震災と原発 国家の過ち の商品レビュー
「地震と社会(上)」を著した著者に興味を持ち図書館で借りた。 自然災害あるいは人災をきっかけとした人間性の疎外、それは復旧・復興といった過程でももたらされる。その人間性の疎外は人為か不可抗力か。 「三陸には家はないが場所がある。私たち(原発立地町)には家はあるが、場所がない...
「地震と社会(上)」を著した著者に興味を持ち図書館で借りた。 自然災害あるいは人災をきっかけとした人間性の疎外、それは復旧・復興といった過程でももたらされる。その人間性の疎外は人為か不可抗力か。 「三陸には家はないが場所がある。私たち(原発立地町)には家はあるが、場所がない。」この言葉には住み慣れた土地から離れざるを得ない疎外された人間のなんともやるせない気持ちを端的に表している。 著者は言う「今の人々の生活は「避難」というより、国の施策と東電の操業の結果、原発事故によって故郷を失い、定めのない未決状態で離散している状態」だと。我々はこの状況を決して他人事としてはいけない(なんとも手垢に塗れた言い回しだが)。 今年は被災して11年、本著は1年後の2012年2月29日発行、著者の憤りはますます強まっているのではないだろうか。そんな著者の一冊に会ってみたい。
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外岡秀俊 (著) 大震災と原発事故で苦しむ東北に、再び光は差すのか? 著者が被災地で実感した、国家の様相と内外の文学作品との共通項とは? カミュ、カフカ、スタインベック、井伏鱒二らを介して、「国家の過ち」を考察する。名文家で知られる朝日新聞・元編集委員の渾身作。
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