ヘルプ(下) の商品レビュー
そういえばトムとジェリーに出てくるメイドさんも黒人だったなあとか、NHKのドラマで放映されていたドクタークイン(もっと設定時代は古いけど)、KKKの黒人に対する制裁なんかがたくさんでていたなあ...と思い出しながら読んだ。人種差別というアメリカの暗い側面、今でも残っていないとは言...
そういえばトムとジェリーに出てくるメイドさんも黒人だったなあとか、NHKのドラマで放映されていたドクタークイン(もっと設定時代は古いけど)、KKKの黒人に対する制裁なんかがたくさんでていたなあ...と思い出しながら読んだ。人種差別というアメリカの暗い側面、今でも残っていないとは言い切れないと思う。日本に生きているとその感覚はきっと理解できないと思うのでこういう本は貴重だと思う。
Posted by
映画を観て余りにも良かったので読んでみました。原作は時間の流れがゆったりしています。エイビリーンとスターキーがインタビューを始めてから本が出版されるまで2年も!かかってます。その間のエピソードも勿論小説の方が多々あり、感動出来るんですが。映画は上手にまとめたなぁ~、上手に映像化し...
映画を観て余りにも良かったので読んでみました。原作は時間の流れがゆったりしています。エイビリーンとスターキーがインタビューを始めてから本が出版されるまで2年も!かかってます。その間のエピソードも勿論小説の方が多々あり、感動出来るんですが。映画は上手にまとめたなぁ~、上手に映像化したなぁ~と感心します。ヒリーの絶叫シーンは映画ならでは!です。唐突なアンハッピーエンドだと映画を見て思っていたんですが、実はちゃんと伏線があり希望のある前向きなラストだと言う事が小説を読んで判りました。小説も映画も必読、必見です。
Posted by
素晴らしい作品だった。上下巻をいっきに読み切った!後半は電車の中で涙をこらえるのが大変だった。早く映画を観なくては。
Posted by
とうとう出版にこぎつけた『ヘルプ』 この町のことだと知られたくない、でも知ってほしい、考えて欲しい気もする。 アフリカから連れて来られ、(白)人以下の存在として長い間辛い生活を送って来た黒人たち。 白いレディ達には思いも寄らないことだっただろう。ヘルプ(家政婦)として働く黒人たち...
とうとう出版にこぎつけた『ヘルプ』 この町のことだと知られたくない、でも知ってほしい、考えて欲しい気もする。 アフリカから連れて来られ、(白)人以下の存在として長い間辛い生活を送って来た黒人たち。 白いレディ達には思いも寄らないことだっただろう。ヘルプ(家政婦)として働く黒人たちはちゃんと心がある人間であるということが。 心を込めて関わった白い子供たちもいつかは黒人を見下す白いレディになる、なんて哀しいことだったろう。 今のアメリカに住む人たちにはもう偏見はないのだろうか。染み付いた偏見を拭いきれない人はまだいるのかもしれない。 自分の中に、自分と違うものに対する偏見や蔑視がないように祈っていたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すごくよかったー。 人種差別をテーマとする作品だけれども、ユーモアあるエンターテイメントになっていて、ぐんぐん引き込まれた。読ませるー。 ただの「感動する話」「いい話」じゃない。 閉鎖的で因習的な小さな町の、ジャーナリスト志望の型破りな若い女性スキーターがよくて。ちょっとなんだか少女小説みたいな、青春モノみたいな感じもして。彼女が母親のことや、恋人のことで苦しむシーンで泣けてしまった。 当時のアメリカ南部の社会情勢とか町の雰囲気とかそういうのもよくわかって興味深い。 ラストも、わたしが勝手に懸念していたような感動のハッピーエンドとか安易な解決とかはなく、ちょっぴりほろ苦いようなでも希望ある、しみじみとしたラストでよかった。 ちょっとネタバレになりかつあんまりどうでもいいことかもしれないけど、 スキーターのお母さんの病気がよくなったのはミニーのお祈りのせいかと思っていてすごく期待していたんだけどそうではなかったのかしらん。
Posted by
「ミシシッピー・バーニング」と 同時代・同地域の物語であるにもかかわらず、 白いレディと(黒い)ヘルプを中心に据えることにより、 リアルでいきいきとした日常感がありありと浮かび上がる。 副題である「心がつなぐストーリー」に強く惹かれた。 じんわりと心を打つ素晴らしい作品を読めたこ...
「ミシシッピー・バーニング」と 同時代・同地域の物語であるにもかかわらず、 白いレディと(黒い)ヘルプを中心に据えることにより、 リアルでいきいきとした日常感がありありと浮かび上がる。 副題である「心がつなぐストーリー」に強く惹かれた。 じんわりと心を打つ素晴らしい作品を読めたことに感謝。
Posted by