「地球温暖化」神話 の商品レビュー
地球温暖化というとすぐにCO2が悪者呼ばわりされるが、ぼくはずっとこれに懐疑的だった。そういう懐疑論者もけっこういて、これまでもここで紹介してきた。本書の渡辺さんは「光合成」の専門家で、CO2は悪玉どころか、地球を緑化し、作物の収穫を増やすものだそうだ。CO2を悪玉にしたのは、例...
地球温暖化というとすぐにCO2が悪者呼ばわりされるが、ぼくはずっとこれに懐疑的だった。そういう懐疑論者もけっこういて、これまでもここで紹介してきた。本書の渡辺さんは「光合成」の専門家で、CO2は悪玉どころか、地球を緑化し、作物の収穫を増やすものだそうだ。CO2を悪玉にしたのは、例のノーベル賞をとったIPCCなのである。それがインチキであるということはクライメート事件で明るみになったように思うのに、今でもCO2規制を声高に唱えるのは、利権がからんでいるからだとしか思えない。渡辺さんに言わせればエコというのも本来おかしいらしい。それは、エコカー一つつくるのに大量のCO2を排出するからである。なるほど。ここまではぼくも納得するが、ここで例の自然エネルギー批判になる。自然エネルギーの利用は未来のことであり、当面は話にならないそうだ。では、渡辺さんは原発推進派かというと、それもはっきり言わない。高速増殖炉が完成しない以上バイオマスしかないと言うから、当面原発は維持すべきだと言いたいのだろう。では、今はいったいどうすべきなのか。そこもはっきり言ってほしかった。
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