生き延びるためのラカン の商品レビュー
ほんとうに、日本一わかりやすいラカン入門書。 ラカンの思想を掴むために、フロイトに遡って解説してくれるので、なんだかわかった気になってしまう。
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転移 治療者を好きになること 対象a 決して届かない欲望。究極。 ファルス 去勢されることで生まれる欲望 私の欲望は他者の欲望である 象徴界、想像界、現実界 象徴界が壊れると、意味がわからなくなる。象徴界を治すことが必要。統合失調症の人は夢を見ない。意味や関係性を理解す...
転移 治療者を好きになること 対象a 決して届かない欲望。究極。 ファルス 去勢されることで生まれる欲望 私の欲望は他者の欲望である 象徴界、想像界、現実界 象徴界が壊れると、意味がわからなくなる。象徴界を治すことが必要。統合失調症の人は夢を見ない。意味や関係性を理解する象徴界が壊れてしまっているから、現実界がリアリティを持って見えてしまうのである。
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RIS理論を通すことで、世界がよりクリアに見ることが出来るようになった。特に象徴界での言葉の連関によって新たな言葉や概念が形成されていくところが整理されるところが思考を整理させてくれた。
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ラカンの理論を信頼できるのには大きく2つの理由がある。①わかればわかるほどわからない②明快な倫理観(欲望に譲歩してはならない) 去勢(否定と欠如)から組み立てられたラカンの理論はどんな幻想の超越性も認めない。 ラカンは観念論者ではなく唯物論者だ。我々は幻想をみているが、現実の存在...
ラカンの理論を信頼できるのには大きく2つの理由がある。①わかればわかるほどわからない②明快な倫理観(欲望に譲歩してはならない) 去勢(否定と欠如)から組み立てられたラカンの理論はどんな幻想の超越性も認めない。 ラカンは観念論者ではなく唯物論者だ。我々は幻想をみているが、現実の存在から刺激を受けている。その現実の存在の肯定。 真理には到達しないが、真理へと向かう欲望を受け入れる理論。答えはないがたくさんの問いがある。
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当然、斉藤先生の理解するラカン像。実際的で妥当な気もする。ラカンに取り組むきっかけにはいいんじゃないかな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
私は、ラカンを少しも知らないくせに「欲望は他人の欲望である」を引用しまくっていました。改めて、ラカンという大海の岸で貝殻を拾ってみると、その大きさと深さに唖然とします。 内田樹先生の本を読んで、ジャックラカンに「人間の欲望は他者の欲望である」という言葉があることを知りました。ある意味、私も、人が欲しがるモノやコトを求めて生きてきましたが、定年を1年4ヵ月後に迎える今になって、遅ればせながら「人の欲望する成功、競争に勝つこと、求めているものを手に入れる」ということが難しいことに気づき、満たされない夢から覚めるために、この本を読み始めました。 並行して読んでいる、佐藤優さんの『嫉妬と自己愛』には、佐藤さんと斎藤環先生の対談が掲載されているのですが、今まで齋藤環先生を知らなかったことが悔やまれます。私の人生を変えてくれた精神分析、心理学、哲学などの先生方の中に、斎藤環さんも加わっていただこうと思います。まるでドローンが見せてくれる視界のような俯瞰した視野が新鮮です。 曖昧な記憶と照し合せる限り『生き延びるためのラカン』は、20代の頃、伊丹十三さんと岸田秀先生との対談『哺育器の中の大人』を読んだこと以来の衝撃だった。「シニフィアン」「シニフィエ」なんて言葉が出てくるもんだから、丸山圭三郎さんの『言葉とは何か』と『ソシュールを読む』の事項索引を引きながら読み進めた。私に最も恩恵をもたらしてくれたLectureは、10「対象a(タイショウアー)をつかまえろ!」だ。「対象a」とは「欲望の源泉」のこと…決して確かめることは出来ないが、求めてやまない「恋人の心」のようなものだ… この本を理解する妨げになっているのは、先ず「現実界」「象徴界」「想像界」を説明するための「シニフィアン」「シニフィエ」という、あれ『生き延びるためのソシュール』でしたっけ(・・? という部分で、次に「エディプス・コンプレックス」「去勢」という、あれ、『生き延びるためのフロイト』でしたっけ(?_?) という部分がたたみかけてきます。そして、実は、この辺が私にとっての難関でした。 精神分析という世界を知っていて良かった…と思わせてくれる本でした。思わず岸田秀先生の『ものぐさ精神分析』と『続・ものぐさ精神分析』を引っ張り出してきてきてしまいました。そして、いまさらですが、丸山圭三郎先生の『言葉とは何か』と『ソシュールを読む』に術語解説(事項索引)や人物紹介(索引)が付いていることに気がつきました(なぜか“言葉とは何か”の人物紹介にラカンの文字がありませんが…)。 ラカンの考えをもう少し知りたい。何か良い本が無いかな?と思っていたところ、講談社現代新書『ラカンの精神分析』新宮一成 著に出会いました。これは、これで、ラカンへの理解、ヒトへの理解を深めるための世界を見せてくれそうな本です。読み進めるのが楽しみです。
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斎藤環という人がどうとかではなく、ラカンの入門書としてとても優れていたと思う。 何より、現在の臨床との噛み合わせについての言及が所々にあったことがとても良かった。 これから精神分析についてもっと勉強したいと思う。
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「日本一わかりやすいラカン入門」をめざすと著者が述べているように、文学的修辞を排してざっくばらんにラカンの思想を整理しています。もともとウェブ上に公開された記事だったとのことで、かなりくだけた調子で読者に語りかけています。 たとえば、想像界・象徴界・現実界の三界を説明するにあた...
「日本一わかりやすいラカン入門」をめざすと著者が述べているように、文学的修辞を排してざっくばらんにラカンの思想を整理しています。もともとウェブ上に公開された記事だったとのことで、かなりくだけた調子で読者に語りかけています。 たとえば、想像界・象徴界・現実界の三界を説明するにあたって、映画の『マトリックス』を例にとり、想像界は偽物のイメージの世界、象徴界はプログラムのコード・システム、現実界はコンピュータのハードに相当するという説明など、ラカンをわかりやすくしようとする著者の思いが伝わってきます。 たしかにわかりやすいのですが、わがままをいわせてもらえれば、ラカンの精神分析が現実の事象を説明するのに有効であることを示すような例を、もう少し多く挙げてほしかったように思います。
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ラカンはわかりにくい。訳書も古い訳が多くて入手も困難、ジジェクの解説なんて、余計に難解になってるだけじゃん、と言いたくなる。著者はおたくやひきこもりの大家?でこの手の人の中にはそれなりに意味のありそうな言説にするためにラカンの用語をちりばめる人もいるけど、この本ではストレートに彼...
ラカンはわかりにくい。訳書も古い訳が多くて入手も困難、ジジェクの解説なんて、余計に難解になってるだけじゃん、と言いたくなる。著者はおたくやひきこもりの大家?でこの手の人の中にはそれなりに意味のありそうな言説にするためにラカンの用語をちりばめる人もいるけど、この本ではストレートに彼なりのラカン解釈を示してくれてわかりやすい。ラカン解釈の王道かどうかは知らないけれど確かに入門書としてはまず第一に勧められると思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
シェーマLって、これ図式にするほうが難しくない? ジョハリの窓みたいなもん?? 全然わかんなすぎてこわいよ~ でもラカンの尻尾の毛の一本くらいは触れた気がする。しかしこの本で想定される読者が頭良すぎて笑った。「もうわかったよね」って、わからんがな。 もう一回、天気のいい日に喫茶店で読みたい。
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