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つくること、つくらないこと の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2012/04/14

 思っていた通り、ワクワクする本だった。与条件を整理して、その中であれこれと考えていく思考を一般的にしていくけれど、その「与条件」が本当に前提とされるべきものなのかどうかについての議論はとても大切だと思う。世間的に「当たり前」の中で組み立てていくと、尻すぼみ的な発想になってしまう...

 思っていた通り、ワクワクする本だった。与条件を整理して、その中であれこれと考えていく思考を一般的にしていくけれど、その「与条件」が本当に前提とされるべきものなのかどうかについての議論はとても大切だと思う。世間的に「当たり前」の中で組み立てていくと、尻すぼみ的な発想になってしまう。本当に「当たり前」なのだろうか、「当たり前」と思っていることを変えていくためには何ができるのだろうか。そんなことを考えていると、自然とワクワクしてくるし、そうしないとまちが面白くなっていかない。

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2012/04/08

「つくること、つくらないこと」ランドスケープという切り口で、生き方、働き方、コミュニティ、まちづくりを魅力的なアクターが語り合う。予定調和を感じる嫌いがなくもないが、微妙な主張の相違が入り乱れて面白く読んだ。コミュニティに活かされる図書館にも大いに参考になる。

Posted byブクログ

2012/04/02

 職場の本屋について学芸出版社の棚ができて、そこから購入。  長谷川さんと山崎さんというハードとソフトのデザイナーが、おもしろそうな人を呼んで、おもしろくお話している。都市計画とか建築設計の関係者にはなかなか刺激的だと思う。  自分でおもいつく点。 (1)都市計画や施設計画...

 職場の本屋について学芸出版社の棚ができて、そこから購入。  長谷川さんと山崎さんというハードとソフトのデザイナーが、おもしろそうな人を呼んで、おもしろくお話している。都市計画とか建築設計の関係者にはなかなか刺激的だと思う。  自分でおもいつく点。 (1)都市計画や施設計画のクライアントという切り口。要は、利用する人のためを思って設計をすべき。これは、復興事業などを考えれば、被災地の住民や起業者の立場にたって設計すること。  簡単なようで、難しい。大規模な土地区画整理事業が本当に被災地の住民の期待することとあっているのか、といった課題にきめ細やかに対応する必要がある。 (2)都市公園というのも、公園緑地課長のような発注者ではなく、公園を利用する近所のおばさん、あかちゃんなどの立場で設計し、改造していく必要がある。そうしたら、今の建坪率制限なども、むしろ、地域の必要な機能を阻害しているかもしれない。  先日、建坪率制限が、条例で緩和できることになったことについて、運用基準でいいわけがましくあんまり緩和してほしくないと、ぐちゃぐちゃ書いてあったが、本当に必要なことは、地域の住民に役立つ、にぎわり、たちより、雑談の場として機能するために、どうしたらいいかということを、技術的に助言すべきだと思う。 (3)地域の将来像。都市計画の本を読むと、都市の将来像とか市街地像とかでてくるが、本当は、その時の住民の方々の意識、ニーズで柔軟に変更すべき事柄ではないか。そもそも、都市全体の将来像などを決めるというよりも、もう少し、単位を小さくして、地域住民の望む姿を地域の将来像としてどんどんつくり、どんどん変えていくといった発想が大事なのではないか。  今日は、年度初めにふさわしい、刺激的な本を読んだ。ついでに花粉症でゴミ箱もちり紙で一杯になってしまった。

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2012/04/24

ランドスケープはハードの仕事と思われることもあるけれど、地理、民俗から地域経済までをつなぐ力を持っていなければいけない。 あったものをうまくもちいて「新しくつくらない」ことで、ほんとうの長い関係がつくられる。と。一方で、つくらなければならない仕事もある。いらないものをつくらない...

ランドスケープはハードの仕事と思われることもあるけれど、地理、民俗から地域経済までをつなぐ力を持っていなければいけない。 あったものをうまくもちいて「新しくつくらない」ことで、ほんとうの長い関係がつくられる。と。一方で、つくらなければならない仕事もある。いらないものをつくらないこと。そのやり方、考え方の対談集。 対談は既成概念を揺さぶってなかなか面白いのだけど、一人ひとりのページが短くて、盛り上がりきる前に終わってしまいます。 若い人の根拠の薄い「脱ハード」の話、デザインを思考すると、行き着く先は農業になると。興味深い。

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2012/03/12

風景をデザインする。ランドスケープアーキテクチャなどと称される分野だが、我々はなんとなくそれを「はこもの(ハード)」から想像しがち。 はこものも風景の一部ではあるけど、全てじゃない。 そこに集まる、ひとの活動(ソフト)があってはじめて「まち」ができる、「公園」になる。 (能...

風景をデザインする。ランドスケープアーキテクチャなどと称される分野だが、我々はなんとなくそれを「はこもの(ハード)」から想像しがち。 はこものも風景の一部ではあるけど、全てじゃない。 そこに集まる、ひとの活動(ソフト)があってはじめて「まち」ができる、「公園」になる。 (能動的な参加意識のある)ひとの循環が盛んな場所というのは、新しかろうが古かろうが魅力的な風景がある。 その逆もまたしかり。

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