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ココロコネクト ユメランダム の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

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2020/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

デレばんな自分の危うさにちゃんと気付いて立て直そうとする稲葉んまじ健気! とか軽いノリで言っていられないくらい著者の攻めに容赦がなさすぎて、すごいとは思っていたけどそれでもラノベだと侮っていたところを軽々と越えられて、太一がひどすぎて稲葉ん目線はないのに稲葉んがずたぼろすぎて本当に苦しかった。 正しい間違いの二極論になっているのは若さかなあと思うし、でも、あなたが決めたことだから的に相手の考え方をただ受け入れて尊重することを良しとしないところは潤滑な大人の理論に染まっていない感じで共感に近い気持ちになった(わたし大人だけど)。 あんまり擦れ違うものだから本当に不安で、 そもそも言下に却下し強要する初期のやり方はとても良いとは言えないものだったと思うし (でもそれが稲葉んの精一杯で、完璧ではない一高校生で)、 対立してしまってからの信念に基づく頑張りや想いの強さも、ただの高校生な太一には逆効果で背中を向けられてしまいそうで (元々の脱デレばん(完全ではないが)も振り回されて訳わかんねえ的にならないかという不安があった。見くびっている……のかなあ、稲葉んに都合の良い太一ではいてくれないだろうというか……)、 終いには稲葉んが別れたいと思っていないことは絶対的ですごく伝わってわかるのに、稲葉んに入り込んだ上でそれしか道がないような気までして来る始末。 止まってくれとめちゃめちゃ一生懸命で必死な稲葉んが、言動も行動も愛が駄々漏れで、自分を投げ出していて保身なんか欠片もなくて、でも全然通用しなくて、本当につらかった……。 まさかこのまま……と半ば本気で絶望し掛けたけれど、終盤はさすがに期待が出来たから、なのに物凄く焦らされたから、もう、稲葉んは!稲葉んは!早く安心させなさい太一!とうるさかった(わたしが)。 ああもう、泣きたい。なんてシリーズだ。すごすぎる。 ようやく辿り着くラストまでずっとあまりにあんまりだったから、こんなの耐え切れないと思って、ずたぼろ稲葉んがページの隙間で伊織の胸で思い切りすきなだけ泣かせて貰えていたら良いと過ったりした。 甘いかも、ずれているかも、しれないけど。

Posted byブクログ

2017/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ7巻。ほぼ安定して文研部のメンバーのため、そして他人のためだけを行動原理としていた主人公太一、彼の行動を突き詰めれば、どうなるか?。本巻はこれを描くが、読後感はあまりよくない。もちろん、ギミックの用い方や登場人物の心象描写は既刊分に引けをとらない。しかし、太一の方法論に最終的にNoを突きつけ、それを太一自身が容認する結末に納得できないからである。つまり、やり方が拙劣にすぎない太一に比べ、稲葉の意見・行動こそ優越者による高みの見物という臭みが…。太一の成長物語としては止むを得ないと思いつつも…。

Posted byブクログ

2016/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山星高校の生徒たちの夢、望みが、文研部の5人にアトランダムでユメのように見ることができる。 ふうせんかずら曰く、これで最後の現象で、ボーナスステージ。 (自分たちには何の被害もない。) しかし、この力を使用するか否かで、文研部の5人が仲間割れしてしまう。 太一、唯が使用する派、稲葉、青木が使用しない派、永瀬が中立。 今回は、太一のお話。 太一自身の根本的な問題。 自分の目標、望みと向かいあう。 途中、意固地になっているのを見ているのは、個人的にちょっとイライラ。 前巻で暴れた千尋の態度が軟化しており、紫乃の毒舌が冴えわたる感じの雰囲気はとってもよい。

Posted byブクログ

2015/01/24

シリーズ本編第6弾!! 修学旅行を控えた太一たち2年生たちには進路調査が配られていた。部室で各々の将来を語るメンバーだったが太一だけ何も言えずに焦っていた。そんななか<ふうせんかづら>が現れ「これで最後です」と告げられ、あらたな異変が始まった。メンバー以外の高校のひとたちの願望...

シリーズ本編第6弾!! 修学旅行を控えた太一たち2年生たちには進路調査が配られていた。部室で各々の将来を語るメンバーだったが太一だけ何も言えずに焦っていた。そんななか<ふうせんかづら>が現れ「これで最後です」と告げられ、あらたな異変が始まった。メンバー以外の高校のひとたちの願望が見えるという能力を与えられた5人は、この能力を生かして人々を助けようとする太一、唯と、この能力を危惧しなにもするなと主張する稲葉、青木に対立してしまう。そして修学旅行当日迎え、事件が起きる・・・。 今回は太一メインの原点回帰物語でした。作中に太一が責められているところは全部自分に言われているのかと思ってしまうくらい考えさせられる話でした。 誰かに言われて行動することってとても楽でいいですよね。でもそういう人生を生きていくと、自分が空っぽなものになってしまうんですね。 稲葉が必至に太一に訴えかけるけどその思いが届かないのところが読んでいて胸が痛くなりました。 でもでも本当に面白いです。 ほかのラノベにはないシリアス、特殊な現象とか起こるのに妙に現実味を帯びているストーリーはココロコネクトしか味わえないんじゃないかと思います!!

Posted byブクログ

2015/01/08

シリーズ本編第6弾。 「ふうせんかずら」が文研部のメンバーたちに、「これで最後です」と告げて、新たな異変が引き起こされます。それは、メンバー以外の人びとの「夢」や「願い」を知ることができる能力がそなわるというものでした。 姫子は、「ふうせんかずら」によって与えられた能力を、完...

シリーズ本編第6弾。 「ふうせんかずら」が文研部のメンバーたちに、「これで最後です」と告げて、新たな異変が引き起こされます。それは、メンバー以外の人びとの「夢」や「願い」を知ることができる能力がそなわるというものでした。 姫子は、「ふうせんかずら」によって与えられた能力を、完全に無視するべきだと主張します。しかし、折から青木の父親が痴漢の冤罪を着せられるという事件が起きてしまい、太一と唯は、能力を利用して青木の父親の窮地を救うべきだと考えます。 さらに太一は、恋愛に悩む周囲の人びとの「夢」を後押しすることに手を出し、藤島麻衣子に代わる「愛の伝道師」に祭り上げられます。こうして後に引き返せなくなった太一は、修学旅行で恋人たちの思い出作りをサポートする計画に手を貸すことになり、その結果、彼自身も傷つけることになってしまいます。 そして太一は、「他人を助けたい」と考える自分を守ることに執着していたことを思い知らされ、もう一度何もないところから、自分の本当の姿を見つめようとします。そこで彼は、改めて愛する姫子と出会うことになります。 一方、「愛の伝道師」となった太一に不審を覚えていた藤島は、しだいに文研部に起こっている異変に接近していきます。そしてついに、太一と姫子の会話から、「ふうせんかずら」とそれが引き起こす異変に関する、決定的な証拠をつかむことになります。 「ふうせんかずら」によって与えられた能力に溺れるという展開は、前巻の千尋と同様のパターンですが、今回は太一の心の内部にかなり踏み込んだ描写が織り込まれており、これまで以上に重い内容に感じました。それでも説明の過剰さが目に付くことなく、ストーリーの流れの中で自然に処理できているように思います。

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2013/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高二の二学期。 1年に仕掛けた ふうせんかずら のあと、何事も起こらず平和な部室にて。 進路希望を決める用紙で太一だけが未だ白紙状態。 そんな中で出てきた ふうせんかずら 。 彼曰く『これで最後です』と。 学校全体の人の夢を見る事が出来る『ボーナスステージ』と言うが。 姫子と青木は何もしない派。 太一と唯は行動する派。 伊織は中立を保っている。 1年は現状を知っているが、今回はペンタゴンのみで。 手助けをしてしまっている太一&唯のコンビは『恋愛の神様』等と呼ばれ、自分達はグダグダになっている事に気付くが。 青木の父親がここへきて『冤罪』で家庭内ごちゃごちゃで。 そんな中、修学旅行が始まった。 そして太一と唯は自分の行動を理解する。 青木一家は冤罪を免れたが、違う人の人生を犠牲にした。 太一と唯も『やった事への責任』を決定的に突きつけられる。 伊織にぶっ壊されて、唯に見本を見せられて、背を押される。 藤島に本当の事をいい、姫子にキチンと説明をする。 姫子に時間を取ってもらい、待ち合わせ場所は教会。 『大好きだ』とお互い確認して、キス。 ペアの勾玉型のネックレス。姫子はどれだけ安心したか。 そして二人だけで歩いている。 ふうせんかずら 出現。『これで終わりです』と告げて去る。 太一の出した答えは…『地球を助ける!』だ… スケールすげぇ。 lastのlastに。  まだ終わってないよね? と。  最後、みんなの記憶を消して、終わりだよね? これがlastの話しへの伏線。 すったもんだの ふうせんかずら によるあれやこれや。 対立する太一&唯vs姫子&青木。中立伊織。 何が正しくて、何が正しくないか。 自分がしたい事は何か。何を望んでいるのか? あー The青春! lastに何を潜ませて終わるのか?!

Posted byブクログ

2013/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ココロコネクトシリーズ7作目。 今回の現象は他人の夢を見る『夢中透視』。 これまでの現象と異なり文研部に直接被害は無く、解決策は「何もしない」こと。現象による物語を始めないこと。だからこそのボーナスステージ。 「誰かのため」というのを免罪符に、自分の行動指針を他人を理由にして思考放棄は駄目だよね、というお話。 「自分が無い」というのは結構クリティカルな問題で、私自身もそうじゃないかと思ったりするけれど。 子どもと大人の境界線にいる彼らだからこそ、こうした青臭いながらも重要な問題に正面からぶつかれるのだろう。 唯の、太一の告白はそれこそ今回の現象を乗り越えて自分を曝け出すことが出来たものだったんだろうね。

Posted byブクログ

2013/03/08

いつもならふうせんかずらに勝手に色々されるけど、今回は5人が力を行使する、しないでひと悶着というお話です。 今回は太一がメインのお話です。これでやっと全員がそれぞれの悩みに立ち向かうことができたと思います。 今まで太一がしてきたこと、理由、諸々をひっくるめてのお話なので、これは...

いつもならふうせんかずらに勝手に色々されるけど、今回は5人が力を行使する、しないでひと悶着というお話です。 今回は太一がメインのお話です。これでやっと全員がそれぞれの悩みに立ち向かうことができたと思います。 今まで太一がしてきたこと、理由、諸々をひっくるめてのお話なので、これはよくできていると思います。 全員の葛藤を描き終えて、ここからラストに向けてどう転がすのか。

Posted byブクログ

2012/11/22

うはぁ、つかれた 誰かを助けたい 誰かのために動きたい 頼まれたから動き出す 小学生の頃に言われたわ 「じゃあ人に死ねって言われたら死ぬのかよ!!」 誰かに行動指針を与えてもらうって楽でいいよね っていう痛烈な話 RPGの主人公の話には思わず声を出して感心してしまった、さ...

うはぁ、つかれた 誰かを助けたい 誰かのために動きたい 頼まれたから動き出す 小学生の頃に言われたわ 「じゃあ人に死ねって言われたら死ぬのかよ!!」 誰かに行動指針を与えてもらうって楽でいいよね っていう痛烈な話 RPGの主人公の話には思わず声を出して感心してしまった、さすが藤島麻衣子! ただ、シリーズ通して言えることなんだけど この作品をまた一行も飛ばさずに読み直したいかと言われると、どうなんだろう 一度徹底的に失敗して、全部とっぱらって、残りかすから核を見つけ出すってさ、すごく疲れちゃうんだよ… 残り二冊 楽しませていただきます

Posted byブクログ

2012/10/23

前期アニメから枠の6巻。 現象に翻弄されるだけだった文研部メンバーが初めて現象を行使する側に回るお話。 気持ち悪いとは思いつつ、なかなか否定しきれない主人公属性の追究がいい。救いようがない代わりに理不尽さもないと言うか、苦味がない青汁のようと言うか、シリーズ中でも今のところ一番の...

前期アニメから枠の6巻。 現象に翻弄されるだけだった文研部メンバーが初めて現象を行使する側に回るお話。 気持ち悪いとは思いつつ、なかなか否定しきれない主人公属性の追究がいい。救いようがない代わりに理不尽さもないと言うか、苦味がない青汁のようと言うか、シリーズ中でも今のところ一番の成長物語だった。

Posted byブクログ