ラン の商品レビュー
面白かったけど、よみやすかったけど、少し甘すぎでしたね。ちょっとストーリーが全体的に安直な感じで、読み飛ばしぎみに読み終えてしまいましたね。
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読みやすく面白かった。 死という辛い別れがユーモラスにも描かれていて、又その辛い別れに力強く走っていく環の姿勢に元気をもらえる。もちろん弱気になったりもするけれど、いつの間にか前をむいている環の成長に感激。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自転車に乗ってあの世の境界線を越えた環。諸々あって40km先にある境界線を自力で越えるためにがんばる話。スポ根ではなく、環を取り巻く人間模様を描いた作品。
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死をテーマに、一人一人のもつコンプレックスや悩みに焦点を当てており、自分自身の悩みへの対応の仕方を考えられる本。 スピード感があり一気に読み切った。 現在の自分の性格の根本は過去の出来事や経験に大きく影響を受けているが、そのままでよいのか、変わるべきなのかについて考えるのを助け...
死をテーマに、一人一人のもつコンプレックスや悩みに焦点を当てており、自分自身の悩みへの対応の仕方を考えられる本。 スピード感があり一気に読み切った。 現在の自分の性格の根本は過去の出来事や経験に大きく影響を受けているが、そのままでよいのか、変わるべきなのかについて考えるのを助けてくれた。 憎らしさも強情さも弱さもすべて溶けていく、そんな感覚が、何もかも投げ出してすっからかんになった今の自分にもあるなあと思った。
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暗く、不幸を拠り所としている主人公の成長を、主人公の家族と同じように喜べました。 キャラの濃い登場人物や、洒落のある会話などもたのしめるポイントです。 主人公はなんとか走り抜き、生きてるということを噛みしめながら、この先生きていくのではないかと思います。
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ひた走れば、辿り着いたのは生の世界と死の世界の狭間。ゆっくりと溶け合い、個をなくしてゆくやさしい死の世界と、傷つけ合いぶつかり合う生の世界。走ることを通じて繋がる初心者ランニングチームの物語。
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なんかすごく不思議な感じ。ふわふわしてる。 死者のいるファーストステージにたまたま自転車で行くことができ亡くなった家族に会った主人公が、40kmを走るためにランニングを始めて、という話。死者に会いに行けるというファンタジーな設定ながらもファンタジーという感じはあまりしなくて、ふ...
なんかすごく不思議な感じ。ふわふわしてる。 死者のいるファーストステージにたまたま自転車で行くことができ亡くなった家族に会った主人公が、40kmを走るためにランニングを始めて、という話。死者に会いに行けるというファンタジーな設定ながらもファンタジーという感じはあまりしなくて、ふわふわどこか浮いている感じ。 嫌みおばさんの真知さんの言動は許せないし理解もしたくないけれど、なんだろう、どんな人生だって嫌になることや本人が不幸と思うものはあって、それで許されてるんだって思えた。主人公はみなしごで、世間とうまく交わえないと思っているけれど、それも主人公が思っているだけで、意識しないうちに壁を作っているのかもしれない。 悲しいこと辛いことが溶けていって生まれ変わりの準備をするけれど、その灰汁がその人であり、怒ったりケンカしたり重苦しかったり、そういうのも含めてまるめて家族なんだなぁ、と思えた。心にふわりと暖かいものができる。暗いとか明るいとかじゃなくて、死者が見守っていて、辛いものは溶けていって、生きている限り出会いと別れはあって、繰り返されて、それは諦めなきゃいけなくて、合わないと思う人がいたとしても、走れば光の中に溶けていく。主人公の心境とランニングのランナーズハイと言うのだろうか、それが溶け合って混ざる。日常を肯定された感じがした。
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話の展開は奇想天外。 だけど、妙にあったかく心に沁みる。 今、ブームになってるマラソンに絡めた、人間の生死の話。 極限まで追い詰められたランナーたちにしか到達できない境地というのはあるんだろう。 長距離走が何より苦手なわたしには縁遠い話。
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家族を亡くし、後ろ向きに人生を見ている主人公。発想がおもしろいファンタジーもの。残された者はどうやって生きていくのか。誰か、何かのせいにして生きるより、やはり前を向き生きていくことが大切だと思える1冊。
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森絵都さんの作品はどれも読みやすく、読後感も爽やか。今回も、扱っているテーマから重く哀しくなりそうなのに、そうはならないところがさすが!
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