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ドライヴ の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2020/11/14

この原作のエキスをギュッと凝縮すると、映画版のシナリオになるのかなと思わせる良作。映画の方が余分な要素をより削り落とした名作であるが、この原作も良い意味で余分な説明が省かれていて潔い。場面の切り替わりも多いが、映像的な描写で展開され迷子になることはない。

Posted byブクログ

2020/12/20

映画「ドライヴ」をみてライアン・ゴズリングの”ドライヴァー”に惹かれてしまった。原作を読むことができた。ドライヴァーのスタントと逃がし屋の裏稼業、そして映画では語られなかったドラヴァーがカリフォルニアにやってくるまでが交互に語られる。 映画では最初が逃がし屋の場面で、これはたぶ...

映画「ドライヴ」をみてライアン・ゴズリングの”ドライヴァー”に惹かれてしまった。原作を読むことができた。ドライヴァーのスタントと逃がし屋の裏稼業、そして映画では語られなかったドラヴァーがカリフォルニアにやってくるまでが交互に語られる。 映画では最初が逃がし屋の場面で、これはたぶんこの文庫本の表紙だ。よくわからないが寡黙で冷静でとびきりの運転の腕前が示される。いったい何者?という問いに本では実父母のこと、養父母のこと、そしてやってきたカリフォルニアでのスタントの師シャノンとの出会いや、脚本家マニーなどが書かれ、ドライヴァーの輪郭がおぼろげになる。 「ドライバーはあまり読書家ではなかった。それに、そういえばあまり映画好きでもなかった。≪ロードハウス/孤独の街≫は好きだったが、それはもうずいぶん昔のことだ。」でも今はアイルランドの小説を読んでいて「デスウィチュード」という単語の意味が分からないと脚本家のマニーに電話で意味を聞く。この場面が好きだな。まだ平穏な時期。 これは現代版西部劇では?と読みながら思った。よく西部劇では親を亡くした少年が牧場主に拾われたり、流れ者の一人身のカウボーイなどが出てくる。泥棒稼業の父の手伝いをしていた少年時代、発狂した母、きっと少年を理解できなかったであろうが一応養ってくれた養父母。この養父母の所では「ターミネーター2」を思い出してしまった。 アリゾナのトゥーソンからカリフォルニアへ、砂漠をくるくる転がる植物のようにやってきて去る。 映画では時の流れは一方向だが、こちらでは最初の場面は、逃がし屋で汚点となってしまった請負で仲間が死に腕に傷を追う場面から始まり、その請負の場面が逆行する。そして最初まで行くと、傷の手当てにドクを頼り、そして時間はその落とし前をつけるべく先に向かって流れる。 映画よりさらにざらついた空気があり、さらに鋭角なドライバーがいる。 デスウィチュード・・すたれるという意味だ。使われなくなったり、行われなくなったりして、と教えてくれる。 2012.2.25発行(2006.9の改訂、改題ドライブ→ドライヴ) 2012に「Driven」として続編が出ているようだが邦訳はないようだ。

Posted byブクログ

2018/12/25

あと100ペ−ジほど足して、スッキリさせてくれんかのう。。。 おっさん的にはドライバーがなかなかの×××になるところなんざぁ、違和感を感じてしまうのじゃ。。。。

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2017/03/29

デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督作品「Drive」(2011年)の原作。映画については〝門外〟であり、既に多くの評価がなされているため、私自身が敢えて付け加えることもないのだが、静と動の対比、日常の中で突如噴出する暴力の異常性、そして刹那的で感傷的な情愛の顛末...

デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督作品「Drive」(2011年)の原作。映画については〝門外〟であり、既に多くの評価がなされているため、私自身が敢えて付け加えることもないのだが、静と動の対比、日常の中で突如噴出する暴力の異常性、そして刹那的で感傷的な情愛の顛末を、シャープ且つクールに描いた秀作だと感じた。陰影を生かしたスタイリッシュな映像でモダンなノワールの世界を構築しており、特に寡黙でストイックな主人公のドライバーを演じたライアン・ゴズリングは嵌まり役で、狂気性を秘めた孤独な男の姿が鮮烈な印象を残した。それは、共演したキャリー・マリガンの憂いを含んだ眼差しを通してより一層際立っていくのだが、小説では表現しきれない映画ならではの創造性/美学を存分に味わうことができる。 ジェイムズ・サリス2005年発表の本作は、ほぼ映画で再現されていた通りの内容だが、ハードボイルドとしての強度はより高い。過去と現在の断片を繋ぎ合わせ、逃走車のドライバーという裏稼業に手を染めるまでの過程と、予測不能のトラブルによって追い詰められていくさまを渇いた筆致で描く。主人公を単にドライバーと表記し、極めてドライに活写。短い章を連ね、情景を深める。クライムノベルを修練した作家の技巧が冴えている。

Posted byブクログ

2013/12/16

同名映画をみてからの購入。 内容は映画と半分くらい違い、それはそれで楽しめた。 スタイリッシュ感はそこまでなく、すこしロードムービー的な感じさえした。 主人公の気になる過去への言及もすこしあり、その後的な話もすこしあり。 映画の補足的に読みましたが、楽しかったです。

Posted byブクログ