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若者が無縁化する の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2018/07/01

就労支援だけでは、根本的な解決には繋がらないというほど深刻な現状ということか。ベーシック・インカム。パーソナル・サポート・サービス。2011年施行の「子ども・若者育成支援推進法」。それを揶揄するマスコミの「ニート支援法」という命名。人生前半期の社会保障という考え方。若者基礎年金。...

就労支援だけでは、根本的な解決には繋がらないというほど深刻な現状ということか。ベーシック・インカム。パーソナル・サポート・サービス。2011年施行の「子ども・若者育成支援推進法」。それを揶揄するマスコミの「ニート支援法」という命名。人生前半期の社会保障という考え方。若者基礎年金。貧困が世代を超えて連鎖しないような仕組みづくり困難さと現実。

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2016/06/26

ここに書かれている対策が実現すりゃあ少しは変わるだろうか・・・。だが「下流中年」に書かれていた「今後社会保障などの対策が改善されてもこれから下流中年として生きてきた氷河期世代は若者じゃないからまた保障・助成の対象から外れるし・・・結局貧困と陰鬱の日々を歩むだけじゃん?」といった言...

ここに書かれている対策が実現すりゃあ少しは変わるだろうか・・・。だが「下流中年」に書かれていた「今後社会保障などの対策が改善されてもこれから下流中年として生きてきた氷河期世代は若者じゃないからまた保障・助成の対象から外れるし・・・結局貧困と陰鬱の日々を歩むだけじゃん?」といった言葉が頭を何度もよぎり暗澹たる気持ちになるわたくしであった。

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2015/06/08

「ご縁・絆」とはあまりにも手垢がつきすぎた言葉。けれど若者として生きていくこの期間には決して欠かせない支援のひとつ。単に金品を支給されたところで、それは一時しのぎにしかならない。それを受けつついかにネットワークを張ることができるのか。若者が生きやすいを地域から。

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2015/06/03

読み応え抜群。若者の格差、貧困。前までの社会構造は崩壊し多様化、何事も「自己責任感」のある中、それだけでは片づけられない状況下、排除されている若者が多くいる。低所得家庭の子供は低所得者になりやすい事実からも新たな支援構造を作っていく必要がある。今の社会保障は若者に優しくない。私に...

読み応え抜群。若者の格差、貧困。前までの社会構造は崩壊し多様化、何事も「自己責任感」のある中、それだけでは片づけられない状況下、排除されている若者が多くいる。低所得家庭の子供は低所得者になりやすい事実からも新たな支援構造を作っていく必要がある。今の社会保障は若者に優しくない。私にとってこの本は難しく全てを噛み砕く事は出来ませんでしたが、まずは丸のみしてゆっくり消化していきたい。1つ危惧しているのは、支援が制度化された頃に今の若者が若者で無くなってるのでは?と言う事、早急な対応が必要な事柄だと思いました。l

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2014/07/15

◆一部の、しかし多くの若者がおかれている悲痛な環境を、データなどの巨視的なレベルから明らかにし、問題解決に向けた道のりを探る一冊。問題解決に向けた大きな視点と具体例があるので、関心がある方にはこの本をおすすめしたいです。なお、本書は、若者の人間関係やコミュニケーションの話ではなく...

◆一部の、しかし多くの若者がおかれている悲痛な環境を、データなどの巨視的なレベルから明らかにし、問題解決に向けた道のりを探る一冊。問題解決に向けた大きな視点と具体例があるので、関心がある方にはこの本をおすすめしたいです。なお、本書は、若者の人間関係やコミュニケーションの話ではなくて、社会福祉のお話なので、タイトルに惹かれた方は要注意です。 ◆著者の問題意識は、自己責任論のなかでとらえられがちな若者たちが「無縁化」しているということにある。それは友達と無縁になるということだけではなく、教育や労働市場といった諸制度(からなる社会)と無縁になってしまうということである。◆日本的な雇用制度や家庭の経済力といった、それまでの「若者」を支えていた部分が変化していたにもかかわらず、既存の制度は変化をしなかったためにゆがみが起こった。これは社会構造や制度の問題なのだけど、実際には「自由なフリーター」や「なまけもののNEET」といった、個人の責任にすべてを帰するような考えだけが、長年はびこってきたことがよくわかる。 ◆経済的な貧困だけではなく、それによって人並みの生活が送れなくなる過程を社会的排除というけれど、社会の構造的な問題を指摘するこの言葉は、個人の報われない努力の悲痛さを強調する「格差」という言葉ほどには有名になっていない気がする。 ◆本書は、社会的排除に対する日本や海外で採られた具体策が分かりやすかったので、興味深く読んだ。

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2014/02/22

うちのICタグ貼り作業は、中間就労支援なんですよ。 そう聞いた時に、なるほど、と思ったのだ。学校教育が終わると、しんどい子ども(若もの)をフォローする手立てがないんだよ、という話も聞いた。 社会がこうした若い人たちを包摂していけるように、コミュニティが動き、公的責任において社会...

うちのICタグ貼り作業は、中間就労支援なんですよ。 そう聞いた時に、なるほど、と思ったのだ。学校教育が終わると、しんどい子ども(若もの)をフォローする手立てがないんだよ、という話も聞いた。 社会がこうした若い人たちを包摂していけるように、コミュニティが動き、公的責任において社会システムを構築すべく行政が動く、そのために図書館もできることがまだまだあるはずと感じた。 デンマーク・モデル(高い雇用流動性をもちつつ、失業給付や社会扶助により労働者の所得の安定を保障する) オランダ「ポルダー・モデル」(パートタイムと常勤雇用との時間あたり賃金と社会保険の差をなくす) 静岡:NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡

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2013/02/03

ざくざく読む本用に、図書館で借りた。 若者論っぽいかんじの本だと思って借りてみたら、若者の生活基盤とか、生活保障とかの本だった。あまりこれまで読んでこなかった本なので、おもしろかった。 中間的労働市場に興味がある。 わたし思ったより若者の労働支援みたいなのに興味なさそう。

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2012/06/24

少し前の地元紙の本紹介で紹介されていた本 もうこの本を読んでため息した出てこなかった・・・ ちょっと前の生活保護不正受給問題やらNHKで放送された無縁社会だの いろんな問題とリンクしていて、大丈夫か日本?とため息しか出てこなかった 明るい要素を探すのが難しかった・・・ 今や「...

少し前の地元紙の本紹介で紹介されていた本 もうこの本を読んでため息した出てこなかった・・・ ちょっと前の生活保護不正受給問題やらNHKで放送された無縁社会だの いろんな問題とリンクしていて、大丈夫か日本?とため息しか出てこなかった 明るい要素を探すのが難しかった・・・ 今や「貧困」は大人だけの問題じゃない 貧困世代の大人の子供も結局「貧困」になってしまう 世代で貧困が受け継がれてしまう、ここから脱するのは困難だ P17の文章が刺さった・・・ 「お金がないために人とのつながりを保てない、労働の場や社会活動に参加できない、  衣食住の点でみじめな思いをする、人間としての可能性を大きく奪われる、  子供を安心して育てることができないなど、社会的・文化的な条件の欠如を加味したものが  相対的貧困である」 「貧しい家庭に育った子ども・若者が厳しい競争社会のなかで敗者の地位に追いやられている」 子どもや若者の可能性は無限大なはずなのに、養育者が貧困だったら、その能力を伸ばす機会さえも 奪われてしまう・・・ 映画やドラマなら、それでも主人公は立ち上がってサクセスストーリーを歩んでいくんだろうけど 残念ながら全員がそうなれるとは限らない・・・ だからってお金さえ潤沢にあれば解決じゃない・・・ 私も18歳の時に大きな決断をした それは今ならもっと違う選択をしたけど、当時の私には「それしか」なかった 後悔はしてないけど、もっと広い視野が欲しかったなぁと思う その視野が自分になければ、その視野を与えるための人が、家族のように感情的な意見ではなく 客観的な意見を言ってくれる大人がいたらと思う まぁ私がキャリコンになりたいと思った原点なので、これもまた良い経験になったのかなって思うけど(笑) これからの日本を長い期間生きていく子どもや若い子たちが、もっと希望を持てる世の中にしないと いけないんだよね・・・

Posted byブクログ

2012/06/14

 現在の日本の社会保障、福祉政策は、高齢者に優しく、若年者に手厳しい。納税者である現役世代に対して厳しい状態が続けば、税収が減少し、高齢者の福祉も立ち行かなくなる。だから、今、若者問題に真剣に取り組まなければならない。現行の施策では若者の雇用情勢の悪化が止められない状況が続いてい...

 現在の日本の社会保障、福祉政策は、高齢者に優しく、若年者に手厳しい。納税者である現役世代に対して厳しい状態が続けば、税収が減少し、高齢者の福祉も立ち行かなくなる。だから、今、若者問題に真剣に取り組まなければならない。現行の施策では若者の雇用情勢の悪化が止められない状況が続いている。それは、現行の施策が、世界的な経済情勢の変化や人口構造の変化といったものに対応しきれなくなったことを意味している。本書では、これからの若者問題を解決していく上で必要とされる新たな視点を、雇用する側と若者側の両方から考え、若者を包括的に支援する仕組みについて考察している。  若者が積極的に社会へ参加し発言し活動する環境の整備が必要だし、そういう場に参画できる若者へと教育・育成する仕組みも整えていかなければならないだろう。包括的な支援とは、単なる雇用対策ではなく、就労以前、つまり、教育、児童福祉などとの関わりも必要であり、いわゆる「縦割り」では成り立たない。職業教育から就職活動へ、生活保護から社会参加へ、失業状態から就労支援へ、不安定な非正規雇用から安定した雇用形態へ、それらの移行をシームレスに推進する仕組みがなければ、効果は表れないだろう。  若者問題は、雇用問題だけでなく、日本の将来にも大きな影響をもたらす。宮本氏は次のように書いている。 (以下、引用)  賃金を補う子ども手当てや教育助成金、住宅保障があれば、結婚し、子どもを育て、生活の安定は保てる。また、失業や転職を頻繁に経験することも見越した失業手当や職業訓練費助成の拡充が必要である。そうすれば、失業しても当面の生活に困ることはない。また、再就職のための教育や職業訓練の環境が充実していれば、次のチャンスをつかむことが容易になるはずである。これらをはじめとする新たな社会保障制度や社会システムが、労働による社会参加(労働の義務)とセットになってはじめて、若者は社会へと参画し、社会の担い手となっていくことができるのである。少子高齢化の進むわが国の将来を若者に託そうとするなら、若者が自立できる環境条件を整えることが必要であろう。

Posted byブクログ

2012/05/13

この著書はデータをたくさん掲載されている。 対として、 「若者はなぜ正社員になれないのか」 を読むといいと感じた。 こちらは実体験を通した著書であるので データの著書と実体験の著書は こうも考えが違うのかが分かると思う。

Posted byブクログ