教授のお仕事 の商品レビュー
ある大学のある教授(中(あたり)教授)の日常話。研究教育のかたわら、教授会や学生の相談・トラブル対応を日々こなしている。 あくまでフィクションではあるものの、日頃教員がどのような業務を行っているのか参考になった(そしてそれに対する不満、いや思いも)。 しかし一方で小説としては起...
ある大学のある教授(中(あたり)教授)の日常話。研究教育のかたわら、教授会や学生の相談・トラブル対応を日々こなしている。 あくまでフィクションではあるものの、日頃教員がどのような業務を行っているのか参考になった(そしてそれに対する不満、いや思いも)。 しかし一方で小説としては起承転結が充分でなく、もやもやすることが多かったのが残念。本書は短編集だが、その多くは、結末がすっきりしなかった。
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大学の構成員といえば、学生、教員、そして我々事務職員。 働いている上で、大学という組織の問題点などを感じることも多いのだが、そうしたことを「教員」の目線で小説風に描いた書籍である。 教員にお願い(主に学生の現況調査等)をすることも多いのだが、どのような相談ケースがあるのか、など小...
大学の構成員といえば、学生、教員、そして我々事務職員。 働いている上で、大学という組織の問題点などを感じることも多いのだが、そうしたことを「教員」の目線で小説風に描いた書籍である。 教員にお願い(主に学生の現況調査等)をすることも多いのだが、どのような相談ケースがあるのか、など小説風に描いてあるので想像しやすい。(と同時に、こんな厭な仕事をお願いして申し訳ないという気にもなるのだが)それと、教員間のコミュニケーションや問題ごとなどは、普段接点のないところなので、読んでいて新鮮であった。 大学職員は一読しても面白いし、そうでない方も、普段なじみのない大学という村組織をちらっとのぞき見ることができるし、オススメの書籍だと思う。
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エジプト研究で有名な吉村先生の小説です。学生からは見えてこない先生達の仕事や裏側が見えてくるようで面白かったです。タイトルからはエッセイにしか見えないけどフィクションの小説です。 九州大学 ニックネーム:入江良太郎
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文系大学教員の会議風景がアリアリと描写しているのは秀逸。 学生との対応、eラーニングなど、著者自身が体験した大学の諸問題をさらりと描いている。読みやすい。 どんな風に大学が運営されているのかが外部の人もわかりやすい。 舞台が二流大学にしたのが、著者本人のいた大学と違うが大なり小な...
文系大学教員の会議風景がアリアリと描写しているのは秀逸。 学生との対応、eラーニングなど、著者自身が体験した大学の諸問題をさらりと描いている。読みやすい。 どんな風に大学が運営されているのかが外部の人もわかりやすい。 舞台が二流大学にしたのが、著者本人のいた大学と違うが大なり小なり同じ問題を抱えているのだろう。 最後の結末はちょっと自分に酔っている感じがある結末だったのが少し残念。そんなにかっこよく幕引きができるのかは疑問である。
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妻が図書館から借りてきました。 「あなた、将来教授になるかもしれないから」と妻が笑って渡してくれました。 なぜ、そんなことを言ったのかは???ですが、おもしろそうなので読んでみました。 面白かったです。 大学教授たちの姿や、現代の学生たちのようすをかいま見ることができました。 ...
妻が図書館から借りてきました。 「あなた、将来教授になるかもしれないから」と妻が笑って渡してくれました。 なぜ、そんなことを言ったのかは???ですが、おもしろそうなので読んでみました。 面白かったです。 大学教授たちの姿や、現代の学生たちのようすをかいま見ることができました。 文体も、すっきりしていて読みやすいので、楽しく読ませてもらいました。
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作治先生!!小説を書くことも先生の仕事なんですか!?主人公は、70歳定年(大学は60歳ではない!)間近な大学教授 中一(あたりはじめ)。自分の研究をしたいのに、大学からは生徒や学校の面倒をもっと見ろと言われている。教授のお仕事って以外に大変なんですね~。もめごとが起きても、何があ...
作治先生!!小説を書くことも先生の仕事なんですか!?主人公は、70歳定年(大学は60歳ではない!)間近な大学教授 中一(あたりはじめ)。自分の研究をしたいのに、大学からは生徒や学校の面倒をもっと見ろと言われている。教授のお仕事って以外に大変なんですね~。もめごとが起きても、何があっても、きちんと向きあい前向きに対処していく姿に(テレビでしか拝見したことはありませんが)吉村作治先生の姿をだぶらせて読んでしまいます。これからもお仕事がんばってくださいとエールを送りたくなる本です。
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エジプト考古学で有名な吉村作治先生のなんと、小説。早稲田大学の教授だった頃のいろんな体験を下敷きにして、脚色した短篇集。スーパーフリーのレイプ事件やセクハラ教授のリストの漏洩とか、学位論文の審査、社会人入学など、ニュースで報道されたことやされてないこといろいろ、その真相の楽屋裏を...
エジプト考古学で有名な吉村作治先生のなんと、小説。早稲田大学の教授だった頃のいろんな体験を下敷きにして、脚色した短篇集。スーパーフリーのレイプ事件やセクハラ教授のリストの漏洩とか、学位論文の審査、社会人入学など、ニュースで報道されたことやされてないこといろいろ、その真相の楽屋裏をちらっと想像させるようなお話が満載なので、その方面の裏話に関心ある人にはとってもオススメ。もちろん早稲田の学生さんにも。教員の名前はすべて仮名にしてあるんだが、関係者はどれがどの先生のことかわかってしまうんじゃないだろうか。たぶん、本名の一部を残しているみたいに思えるから。
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あの吉村作治先生が書いた小説。 大学の教授が主人公なので、実体験が元になっているのかなと思わせる内容です。裏舞台というほどグロい内容ではないので、読み物として楽しみました。吉村作治の優しい感じが全開です。 ただ、小説としてはいかがなものかと思い、評価は低めです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
笑える 教授の知り合いは何人かいるが,理系の人ばかり。この短篇集のようなエピソードもあるらしいから,教授の生態は理系文系に関係ないようだ。 2012/03/24図書館から借用;3/25に読了
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