花酔ひ の商品レビュー
130331*読了 村山由佳さんの官能シリーズ。二つの夫婦が交差する。交わり合う。 結城麻子さんが一番自分に近いような気がする。 着物の話がよく出てきて、ワクワクしました。小説って時に、自分が今まで全く興味を持っていなかったものやことへの扉を開けてくれますよね。
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- ネタバレ
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ザ・官能小説!ってかんじ。こんなにエロい話かける人だったんだ? にしてもラストが尻切れ蜻蛉。 結局麻子だけがおもいっきし罪悪感かかえて終わりって納得いかない。
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結婚って日常何か見えないものに閉ざされているのか、敢えてそれから逃げ出そうとはしないのだけど、たがが外れてしまうと歯止めが利かない。そんな怖さを垣間見たような…。
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あきれはてあなはずかしくあじきなし 京都の葬儀会社と東京のきもの販売会社の2組の夫婦が巡り合い、ひょんなことからスワッピングするようになるという通俗小説にありがちなよろめきドラマであるが、こういう主題をさかんにとりあげている渡辺淳一と違って、このひとの文章は日本語としてちゃんと...
あきれはてあなはずかしくあじきなし 京都の葬儀会社と東京のきもの販売会社の2組の夫婦が巡り合い、ひょんなことからスワッピングするようになるという通俗小説にありがちなよろめきドラマであるが、こういう主題をさかんにとりあげている渡辺淳一と違って、このひとの文章は日本語としてちゃんとしているので、「そういう意味では」安心して読める。 渡辺淳一といえば最近日経に連載している「私の履歴書」のなかで、自分と出来てしまった看護婦を堕胎させたうえに、その逆恨みを懼れつつ他の女性と厳戒体制の中で結婚したなどと得々と述べているが、そんな破廉恥な行状といい、そんな告白をこのような場所で面白おかしく公開するという非常識さといい、その人間性を疑わずにはいられない。 さて話が大きく逸れたが、今回著者が殊の外ちからを入れたのはSMの描写である。最近海外でも女性が描くソフトSM小説がはやっているようなので、さっそく売らんかなとばかりに耳学問でとりこんだのであろうが、マゾに目覚めた男がサドに目覚めた女と激しく行為するシーンは、著者の実体験から「湧出」したものではないにしても、なかなか迫力がある。 それはよいのだが、お互いの浮気によって生じた肉の喜びの落とし所をどこに求めて良いのかに窮した挙句、突如漫画的な事件で無理矢理本編を終わらせたのは問題だ。SMよりも性のむきだしに発情し発条した男女の生の行方は、この小説ではまったくつきつめられてはいないからである。 あきれはてあなはずかしくあじきなしおんなとおとこのせいのむきだし ちょうじん
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「いったん気持ちを持ってかれちまったらもう、どうしようもなかった。人の倫も何も、あったもんじゃなかった。恋だの愛だの、世間じゃまるで美しいものみたいに言うけど、あんなもの、きれいでも何でもない。あたしゃ怖くてたまんなかったよ。自分という女はこれほど身勝手だったのか、我が身が可愛け...
「いったん気持ちを持ってかれちまったらもう、どうしようもなかった。人の倫も何も、あったもんじゃなかった。恋だの愛だの、世間じゃまるで美しいものみたいに言うけど、あんなもの、きれいでも何でもない。あたしゃ怖くてたまんなかったよ。自分という女はこれほど身勝手だったのか、我が身が可愛けりゃ鬼にもなれるのかと思ったらさ」 という言葉が象徴的だった。過激な性描写が目立つけど、描きたかったのは恋愛にまつわる動物的な感情が抑えられない人の業みたいなもので、その描写はとても上手ではないかと思う。
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女性の情事。作者の妄想が暴走して行く物語なのだろうな。やはり、誰かが傷つき、罪の意識を持って、物語は終わるようだ。恋に落ちていくときは冷静になれないのだろう。 東京の呉服店とアンティーク着物の店と京都の葬儀屋と言う舞台設定だった。僕は関西人なので、京都弁を話す、京都側の女性の話し...
女性の情事。作者の妄想が暴走して行く物語なのだろうな。やはり、誰かが傷つき、罪の意識を持って、物語は終わるようだ。恋に落ちていくときは冷静になれないのだろう。 東京の呉服店とアンティーク着物の店と京都の葬儀屋と言う舞台設定だった。僕は関西人なので、京都弁を話す、京都側の女性の話し方に、深さが無いように思えた。年齢や性格が言葉づかいにでるものだが。作者の村山由佳のお母さんが関西の人で、そこから関西弁が創作されていってるのだろう。
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着物屋の娘さん!が古着物屋さんを始める!!という導入にすごく惹かれて読み始めたら、着物の話は満足いくほど出てこなかった。ただのエロ小説だなって。。。ダブル・ファンタジーのが面白かった。
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2組の夫婦が相手を換えて不倫=泥沼。という感じ。 ザ・エロス!!ですが、これはこれで私は割と好きかな…。
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黒村山作品だけど、母親や元夫とのトラウマをベースに書いている作品と違って、ラストはあっけなくW不倫が終わってしまう官能小説。 村山由佳さんは、どこまで突き抜けて、何がしたいのか、謎。
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不倫を知ってからもとがめず、ある意味認めるあたりすげー 共感は難しいけど、こんなに性癖が違うと大変だろうな。 誠治、アブノーマル過ぎでしょう!
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