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奔る合戦屋(下) の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2012/09/07

最初は物語が静かに進んでいって一徹の幸せが描かれている。結末を知っているだけに何時、破綻するのかと怖い気持ちで一気に読んでしまう。わかっていても最後は悲しい

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2012/07/07

前作、「哄う(わらう)合戦屋」のエピソード0(ゼロ)。シリーズ次回作も期待したいが、作者の違う時代モノも読んでみたい。

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2012/06/20

『嗤う合戦屋』で、フィクションの主人公で描かれる戦国時代小説の面白さを提示してくれた、北沢秋。 その続編が文庫本になっていたので、読んでみることにしました。 主人公は同じく、石堂一徹。 でも、設定年代は前作から遡り、1530年代を中心に描かれています。 信濃の武将、村上義清(実在...

『嗤う合戦屋』で、フィクションの主人公で描かれる戦国時代小説の面白さを提示してくれた、北沢秋。 その続編が文庫本になっていたので、読んでみることにしました。 主人公は同じく、石堂一徹。 でも、設定年代は前作から遡り、1530年代を中心に描かれています。 信濃の武将、村上義清(実在)の家臣の二男として、数々の合戦で自軍を勝利に導く一徹。 その働きが評価され、家中での扱いも上がって行きます。 しかし、近隣の武将、武田家の動きもあり、村上家の行く末に不安を感じた一徹は・・・という展開。 この物語の結末は、前作で明かされているので、「どうしてあのようになるのだろう」と想像しながら、読みました。 戦の流れを読み、さらには時代の流れを読む一徹と、それを理解できない周囲。 現代人の僕には、組織の中で働くということがどういうことなのかを、考えさせてくれる部分がありました。 武田信玄というメジャー級の戦国武将に対して、その対抗勢力であった村上家側から描かれているというのも、興味深かったです。 次回作も、この主人公なのか、それとも・・・楽しみに待ちたいと思います。

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2012/06/07

哄う合戦屋を先に読んでいれば、ある程度の結末は予測されていたが、、切ない [BOOKデータベースより] 怒涛の躍進を続ける石堂家だが、新参であるため村上家に古くから仕える譜代の臣に疎んじられるようになる。同じ頃、甲斐の武田信虎は中信濃に侵攻しつつあった。村上と武田の争いが熾烈に...

哄う合戦屋を先に読んでいれば、ある程度の結末は予測されていたが、、切ない [BOOKデータベースより] 怒涛の躍進を続ける石堂家だが、新参であるため村上家に古くから仕える譜代の臣に疎んじられるようになる。同じ頃、甲斐の武田信虎は中信濃に侵攻しつつあった。村上と武田の争いが熾烈になるなか、村上義清と石堂一徹の関係は微妙に変化していく。

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2012/05/30

石堂一徹の武力、人望、戦況を見抜く力は武将としての力量はリーダーとしてあるべき姿。またそれを支える朝日の魅力も伝わった。 戦国時代の中で、戦術をもった武将が自分の地域を勝ち抜き、さらに戦略を持った武将が争いを制していくという話は、今に通じる。 最後は一徹にとって、朝日、娘の青葉、...

石堂一徹の武力、人望、戦況を見抜く力は武将としての力量はリーダーとしてあるべき姿。またそれを支える朝日の魅力も伝わった。 戦国時代の中で、戦術をもった武将が自分の地域を勝ち抜き、さらに戦略を持った武将が争いを制していくという話は、今に通じる。 最後は一徹にとって、朝日、娘の青葉、おなかの息子も失う、悲しい結末となったが、それも信じて仕えてきた武将 村上義清の安易な考えから生じたもの。目先にとらわれて信頼してくれた部下を失わないようにしないといけない。

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2012/05/17

上巻は合戦屋のタイトルにそぐわない穏やか展開で、戦国物としては少しインパクトに欠け気怠さを感じる。下巻は小気味よく展開が進むが、非史実のエンターテイメント物であるならば、もう少しあっと驚くとかの要素が欲しいと感じた。 ただ、個人的には、義清と一徹の人間関係が、たまたま読んでいる最...

上巻は合戦屋のタイトルにそぐわない穏やか展開で、戦国物としては少しインパクトに欠け気怠さを感じる。下巻は小気味よく展開が進むが、非史実のエンターテイメント物であるならば、もう少しあっと驚くとかの要素が欲しいと感じた。 ただ、個人的には、義清と一徹の人間関係が、たまたま読んでいる最中の自分の現実環境と相似しているところがあり(私は部下に見下される義清の方)、それの投影として噛みしめながら読むことが出来た。

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2012/04/24

合戦屋シリーズは読み出したら止まらない。 歴史小説嫌いでも受け入れられる内容。 今から次回作を期待してしまう。

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2012/04/12

良かった。 下巻は朝日があまり出て来なくて寂しかったけど、最後、泣いてしまいました。 読み終わった後、これがシリーズもので、これの前の話も出てると気づいた。絶対読む! そしてこの続きも読む! 主人公はどう生きていくのかな。

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2012/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「哄う合戦屋」のかなり前の話である本作、前作と打って変わった印象の石堂一徹は、とても新鮮でした。 多くの信頼できる郎党に囲まれ、また、私利私欲のない家族に支えられ、戦国時代という難しいときを、力強く乗り越えるたくましさが感じられる上巻を受け、下巻では「哄う合戦屋」を彷彿とさせる、村上義清とのココロの行き違い、そして亀裂が決定的なものになる、という流れへ。 最後のクライマックスは、通勤中に読んでしまい、かなりウルウルきちゃいました。あれは、やばすぎる。 それにしても、石堂一徹さん、現代社会に置き換えてもいそうだよなぁ。 できて、私利私欲もないんだけど、率直すぎて、上司から引き上げてもらいきれない。挙句の果てに左遷とか、本人が見限って転職とか。 一徹さん側の気持ちがなんとなくわかるだけに、この人、一生、人に期待し、率直な進言をし、疑念を持たれ、裏切られ、それでも人を信じ期待したい、という繰り返しなんだろうなぁ、とココロを重ねてしまいました。 このまま続けてもう一度「哄う合戦屋」を読みたくなりました。

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