花よりも花の如く(10) の商品レビュー

成田美名子(著者)

2012/03/10

非常に淡々とした印象のマンガ。

動じないわけではないが、日々をあるがままに受け入れているように見える憲人の視点だから、そう思えるのかも。
それなりにぶっ飛んだところもあるはずなのに、読んでるほうがそれを淡々と受け入れさせられている感じですな。

恋愛が絡んでも、本当に絡んでいるのか疑ってかかる話ってのも珍しい（私だけ？）。

2012/03/09

憲人に恋愛要素がでてきておもしろくなりました。
葉月と二人で参拝中に出会った花嫁さんに向かって、高砂を謡う憲人、いいです。

憲人の気持ちは分かってますが、葉月の気持ちがまだつかめなくて、気になりますが、お見合い写真の話は、ほんと早く見ればよかったのに。見なければ後悔するって、そのとおりですね。

次巻も楽しみ。

2012/03/10

非モテ系、能役者、20代後半。そんな男子、憲人が少女マンガ（？）の主人公で、早くも10巻であることに今さらながら気付いた。掲載雑誌は隔月刊なのでコミック発行ペースが遅いから早くはないか。何というか、落ち着いて読めるマンガです。

普通馴染みのない、何となく神秘的に感じてしまう『能』の世界にちょっと触れることができます。でも主人公の憲人がユニクロを身にまとう一般ピープルなので、気負いもせずに読める。
憲人は「天才」「売れっ子」能楽師とかの設定ではなく、毎日地に足をつけて実力をつけていっているところ、縁あってTVドラマ出演。そのせいでちょっと売れっ子になったものの、驕ることもなく自分を見失うこともないのが魅力。それにドラマという違う媒体で演じるという経験も身になっている様子。この巻ではその後の話。
ドラマがきっかけで仲良くなった葉月との関係、再来年に控えた『道成寺』、どっちもさらに一歩踏み出して頑張る憲人に次巻も期待。

2012/03/06

　なんというか、読んでいて「自分に自信がない」がないという言葉の傲慢さと幸せさを強く感じた。
　作者はこれを確信的に書いているんだろうと思うので、読んでいてぞくぞくする。久しぶりにマンガの力を感じた。（あんまり漫画自体読まないんだけどね）おもしろかった！

2012/03/13

今だと「震災イコール東北」ですが、そうか、作中は違うんだ。作中のカレンダーの表記をあらためて見直しましたですよ。はい。

2012/03/05

この人の描くお話は時間がゆっくり流れている気がする。けど着実に憲ちゃんの人生が穏やかに進んでいく。
直接的な描写はないけど、憲ちゃん、葉月さんと両想いなのかな？よかったね。