戦は見事の一言。 読んでいて、なるほどそうきたかと唸らされます。 最後の最後の結末が何とも言えない悲しい終わり方ではありますが、 それでもこの歴史小説の価値が低くなるわけではないでしょう。 もっとたくさんの作品を読んでみたい著者の一人です。 できれば、文庫は一冊にまとめてもらいたい。。 それだけが次回に向けての要望でしょうか。

Posted byブクログ

2014/10/03

シリーズ二作目は過去編、しかも悲劇になるのはわかっていたので、正直あまり気が進まなかったのですが、予想を遙かに上回る面白さでした。ラスト、三作目も一気にいけそうです。

Posted byブクログ

2014/03/03

前回の「哄う…」に続いて悲劇的な感じで終わってしました。 内容は先読みしやすい感じです。 主に恵まれないというかなんというか。 新作も出ているようなので読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2013/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作【哄う合戦屋】の前日談。クライマックスは前作で既知の事実であるが、話の展開に感動した。「家臣の才能が主君のそれと比べて釣り合いを逸すると、互いに不幸になるのではないか」という言葉が意味するものは重い。

Posted byブクログ

2013/08/22

哄う合戦屋の次作。 前作より前の時期を描いた話で、最後はなかなか辛い展開で一気に読み切ってしまった。 次作の文庫化が楽しみだ。

Posted byブクログ

2013/08/03

前作で一徹に感じていた諸々の疑問が解き明かされた巻。 以前仕えた吉弘も今作の義清も全然タイプが異なる主なのに、彼に対して似たような経過を辿るのが皮肉。この結末が孤高の天才合戦屋を生むことになるなんてあまりに悲しすぎる。 次作で一徹の生き方は完結するのかな。幸せを失った激情が報われ...

前作で一徹に感じていた諸々の疑問が解き明かされた巻。 以前仕えた吉弘も今作の義清も全然タイプが異なる主なのに、彼に対して似たような経過を辿るのが皮肉。この結末が孤高の天才合戦屋を生むことになるなんてあまりに悲しすぎる。 次作で一徹の生き方は完結するのかな。幸せを失った激情が報われてほしい。

Posted byブクログ

2012/12/31

こちらも一気読み。 上司を見限る瞬間というと最近ではよく起こる話かもしれないですが、あの一徹が… でも逆にあれだけの能力がありながらも、自らが覇者になろうとはせず、自身が仕える殿を覇者にしようとするそんな一徹の心のうちをものすごく巧みに表現されています。 哄う合戦屋(前作)...

こちらも一気読み。 上司を見限る瞬間というと最近ではよく起こる話かもしれないですが、あの一徹が… でも逆にあれだけの能力がありながらも、自らが覇者になろうとはせず、自身が仕える殿を覇者にしようとするそんな一徹の心のうちをものすごく巧みに表現されています。 哄う合戦屋(前作)が本作を書くための伏線であったのかと思うほど。 ラストは涙です…

Posted byブクログ

2012/10/21

下巻途中まで出来過ぎなきらいがありましたが、最後にはこう来たかという終わり方でした。この後「嗤う」に続くんですね。この作家には、事実と虚構を織り交ぜながらも一気読みさせる非凡な才能を感じました。

Posted byブクログ

2012/10/17

予想通りの悲惨な展開に、前作の偏屈な石堂の姿に納得。戦場では非情というか、天下太平に鳴ればこんな悲惨なことはなくなるという理想もわかるけど、結局人間はどのようになっても、ろくでもない奴が出てくるってのが現代から過去を見ての諦めの心境。だからこそ、高潔な生き様に感動するんだろうね

Posted byブクログ

2012/10/14

合戦屋シリーズで最後に読んだのが、この「奔る」ですが 登場人物たちのその後を知っているだけに 読んでいて、幸せなシーンほど、切ない気持ちになります。 その後の2作品では、一徹が かつての主君でありながら微妙に距離をとる村上義清とのいきさつが この「奔る」で明...

合戦屋シリーズで最後に読んだのが、この「奔る」ですが 登場人物たちのその後を知っているだけに 読んでいて、幸せなシーンほど、切ない気持ちになります。 その後の2作品では、一徹が かつての主君でありながら微妙に距離をとる村上義清とのいきさつが この「奔る」で明らかになりました。 理想ともいえる家族関係、主従関係の石堂家が 主君や同僚など周りの愚かな思惑の中で 苦しめられ、引きちぎられていく様は、現在にも通じる側面があり 本当にやり切れない思いになります。 戦国時代に史実の中でも、群雄割拠の信濃国の微妙な歴史の隙間に 石堂一徹と石堂家の人々という架空の英雄を入れ込んだこの合戦屋シリーズ 本当に彼らが生きていたかのような躍動感があり、虜になりました。

Posted byブクログ