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チャイコフスキーがなぜか好き の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2012/05/17

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012の会場で手にして、 待ち時間の間に読み終えた…途中で著者本人の 講演も聴いて…それまで、やや退屈にも感じていた本書が 俄然面白くなったんです! もともと本人は、あまりチャイコフスキーがお好きではないらしく… 副題の「熱狂とノスタルジーの...

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012の会場で手にして、 待ち時間の間に読み終えた…途中で著者本人の 講演も聴いて…それまで、やや退屈にも感じていた本書が 俄然面白くなったんです! もともと本人は、あまりチャイコフスキーがお好きではないらしく… 副題の「熱狂とノスタルジーのロシア音楽」に思い入れがあったのです。 新書のタイトルは、版元の意向で、よりキャッチーなものへと 替えられることが多く、多くは内容にそぐわないタイトルになっている… もしかしたら、本書も、よくあるそんな一冊であるのかもしれません。 ただ、著者本人がロシア音楽が大好きであるのは疑いようもなく、 そんな熱気は、本書からも伝わってきます。音楽が生まれた背景… それが抱える歴史を概観するには格好の書でもあるでしょう。 講演の中でカミングアウトされていたのですが、 浅田彰氏は、本書について、YouTubeを聴いて書いていることを 正直に綴っているのが良い…などというようなコメントをしたらしく… 本人は、シニカルな評かもしれませんが…とも云っていたけれど… 専門外のボクには、星の数ほどあるYouTubeの情報から これぞ!と思うものをピックアップできることこそ、 慧眼であるんだろうな…って感じたんです… なにしろクラシック音楽の解説書は、レア音源を扱うものが多すぎて… 良さそうだから聴いてみよう…なんて思っても、 その機会にめぐりあえずにいることが多く、ジレンマを感じてました。 本書は、お薦めの曲は、比較的お手軽に接することができ… まさに、入門書として、良心的なつくりになっているんです。 自分へのおみやげに手にしてきた、本書とCDを振り返りながら GWの熱狂とノスタルジーにひたる…この頃… ま、これだけ楽しませてもらえば、いいんじゃあないかな…? ★は、ひとつおまけして…ということで…

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2012/05/04

2012ラ・フォル・ジュルネ公式本。 亀山先生のロシア音楽愛がよーっくわかりました(笑) 先生チェロ弾きでらっしゃるのねー。 この本では、ロシア音楽の大きな特徴は「熱狂」と「ノスタルジー」そして作曲家によっては「アイロニー」であると述べられています。 この特徴付け、「乱暴ではあ...

2012ラ・フォル・ジュルネ公式本。 亀山先生のロシア音楽愛がよーっくわかりました(笑) 先生チェロ弾きでらっしゃるのねー。 この本では、ロシア音楽の大きな特徴は「熱狂」と「ノスタルジー」そして作曲家によっては「アイロニー」であると述べられています。 この特徴付け、「乱暴ではあるが」と本文中でおっしゃってらっしゃいますが、コレを頭において、いざラ・フォル・ジュルネに挑んでロシア音楽漬けになってみたら、色々わかったような気がしましたよう。 プロコフィエフは結構エロいようだ、とかね(・∀・) いや解った気になってるだけでしょうけれどw

Posted byブクログ

2012/03/18

ロシア音楽礼賛。チャイコフスキーだけではなく、広くロシア音楽が年代順に紹介されています。革命、戦争、宗教。どの国にもあることだけど、国によってその内容は異なるもの。ロシアならではの歴史背景やその時代の文学・絵画・思想なども引き合いに出され、取りあげられた曲がより味わい深く感じられ...

ロシア音楽礼賛。チャイコフスキーだけではなく、広くロシア音楽が年代順に紹介されています。革命、戦争、宗教。どの国にもあることだけど、国によってその内容は異なるもの。ロシアならではの歴史背景やその時代の文学・絵画・思想なども引き合いに出され、取りあげられた曲がより味わい深く感じられるようになりました。

Posted byブクログ

2012/03/16

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012のアンバサダーでもある亀山郁夫氏が後期ロマン派からロシア国民楽派を経て現代ロシア音楽までの音楽家と音楽について思いの丈を語りつくした一冊。 難を言えば、著者は「自分の知っていることは読者も知っている」かの如くの語り口なためにいささかハード...

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012のアンバサダーでもある亀山郁夫氏が後期ロマン派からロシア国民楽派を経て現代ロシア音楽までの音楽家と音楽について思いの丈を語りつくした一冊。 難を言えば、著者は「自分の知っていることは読者も知っている」かの如くの語り口なためにいささかハードルが高い。 常識のようにロシア革命からフルシチョフまで語られて、その時代背景を元に音楽解釈されてもなー(タジタジ) 熱狂と暴力と果てしないノスタルジーに満ちたロシアクラシックの解説書(決して入門書ではない)

Posted byブクログ