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江戸のハローワーク の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2019/02/16

江戸時代の庶民の職業は、どのようなものがあったか。 第一章 食品・飲食関係の仕事・・・青物売り、大道搗き、煮売り等。 第二章 建築・土木・製造関係の仕事・・・川並、左官、錺師等。 第三章 環境・運輸・流通関係の仕事・・・古着商、損料屋、飛脚等。 第四章 服飾・美容・工芸関係の仕事...

江戸時代の庶民の職業は、どのようなものがあったか。 第一章 食品・飲食関係の仕事・・・青物売り、大道搗き、煮売り等。 第二章 建築・土木・製造関係の仕事・・・川並、左官、錺師等。 第三章 環境・運輸・流通関係の仕事・・・古着商、損料屋、飛脚等。 第四章 服飾・美容・工芸関係の仕事・・・紺屋、足袋屋、湯屋等。 第五章 販売・サービス関係の仕事・・・蝋燭屋、薬種屋、門付等。 参考文献有り。画像は少々。 ハローワークというので江戸時代の職安、“口入れ屋”の話かと 思ってました。紛らわしいなぁ。 全体的には、江戸時代の庶民が就ける主な職業について。 こっちが勝手に望んでいた、その職に就くためにどうするのか、 必要な道具はどう入手していたか、ではなく、 職業のルーツ、扱う商品、仕事内容や種類が紹介されています。 蘊蓄や落語、歌舞伎が散りばめられていて、予想以上に面白い。 3Rやリースがこの時代に盛んだったということが詳細。 臼の目立て屋とか算盤の修理屋もいたのね。 足袋のサイズ“文”の意味もあったし、雑学的にも楽しめました。

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2018/02/12

タイトルは誤解を招くかも知れない。ハローワークというと、仕事を探している人が行くところで、そういう機関があったのかと思った。 本書は、江戸時代にどんな職業があったかを書いた本で、半分ほどは食べ物関係の仕事である。色々な文献をよく調べたなと思った。 職業というよりはライフスタイルに...

タイトルは誤解を招くかも知れない。ハローワークというと、仕事を探している人が行くところで、そういう機関があったのかと思った。 本書は、江戸時代にどんな職業があったかを書いた本で、半分ほどは食べ物関係の仕事である。色々な文献をよく調べたなと思った。 職業というよりはライフスタイルに焦点を当ててあり、人々の暮らしぶりがよくわかる。出典に落語も多く出てくるのが面白い。欲を言えば、取り扱う品物の現在の価値を参考に書いてもらいたかったのと、職業というからにはどの程度の給料だったかも知りたかった。 江戸時代の人々がいろいろ工夫をして、豊かな暮らしを楽しんでいたことがよくわかる。食べ物も、私たちが一般に想像する以上にバラエティがあって美味しそうだし、オシャレも出来る範囲でしていたようだ。興味深く読んだ。

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2012/08/12
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江戸の庶民が従事した職業を書いた一冊。 現代では失くなってしまった職業ももちろんあるが、結構今に繋がる職業が江戸時代にすでにあったものが結構あります。特に食に関するものは江戸が始まりだったんですね。

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2012/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

双葉新書だし、教授とかではなくライターさんが書いてるので、期待しないで読みだしたのだが、きちんと調べあげられてて、面白い切り口の一冊だと思った。 江戸時代は色々な物を手作りして、売って、そして回収して、本当にうまく世の中が廻っていた。色々な職業があるので、今のような就職難とは無縁だったのではないかなと思った。そして街に出れば人と人とのつながりを感じる、温かい関係が至る所に見られたのではないか。下町人情というが、そういうものが日本全国にあったに違いない。 歌舞伎や落語の小噺がたくさん出てくるので、そういうのを知っていたらもっと楽しめるかもしれない。

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2012/05/20

【ぐっときたポイント】 ●江戸時代の人々の飲酒量 平均一人一日2合半との説があるみたいです。 これはまたノンベエだったのですね。。 ●おかし 「かし」は古くは果子と表記して、果物のことをいった。 それが変化して砂糖を用いた食品を菓子というようになった。   うん、プチ雑学ですね...

【ぐっときたポイント】 ●江戸時代の人々の飲酒量 平均一人一日2合半との説があるみたいです。 これはまたノンベエだったのですね。。 ●おかし 「かし」は古くは果子と表記して、果物のことをいった。 それが変化して砂糖を用いた食品を菓子というようになった。   うん、プチ雑学ですね。 ルーツも分かりやすい。 ●江戸には均一ショップもあった 現在でいう百均ではないけれども、同売価で括った品揃えの店舗が存在したそうです。  ●曲屁 大道芸の商売で、曲屁という放屁芸があった。 芸人チック。。 まぁ芸人ですね。。 【感想】 タイトルからは江戸時代の職業安定所の機能を担う役所について語っていそうな本ですが、実際は「江戸時代の庶民の職業紹介」です。 サブタイトルにあるとおり、現代のルーツとなる、というよりもほぼ原型はこの頃にできたいたんだなぁと驚くような違和感のないような感覚です。 およそBtoC商売はこの頃にほとんどが確立されたのではないかと思われます。 このルーツから現代に辿っていくと、現代は総合商社的、 つまり魚屋や八百屋がスーパーになるという具合に、江戸時代にあった仕事が合理化により纏め上げられていったという印象ですね。 裏を返せば、江戸の仕事はよりニッチ。 例えば魚屋にしてもカツオ売り、のように1種類だけに特化したやり方がよく見られたようです。 なんだかこれはこれで、 現代のレッドオーシャンで過当競争の中にあることを考えると、ニッチャーとしてひとつのマーケティング戦略にもなりうるタイプでもありそうですね。 やたら事業を横拡大して優位性が築けず、トータル的に企業ブランドを伸ばせない会社はたくさんあると思いますが、 今一度、温故知新ではないですけれど江戸に習って、細かくマーケティングしていくことも考えたいところですね。 そういった意味では、江戸時代の経済というのは分業が確立され、細胞の集まりが大きな機能を果たすようにして、うまく機能していたのでしょう。 そう考えると、大型ショッピングモールに押しやられて寂れていく商店街問題について改めて考えさせられます。 マイブログ http://www.business-up.info/article/270674381.html

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2012/05/17

ハローワークと銘打っていても、江戸時代の職業紹介といった感じ。どういう仕事で、どのようなものを売って、どのような稼ぎだったかは書いていても、この職業になるための方法「丁稚奉公して何年で暖簾分け……」みたいなことは書かれていない。それは当たり前か。 江戸や大阪の都市部ではどのよう...

ハローワークと銘打っていても、江戸時代の職業紹介といった感じ。どういう仕事で、どのようなものを売って、どのような稼ぎだったかは書いていても、この職業になるための方法「丁稚奉公して何年で暖簾分け……」みたいなことは書かれていない。それは当たり前か。 江戸や大阪の都市部ではどのような職の人々がいたのか……ということを、手広く詳細に書いている。この系統の本の中では入門書としての役割として十分なものがありそうだ。世界を単純化するのではなく複雑なまま描き出すというのは、昨今の歴史学の潮流に合致していて、知的好奇心も刺激してくれる。 でも、職業については千差万別で、まだまだ紹介し切れていない職業があると思う。江戸時代の江戸や大阪が中心だけれども、地方都市や村落にあった職業もあるだろうし、仕事の内容もかなり細分化されたものがあると思う。ただ、入門書としては最適。

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