少女は卒業しない の商品レビュー
統廃合されて、無くなってしまう学校の最後の卒業式を控えた時期や当日に起こる、7人の少女の物語。それぞれのお話に、たまに出てくる先生や生徒の名前が共通していて少し楽しかった。
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次年度に廃校になる地方の高校の卒業式の日、卒業する少女たちと、2年生の少女の物語。卒業式の日の朝から夜まで時間と共に、でそれぞれの思いや過去がそれぞれによって語られる。オムニバス形式。
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廃校になる高校の最後の卒業式に纏る、 7篇の連続短編集。 読み始めは、やっぱり朝井リョウだなぁと 思うような少しだけ若すぎる感性の ほとばしりを感じたけど、 読むうちにどんどん惹き込まれて 気にならなくなる。 少女マンガでしか味わえないような 二次元に近いほどのときめきを、切なさ...
廃校になる高校の最後の卒業式に纏る、 7篇の連続短編集。 読み始めは、やっぱり朝井リョウだなぁと 思うような少しだけ若すぎる感性の ほとばしりを感じたけど、 読むうちにどんどん惹き込まれて 気にならなくなる。 少女マンガでしか味わえないような 二次元に近いほどのときめきを、切なさを、 絶妙にきちんと美しく 文学にしてくれてるような感覚。 読むごとに、これもいいなぁ、 あ、これもいいなぁ、と思ってしまう。 実際の順番通りに収録されてるけど、 この順番がまたすごくよかった。 それぞれの、大事なさよなら。 たいせつな、少女たちの別れと旅立ち。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初読。図書館。高校最後の卒業式をめぐる7編の連作短編集。同じ場所にいる同い年の高校3年生の別離を描いているのに、それぞれの物語の色は多彩。でもどれもキラキラしていて、彼らの放つ何気ない一言に泣かされる。「僕はふしぎなんだ。どうして、僕の大切な人はみんな、遠くへ行ってしまうんだろう」こうしてみると、卒業式って暴力的に人を別れ別れにする場なんだな。
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舞台は明日取り壊されてしまう高校。最後の卒業式を前に生徒たちの心は揺れる。その1日の流れの中のオムニバス。様々な別れ、揺れる思いを丁寧に描いている。
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最近よく読んでいる朝井リョウさんの作品。 「もういちど生まれる」と同じく、主人公の異なる短編集。 相変わらず「青春全開!!」って感じの作品。 懐かしく、そして温かい気持ちになった。 この感覚があるので、朝井リョウ作品は止められない。 今までの作品よりは恋愛の要素が強いかも。 ...
最近よく読んでいる朝井リョウさんの作品。 「もういちど生まれる」と同じく、主人公の異なる短編集。 相変わらず「青春全開!!」って感じの作品。 懐かしく、そして温かい気持ちになった。 この感覚があるので、朝井リョウ作品は止められない。 今までの作品よりは恋愛の要素が強いかも。 前から感じてはいたけれど、女性が主人公の物語を書くのがとても上手いなぁ… 個人的には「在校生代表」と「夜明けの中心」が好き。 <印象に残った言葉> ・許せなかった、という言葉は、あたしのお腹の中に重く響いた。あたしはこれまでの十八年間、誰かを許せなかったり、誰かに許されなかったりしたという記憶がないことに、いま気が付いた。 (まなみ・P266)
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ほんとこの人気持ちを表現するのが上手いなあって思う。 こういう気持ち、ぐっと大人になっても忘れないようにしたい。
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私が身振り手振りをつけることによってたまに重なる影は、手をつないだり、腕を組んだりしているように見えるときがある。絶対に私ができないとこを、のっぺらぼうの私はいともかんたんにやってしまう。 ー作田
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この小説に共感出来るのは現役女子高生か大学生までかと思われる... 物語の舞台は統廃合が決まった高校の卒業式。学祭、生徒会、報われない片想い、、、どれもが懐かしくて切なくてかけがえのない3年間だったと自分の高校時代が愛おしく思えました。
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「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウの作品。表紙は女子高生。 前作同様に、ひとつの学校を舞台にした短編集。多分こういった書き方が”朝井リョウ”なのだろう。とても現代的でリアルに等身大な表現の作品。 2012/00/00
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