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百姓たちの幕末維新 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/10/12

私の祖先の百姓農民たちはこんな生活だったのか。 途中に私の 住んでいる この家の 百姓一揆の話も出てきて 100年以上前の自分達の生活を垣間見ることができて、非常に興味深く読むことができた。

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2016/05/27

幕末は百姓たちも武装化する 太閤さんの刀狩りの実態として 武器の使用をしないが保持はしていたらしい ある藩などは武士の80挺に対し120挺も百姓が 持っていた! 皇軍への思慕の念から刀を取る者もいた

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2013/09/10

 江戸幕府という支配者が、一般に考えられていたよりもゆるやかな支配権力であり、農村にはそれぞれの社会秩序があったらしいことは知っていたが、本書はその「百姓のくらし」の考察書である。  「江戸時代の百姓と村」や「幕末の百姓の衣・食・住」で当時の実態を描いているのだが、どうもイメージ...

 江戸幕府という支配者が、一般に考えられていたよりもゆるやかな支配権力であり、農村にはそれぞれの社会秩序があったらしいことは知っていたが、本書はその「百姓のくらし」の考察書である。  「江戸時代の百姓と村」や「幕末の百姓の衣・食・住」で当時の実態を描いているのだが、どうもイメージが浮かんでこない。  これは、本書がある程度江戸時代に詳しい読者を要求しているのかもしれないし、それとも本書の考察のなかにもっとわかりやすい焦点をつくるべきなのかもしれないとも思えた。  「抜き地」や「年貢」などの詳細で、具体的な考察もあるのだが、ごく一部の地域の状態がどれほど全国的な情勢をあらわすのかはよくわからない。  本書には、学術書を読んだような読後感とすっきりしない思いを感じた。本書は残念な本であると思う。

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2013/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

天保〜幕末期の農村の暮らしぶりがよくわかる。百姓は農民ばかりでなく、漁業や大工や荷担ぎや職人なども含まれていて、兼業も珍しくなかった。土地を担保にして借金し、期限までに返せないと質流れするが、ある程度期間が経過しても請け戻せる習慣があった。百姓は武士よりも鉄砲を持っていた。百姓一揆の時、百姓は鉄砲を持って武装したりせず、百姓のシンボルである鍬と鎌をもって陳情した。開港以来の物価騰貴により治安が悪化した多摩では、日野農兵隊など豪農を中心に村ぐるみで武装し、暴徒と対峙した。戊辰戦争では両軍に百姓出身の軍夫が付き従った。

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2012/08/26

幕末~明治初頭の山形の村山郡のお百姓さんたちの実態をまとめた一冊。地主と水呑百姓の関係、村役人の百姓の暮らしを守ろうとした調整力、農民一揆や戊辰戦争の東北での戦いに参加した農民などの行動などが綴られています。 農地を質に金を借りてまで年貢を収めたり、借りた金が期限まで返せなくなっ...

幕末~明治初頭の山形の村山郡のお百姓さんたちの実態をまとめた一冊。地主と水呑百姓の関係、村役人の百姓の暮らしを守ろうとした調整力、農民一揆や戊辰戦争の東北での戦いに参加した農民などの行動などが綴られています。 農地を質に金を借りてまで年貢を収めたり、借りた金が期限まで返せなくなって流れた土地でも元金だけで受け戻せる慣例があったり、領主に、不足した年貢を現金で米を買ってまで、収めたり、いろいろ「そういうことがあったんだ」という内容が盛りだくさん。

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2012/06/05

山形県村山地方に焦点のあて、衣食住や土地、年貢などと百姓のかかわりを史料に基づいて分析・解説。 質流れの土地を請け戻せる無年季的質地請け戻し慣行、借金証文には記載されない土地「抜地(ぬきち)」を添えての土地質入れの年貢負担問題=年貢負担は借金した方が負う、武士より多かった鉄砲所...

山形県村山地方に焦点のあて、衣食住や土地、年貢などと百姓のかかわりを史料に基づいて分析・解説。 質流れの土地を請け戻せる無年季的質地請け戻し慣行、借金証文には記載されない土地「抜地(ぬきち)」を添えての土地質入れの年貢負担問題=年貢負担は借金した方が負う、武士より多かった鉄砲所有数、戦死者の衣服を剥いで略奪した戊辰戦争など。 ◆図書館◆ 内容紹介 1830年代〜1880年代を幕末維新期ととらえ、幕末の百姓たちの衣食住から、土地と農業への想い、年貢をめぐる騒動、百姓一揆や戊辰戦争への関わり、明治になってからの百姓までを、希少な史料に基づきわかりやすく解説。 著者紹介 1957年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。一橋大学大学院社会学研究科教授。著書に「近世の豪農と村落共同体」「浅間山大噴火」など。

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