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マリー・アントワネット 運命の24時間 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2024/09/30

男性作家による記述だと非難されがちな、マリーの馬車の新調に納得できる理由がつけられていた。当時ではそれほど(貴族のものとしては)豪華絢爛な馬車ではなかったようだ。安全に、快適に家族全員で移動したかったと考えれば了解可能である。 著者がマリーとフェルゼンに同情的なのかもしれないが、...

男性作家による記述だと非難されがちな、マリーの馬車の新調に納得できる理由がつけられていた。当時ではそれほど(貴族のものとしては)豪華絢爛な馬車ではなかったようだ。安全に、快適に家族全員で移動したかったと考えれば了解可能である。 著者がマリーとフェルゼンに同情的なのかもしれないが、この本を読む限りは2人はそれほどの愚をおかしていないように見えた。そしてルイ16世が「分かってないお父さん」といった感じでイライラさせられた。悪い人ではないがのんびり屋さんだったのだろう。命がかかっている時の「のんびり」のなんと恐ろしいこと!

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2022/05/27

マリー・アントワネットの出てくるものといえば ベルサイユのバラ そして ラ・セーヌの星という 漫画とアニメを子供の頃 目にしていたので なんとなく 時代背景がわかっていたので とても読みやすかったです。 そして この著者の文章はとても読みやすいので ぐんぐん引き込まれて読みまし...

マリー・アントワネットの出てくるものといえば ベルサイユのバラ そして ラ・セーヌの星という 漫画とアニメを子供の頃 目にしていたので なんとなく 時代背景がわかっていたので とても読みやすかったです。 そして この著者の文章はとても読みやすいので ぐんぐん引き込まれて読みました。 それにしても、 細かく時間が表記されていて  はじめはびっくりでしたが、 ルイ16世は まさか 殺されるとは思っていなかったからきちんとメモしていたとは。。。 こういう事実があったのですね。 この24時間だけでも 映画になりそうですね~~ (そういえば 24っていう映画あったけ? 48だっけ???) 当時の国民のつらい生活のはけ口として マリーが選ばれてしまったようで、 時代にもてあそばれてしまったようで、 可愛そうですね~~

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2019/02/23

フランス国王ルイ16世とその王妃マリー・アントワネットと家族たちが、パリから国境近くのモンメディへの逃亡を企てた。全てをお膳立てしたのは、王妃の恋人であるスウェーデン貴族フェルゼン。計画はパリを出るまでは順調だった。国王がフェルゼンの同行を断るまでは…。 逃亡計画段階から、目的地...

フランス国王ルイ16世とその王妃マリー・アントワネットと家族たちが、パリから国境近くのモンメディへの逃亡を企てた。全てをお膳立てしたのは、王妃の恋人であるスウェーデン貴族フェルゼン。計画はパリを出るまでは順調だった。国王がフェルゼンの同行を断るまでは…。 逃亡計画段階から、目的地モンメディと目の鼻の先ヴァレンヌで反王党派に捉えられるまでを再現している。特に圧巻は、チュイルリー宮を脱出してヴェレンヌまでの24時間。 優柔不断で楽観主義の国王と、やきもきしながら従うしかないマリー・アントワネット。捉えられてからも国王の威厳を守ろうとするアントワネットの気高さ。 もし、この逃亡が成功していたら?逃亡を企てずにおとなしくパリにいたら?フランス革命は違った道を辿っていただろうか。 ノン! 歴史の流れは止められないのです。

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2019/01/30

フランス革命の中でパリに幽閉の身であった王一家のパリ脱出からヴァレンヌまでの逃亡を綴る物語。 歴史の授業で出てくる一行だけの出来事ではなくて、帯で行われたというか過激度を増していった革命が感じられる作品。 マリーアントワネットという女性に惹かれる周りの人物にも凄く焦点があたって...

フランス革命の中でパリに幽閉の身であった王一家のパリ脱出からヴァレンヌまでの逃亡を綴る物語。 歴史の授業で出てくる一行だけの出来事ではなくて、帯で行われたというか過激度を増していった革命が感じられる作品。 マリーアントワネットという女性に惹かれる周りの人物にも凄く焦点があたっていて、特にフェルゼンという人物についてもっと知りたいなとおもった。

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2016/01/03

それにつけてもルイ16世のダメさ加減よ。長男の代打でイヤイヤ王位についたからちょっと同情してたけど、そんなふっ飛ぶくらいのブチ壊し男。アントワネットとフェルゼンは階級主義だったかもしれないけど、それに共感したくなるくらいの革命軍の粗暴さ。

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2014/10/28

マリー・アントワネットやルイ16世が逃亡、連れ戻されるヴァレンヌ事件をドラマチックに描く。 登場人物たちが生き生きとしていてドラマのようでした。ルイは相変わらず可哀想な描写ですが…それもまた中野さんらしいのかなと。

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2013/03/20

とても読みやすくて、内容盛りだくさんだったが、一気に読み切れる。 フランス革命に関する本はたくさんあるが、ヴァレンヌ事件に焦点を当てているので、濃密で臨場感のある一冊になっている。 見方によってはルイ十六世がすべて悪いとは言い切れないと思うが、本書の視点ではこういう記述は仕方がな...

とても読みやすくて、内容盛りだくさんだったが、一気に読み切れる。 フランス革命に関する本はたくさんあるが、ヴァレンヌ事件に焦点を当てているので、濃密で臨場感のある一冊になっている。 見方によってはルイ十六世がすべて悪いとは言い切れないと思うが、本書の視点ではこういう記述は仕方がない部分はあると思うので、別視点で書かれた本も読んでから人物評価したいところ。 ただ、本書に書かれているように、当時のフランスの窮状がすべて王や(特に)王妃に向けられてしまっていた点と、その状況を読み切れていなかったのが不幸だったのだと感じた。

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2012/09/22

すごい迫力。追いつ追われつ、というほどのカーチェイスではないけれど、いつ捕まるんだろうと、読んでいる間中ドキドキしました。 国王一家逃亡事件のことを最初に読んだのはマンガ「ベルサイユのばら」。なので失敗に終わるという結末は知っていたけれど、史実やあらすじを知っていてもハラハラドキ...

すごい迫力。追いつ追われつ、というほどのカーチェイスではないけれど、いつ捕まるんだろうと、読んでいる間中ドキドキしました。 国王一家逃亡事件のことを最初に読んだのはマンガ「ベルサイユのばら」。なので失敗に終わるという結末は知っていたけれど、史実やあらすじを知っていてもハラハラドキドキするというところに、小説を書く価値や読む意味を感じます。 世間的にはマリー・アントワネットが最悪のバカ王妃として認識されているらしいのと、藤本ひとみの本でフェルゼンをうすのろバカ扱いしたものを読んだことがあります。ところがこの本では、ルイ16世国王がバカだったということになっています。それがもう本当にそうに違いない、と思う程説得力ありました。 きっと真実は全員がほどほどのバカだったのでしょう。

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2012/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 フランス革命の中の、ヴァレンヌ事件のみに焦点を当てた本。  子供の頃、池田理代子氏の漫画『ベルサイユのばら』の初めて読んだ時、最終回のラスト1ページで語られたフェルゼンの最期に、それが史実だけに、フィクションであるアンドレやオスカルの死よりも衝撃を受けたのだけど、第一章がそのフェルゼンの最期の日、“運命の六月二十日”。  中野氏の今までの著作を読んだ時もそうだったけれど、中野氏の想像する登場人物たちの気持ちが、私にも「きっとそうだったのだろうな」と思える。  それも、メインに据えた人物だけでなく、その周りの人物、敵対する人物も全て、それぞれの立場から“解る”気持ちにさせてくれるから面白い。  それにしても、ラファイエットがアメリカ独立戦争に参加していたのは知っていたけど、インディアナ州で市の名前に冠されていたり、名誉市民に選ばれる程(しかも2002なんていうつい最近)アメリカで人気だとか、ブイエ将軍が、後に国歌となった『ラ・マルセイエーズ』で、かれこれ200年も名指しで糾弾されているとか、全然知らなかった。  本の感想からは離れてしまうけど、アメリカはずっと「歴史が浅い」であるとか「若い国」と聞かされてきて、フランスは「革命によって古い王政から近代社会へ」と思ってきたもので、最初にアメリカ独立戦争の方がフランス革命よりも前と知った時は、しかもその頃日本は徳川10代将軍の時代だったっていうんだから、「何だよ、アメリカってそんなに若くないじゃん!」とか大層吃驚したものでした(←馬鹿〜)。

Posted byブクログ

2012/07/15

王様ルイの優柔不断さに イライラ。「ベルばら」では もう少しいい人に描かれてたのに 実際は、やっぱり。。。 アントワネットの良さが 出てたように感じられた。 フェルゼンって 本当に すごい人だったんだ。

Posted byブクログ