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あした咲く蕾 の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2014/07/13

「カンカン軒怪異譚」という話が、一番心に響いた。 ハラ減ると、ロクなこと考えない。 おばちゃんの考え方に、確かにその通りだなと思った。 どんなにやりたいことや、諦めたくないことがあっても、お腹が空いたままだと、なんだかどうでもよくなってしまうというような、経験をしたことがあ...

「カンカン軒怪異譚」という話が、一番心に響いた。 ハラ減ると、ロクなこと考えない。 おばちゃんの考え方に、確かにその通りだなと思った。 どんなにやりたいことや、諦めたくないことがあっても、お腹が空いたままだと、なんだかどうでもよくなってしまうというような、経験をしたことがある人は、結構いるんじゃないだろうか・・・。 でも、お腹がいっぱいになってみると、もう少し頑張ろう。生きてて良かったと思うのだから、不思議なものだ。 肉や魚だけじゃなく、野菜、山菜、貝・・・。 どんな食べ物にも命があって、その命をもらうことで、生かされている。 どんな悩みも抱えている時は、深刻に考えてしまうものだけど、いつか、笑い話に、いい経験になったと思える時が来るはず。 悩みに覆い尽くされそうになってしまった時は、食事をしよう。そこから、全てはやり直せる。そう考えさせられた小説でした。

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2014/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと不思議で、しんみりしたり、ほろりとしたり 雨が降る夜なんかにしっとりと読みたい短編でした。

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2014/03/31

阿刀田高の後継者候補かなと思う。 オチがあって、ブラックかホラーの短編が好きですけど、 本書は暖かい話が多かったです。 「雨つぶ通信」「虹とのら犬」が特に良くて涙が出そうでした。 この作者の本をもっと読もうと思う。

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2013/09/25

昭和の東京の下町を舞台にした、ちょっと不思議でいい話七編。 朱川さんは、こういうシチュエーションの物語を作ると本当に巧い。浪花節にならず、お涙頂戴でもないのに、ホロッときてクスッとくる。特に今回の作品はラストのスパイスに味わいがある。 お気に入りは表題作、「カンカン軒怪異譚」「花...

昭和の東京の下町を舞台にした、ちょっと不思議でいい話七編。 朱川さんは、こういうシチュエーションの物語を作ると本当に巧い。浪花節にならず、お涙頂戴でもないのに、ホロッときてクスッとくる。特に今回の作品はラストのスパイスに味わいがある。 お気に入りは表題作、「カンカン軒怪異譚」「花、散ったあと」。

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2013/08/13

命を分け与える力を持つ女性.雨の日だけ,人の想いが聞こえる少女.昭和の下町を舞台に,ちょっとだけ不思議で温かい7つの物語.朱川作品は初かも.とても読みやすく,面白かったです.一番好きなお話は「カンカン軒怪奇譚」.鍋を振る陽気な女主人がとても魅力的でした♪

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2012/12/16

上質、っと思います。上質な本、かなぁ。女性のものとは違う、きれいな文章。 カンカン軒が好きかな。わかりやすくて、読んだあと嬉しくなる感じが。 2012/12/11読了

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2015/01/29

あした咲く蕾 / 初出 オール讀物 2007年8月号 雨つぶ通信 / 初出 オール讀物 2009年2月号 カンカン軒怪異譚 / 初出 オール讀物 2008年8月号 空の人 / 初出 オール讀物 2008年3月号 虹とのら犬 / 初出 オール讀物 2007年11月号 湯呑の月 / ...

あした咲く蕾 / 初出 オール讀物 2007年8月号 雨つぶ通信 / 初出 オール讀物 2009年2月号 カンカン軒怪異譚 / 初出 オール讀物 2008年8月号 空の人 / 初出 オール讀物 2008年3月号 虹とのら犬 / 初出 オール讀物 2007年11月号 湯呑の月 / 初出 オール讀物 2008年11月号 花、散ったあと / 初出 オール讀物 2009年7月号 解説 (宇江佐真理) 『あした咲く蕾』 2009.8 文藝春秋刊 文庫化 イラスト 中島梨絵 デザイン 中川真吾 印刷 凸版印刷 製本 凸版印刷

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2012/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭和の東京下町が舞台の少し不思議な短編集。「湯呑の月」でやるせない気分になった。まぁ、いいとこどりされてるような気分になるよね……。 そういえば、『わくらば日記』って続きまだかな。2冊目まで読んだけど。

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2012/08/06

小さな感動、小さな衝迫が優しさいっぱいに散りばめられた短編集。涙をもらったり元気をもらったり。いつもの朱川湊人だ。ちょこっとだけ異色なのが湯呑の月。微笑ましい中にも黒々とした人間の深層を見せてくれる。知ってるつもりが全然分かってない。そういうことって沢山あるんだろうなぁと今更なが...

小さな感動、小さな衝迫が優しさいっぱいに散りばめられた短編集。涙をもらったり元気をもらったり。いつもの朱川湊人だ。ちょこっとだけ異色なのが湯呑の月。微笑ましい中にも黒々とした人間の深層を見せてくれる。知ってるつもりが全然分かってない。そういうことって沢山あるんだろうなぁと今更ながら思わされる。

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2012/07/14

少し不思議に包まれた物語でした。 電車内で読み始めてしまったのですが、 表題作でおばさんを思う男の子と お姉さんの気持ちに重なってしまい、 半泣我きで我慢するはめになりました。 美味しい元気のでるチャーハンを食べたいし、 虹の香りも、嗅いでみたいです。

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