東日本大震災石巻災害医療の全記録 の商品レビュー
かなり詳しく書いてある。NHKのドキュメンタリーもあるのでそれも合わせてみると災害医療の実態が結構実感を持って理解できる気がする
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内容も活動も素晴らしい。 背景、実際の動き、苦しんだ事、助かった事、教訓、今後、などなどが簡潔明瞭に述べられている。 誰が読んでも学ぶものや感じることがあると思う。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057318
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東日本大震災における災害医療の様子がわかる。 トリアージポストは病院に設けるのではなく実動部隊の前線に随伴させないと、事実上の死者まで搬送されてきてしまうなど。
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災害医療コーディネーターとして東日本大震災発生からの7ヶ月の記録。 地震発生直後の院内体制の構築から、各避難所の現状の把握・問題解決など筆者がどのように動いたか事細かに記されている。 行政も被災し機能不全に陥ってる中、医療者ということに捉われず行動した姿勢に脱帽。
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以前に購入していた本だったのだが、著者を知っている方からぜひ読んでみてと紹介され読んでみたのだが、本当に圧倒された。 ・震災時の記録(クロノロジー)の重要性 ・災害対応のキーワード(①事前の準備、②逃げない心、③客観的視点、④コネクション、⑤コンセンサス) ・被災者が必要とするこ...
以前に購入していた本だったのだが、著者を知っている方からぜひ読んでみてと紹介され読んでみたのだが、本当に圧倒された。 ・震災時の記録(クロノロジー)の重要性 ・災害対応のキーワード(①事前の準備、②逃げない心、③客観的視点、④コネクション、⑤コンセンサス) ・被災者が必要とすることなら何でもやるという姿勢 など、今の仕事に活かすべき要素があるのではないかと思う。
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石巻赤十字病院に勤務する外科医だった著者の石井正さんは、2011年2月に宮城県知事から「災害医療コーディネーター」に任命され、わずかそのひと月後に東日本大震災に直面した。事前の備えがあったとはいえ、地域で唯一の災害拠点病院として石巻医療圏22万人の命を背負うこととなった。 避...
石巻赤十字病院に勤務する外科医だった著者の石井正さんは、2011年2月に宮城県知事から「災害医療コーディネーター」に任命され、わずかそのひと月後に東日本大震災に直面した。事前の備えがあったとはいえ、地域で唯一の災害拠点病院として石巻医療圏22万人の命を背負うこととなった。 避難所のライフラインの状況や傷病者数もまるでわからず、石井さんはまず全ての避難所をローラー作戦で巡回して実態を把握することから着手した。停電であらゆる通信網が遮断され、外部の情報は入ってこない。発信することもできない。「HELPのサインがないことこそ、助けを必要としている証拠」という著者の言葉は、その後起こった様々な自然災害の被災地にも当てはまるし、これから先も肝に銘じておくべきだろう。 著者は全国から応援にかけつけた3633の救護班を統括して約300ヶ所の避難所をエリア別に巡回する体制を確立。石巻市役所も被災していたため、各避難所の医療ニーズや必要な物資などをリストにして共有し随時更新、仮設トイレの設置の手配など専門外のことも引き受けた。 石井さんは7ヶ月にも及んだ活動を平易な文章で綴り、浮かび上がった多くの発見と問題点をわかりやすくまとめている。 「災害救護活動の現場にそもそも論を唱える評論家は必要ない。」 読み返すたびに今でも当時の状況が臨場感を持って伝わってくる良書である。
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〇学んだこと 1.石巻赤十字病院では、トリアージエリアの設置は訓練通り進めることができた 2.震災発生から7時間後、陸上自衛隊が到着 3.EMISが稼働しない問題にどう対処するか 4.翌日の12日に、急患が779人(平常時は急患は60人程度)。翌日は1251人の急患。飛来するヘリ...
〇学んだこと 1.石巻赤十字病院では、トリアージエリアの設置は訓練通り進めることができた 2.震災発生から7時間後、陸上自衛隊が到着 3.EMISが稼働しない問題にどう対処するか 4.翌日の12日に、急患が779人(平常時は急患は60人程度)。翌日は1251人の急患。飛来するヘリは63機(事前訓練が功を奏した) 5.震災発生から48時間のうち、赤タグの患者は115人(低体温30人・クラッシュ症候群7人) 6.黒タグ(死亡)の人も多数運ばれてくる事態⇒院外のトリアージエリアを設置することで対処 7.病床数402床では対応できない⇒東北大学病院が受け皿となった(専門を度外視して診察を実施) 8.安全確認がとれていない地域に医師を派遣することに細心の注意が必要 9.東日本大震災が発生する5年前、病院を内陸に移転 10.屋上ヘリポートは、災害発生時にエレベータが停止した際に、患者搬送が実施できない 11.災害発生時のマニュアルを実名で記載することで、平時から備えてもらう 12.dERU:一日軽症・中等症を150人程度 13.DMAT(CSCATTT)と日赤(巡回診療) 14.災害発生時は、関係機関の密な連携(顔が見える関係)が重要。 15.自らの業界に縛られず、協力関係を構築することが応急対応を強固にする(ドコモ中継局) 16.避難所のトリアージを実施(避難所のアセスメントシートを、◎・〇・△・✕で評価) 17.緊急時に、自らの活動を自己限定しない 18.情報をとにかくかき集めることが重要 19.「数が揃ってから配る」はお役所的発想。 20.災害救護の現場では、べき論ではなく、解決策を生み出すことが必要 21.地元医師会との緊密な連携が必要 22.震災直後のガソリン・灯油不足・宿泊場所にどう対処するべきか 23.表5-2の要望リストを参考 24.被災者のために何をすべきか常に考えて行動する 25.行政との対応は「謙虚」と「具体例」 26.報道機関も災害時には協働できる仲間である 27.災害救援活動で最も重要なのがロジスティクス 28.地域リーダーが率先して、二次避難を勧めることが重要? 29.公助機関として、「対応部署ではない」と答えることがあってはいけない 30.防災マニュアルは、初動対応以外は、応用問題となる心構えが必要
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石巻を訪問するにあたり、図書館で借りてみた本の一冊。 私は医療従事者でもなければむしろ医療弱者の立場だが、災害医療のトップの行動は日常の行動にも流用できる考えだと思った。 備えあれば憂いなし。その上で、非日常をどう取り仕切るか。その手腕に拍手。 ## 評論家は必要ない。実現可能で...
石巻を訪問するにあたり、図書館で借りてみた本の一冊。 私は医療従事者でもなければむしろ医療弱者の立場だが、災害医療のトップの行動は日常の行動にも流用できる考えだと思った。 備えあれば憂いなし。その上で、非日常をどう取り仕切るか。その手腕に拍手。 ## 評論家は必要ない。実現可能で具体的な提案を。 顔が見えるネットワーク。 先入観を拝し、敬意を払う。 判断は迅速に。 どんな要求にも臨機応変に、柔軟に。
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震災云々というより、組織の危機管理の話としてタメになると思う。ただ、まだ地域の医療は完全に元に戻った訳ではないので、まだまだ解決しなくては問題も多いはず。
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