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グリフィンとお茶を の商品レビュー

3.9

31件のお客様レビュー

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2014/04/14

友人から私と読書傾向が似ているはず!とオススメされ、お借りして読了。自分の予想以上に重なる部分が多くてびっくり!読んだ本もそうだし、感想の部分でも通じるものがあってすごく不思議な気持ちになった。なので、彼女がオススメしていてまだ読んだことのない本を読みたくて、いろいろ購入してしま...

友人から私と読書傾向が似ているはず!とオススメされ、お借りして読了。自分の予想以上に重なる部分が多くてびっくり!読んだ本もそうだし、感想の部分でも通じるものがあってすごく不思議な気持ちになった。なので、彼女がオススメしていてまだ読んだことのない本を読みたくて、いろいろ購入してしまった…。 動物とファンタジー、児童文学をテーマにしたエッセイ。動物とはいっても架空の生き物やカエルの指人形なんかも取り上げられる。ナイーブな感性ではあるけど、ナイーブすぎず、芯の強さと冷静な理知が潜む。なかなか良質なエッセイでした。 彼女のファンタジー小説(RDGや勾玉三部作は読了)は題材は好きだし、それなりにおもしろくて楽しめたんだけど、やはりちょっと物足りなさがあった。それって十代向けの作品だからかと思ってたんだけど、実はよく考えると、このエッセイで紹介されているような作品(つまりいわゆる児童文学)を読んでも深く感動したり、考えさせられることはあるわけなので、原因はそこじゃないのかも…と思ったり。このエッセイのように、小説の方ももう少し「手ごたえ」があるといいのになぁ。

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2014/06/24

一章ごとに一つの動物を取り上げ、それぞれの動物にまつわるファンタジーについて語られている。 ファンタジーの手引書としても軽い評論としても読める、まさに読む価値のある本である。 クマやライオンなどの現実にある動物から始まり、「ライラの冒険」シリーズのダイモンで終わる心憎い構成。...

一章ごとに一つの動物を取り上げ、それぞれの動物にまつわるファンタジーについて語られている。 ファンタジーの手引書としても軽い評論としても読める、まさに読む価値のある本である。 クマやライオンなどの現実にある動物から始まり、「ライラの冒険」シリーズのダイモンで終わる心憎い構成。 特に、佐藤さとるの「コロボックル」シリーズのマメイヌやダイアナ・ウィン・ジョーンズの『ダークホルムの闇の君』のグリフィンが出てくるところなど感涙ものであった。

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2013/09/09

荻原規子ファンにはたまらないと思います。彼女に影響をあたえた本、出来事がかかれています。 エッセイですが、小説のような語り口で、たのしめました。

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2013/08/09

徳間書店のWebサイトで連載されていたエッセイが元の本です。 連載中から、1冊の本になるのを楽しみにしていて、やっと読みました。 テーマが動物で、そこから連想される本の紹介みたいな感じでお話が進んでいきます。 「ジャングル・ブック」とか、読みたくなります。

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2013/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

児童書の中だけではなく、古典や神話においても重要な役割をになっているさまざまな動物たち(幻獣も含む)について綴っているエッセイ。

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2013/06/10

まじめなレポートのような1冊。 固い感じがしたが、それもまた一興。 彼女とファンタジーの出会いのいきさつなどもわかってよかった。

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2013/05/07

荻原さんのファンタジーに見る動物や幻獣物語。可愛らしい装丁の中で綴られる文章は想像よりも本格的で、けれども動物たちへの想いが優しく何とも愛おしいエッセイ。ぽつぽつと語られる荻原さんの幼少時代のお話に惹き込まれ、その頃に出会った本や登場する動物たちが素晴らしい作品世界を創り上げたの...

荻原さんのファンタジーに見る動物や幻獣物語。可愛らしい装丁の中で綴られる文章は想像よりも本格的で、けれども動物たちへの想いが優しく何とも愛おしいエッセイ。ぽつぽつと語られる荻原さんの幼少時代のお話に惹き込まれ、その頃に出会った本や登場する動物たちが素晴らしい作品世界を創り上げたのだなぁと思うと感慨深くなります。ファンタジー読みでない私なのだけど、紹介される作品に生き続ける動物たちに会いたくなりました。あ、コロボックルは子供の頃大好きで本好きの私を作ってくれたであろうシリーズの一つ。ユニコーンが印象的。(2012年3月読了)

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2013/04/12

おもしろい章とそうでもない章の差が激しかった。未読ファンタジーのネタバレが嫌な方は要注意。児童文学研究会に入っていればよかったかなと頭をよぎることもあるけれど、論評や研究の対象とせず物語を物語として楽しみたいからと自分で選んだ結果なのだ。

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2013/01/21

あまり書籍内で紹介される書籍に興味を持たないのだが、読んでいなかった書籍や物語を読みたくなるほど、素敵な心からの熱意が伝わってくる。 自身も動物物語が好きであったことも影響しているのか、すんなりと頭に入ってくる。図書館で借りたが、今後の児童文学の案内書として購入したい。

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2012/12/09

心に残ったエピソードは三つ。古事記に現れる馬の皮。カエル漫画を描きつづけた理由が読者の存在だという話。何故ファンタジーが中世欧州風世界で展開されるか。 馬の皮は何か養蚕と結びつくようなのだが、何を意味するのかが現代では明らかでないというところでエッセイは終わる。この分からなさが...

心に残ったエピソードは三つ。古事記に現れる馬の皮。カエル漫画を描きつづけた理由が読者の存在だという話。何故ファンタジーが中世欧州風世界で展開されるか。 馬の皮は何か養蚕と結びつくようなのだが、何を意味するのかが現代では明らかでないというところでエッセイは終わる。この分からなさが妙に心に残った。 カエルの漫画は弟が読者として存在したことが続けられた理由だとしたもの。作者と読者の関係について色々考えていたのでタイミング的にはまった。 最後のファンタジーの舞台については(いま本が手元にないのでうろ覚えだけど)「中世には現代と同じ問題が全てある」からだという中沢新一氏の説が紹介されていた(ような気がする)。 いわれてみると確かに現代とは異なる環境で貧富の差、家族問題、戦争、都市と辺境、各種産業、知識欲や名誉欲などを描くことができ、魔法やエルフやゴブリンが現れても許容されるのは中世欧州風世界だよなぁと思う。 本自体は一章ごとにファンタジーに登場する動物のタイトルを振り、タイトルの動物をキーに自分の思い出や動物が登場する作品について語ったウェブ連載をまとめたもの。そういえばダイアナ・ウィン・ジョーンズにはまったのは荻原さんのエッセイの影響も大きかったよな、と改めて思ったり、中沢新一氏の著作を改めて読んでみたいなと思ったり。

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