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左岸(上) の商品レビュー

3.3

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

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    24

  4. 2つ

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2012/08/22

2012年夏休み。子どものゾロリとドサクサ?にまぎれて、実母に買ってもらった文庫本1冊。普段の無邪気?で、お洒落な不倫話ではなく、子ども時代から話が展開する…。なんか普段の江國さんの作品じゃないみたい。分厚い文庫本だから、まあ気長?に取りかかります。

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2012/08/17

私はまだ年月の浅い江國ファンだけど、これを読まないうちは「ファン」とは名乗ってはいけないなと思った。 江國さん、こういう女性も書くのか、と驚いた。 でも、「こういう女性」を書いても、その文体から優雅さを感じるのは、他の作品と変わらない。 もうこれは、江國さんの人柄なんだろうな、と...

私はまだ年月の浅い江國ファンだけど、これを読まないうちは「ファン」とは名乗ってはいけないなと思った。 江國さん、こういう女性も書くのか、と驚いた。 でも、「こういう女性」を書いても、その文体から優雅さを感じるのは、他の作品と変わらない。 もうこれは、江國さんの人柄なんだろうな、と思う。 時代設定、方言、一人の女性の生き様、という共通点からだろうか。東野圭吾氏の「白夜行」を連想させられた。 同じ辻仁成氏との共作(「競」作?)だからと、「冷静と情熱のあいだ」のようなものを期待していると裏切られる。 今、この「左岸」の下巻を半分ほど読んだ。 「右岸」も気になるが、「左岸」とはまったく異なる趣になっていそうな予感がする。だから少し警戒してしまう…。

Posted byブクログ

2012/08/14

73点。辻仁成著「右岸」に比べて、随分と地に足のついたお話(いい意味で)で、それなりに面白く読めた。主人公女子・茉莉の自由奔放な生き方はは、私は割と好きな部類。 茉莉が家庭教師から言われる『要領を考えないのは、大物で上等な人間の証拠だよ/うらやましいわ/私は昔から要領がいいの』と...

73点。辻仁成著「右岸」に比べて、随分と地に足のついたお話(いい意味で)で、それなりに面白く読めた。主人公女子・茉莉の自由奔放な生き方はは、私は割と好きな部類。 茉莉が家庭教師から言われる『要領を考えないのは、大物で上等な人間の証拠だよ/うらやましいわ/私は昔から要領がいいの』というセリフが結構好きだった。

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2012/08/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

単行本で読んでいるので、その半分を上巻分として。 茉莉という不思議な女の子の話だ。 幸福な子どものころから、様々な悲しみと恋を経て、母になり、少しずつ変わっていく。 11歳の兄とともに生きる、どこにでもいる女の物語だ。 読んでいて非常にじれったくて、イライラして、正直ここまで読むのが辛かった。 どうしてだろう、と考えて、茉莉が私にとって相容れない性格だから、と考えた。 茉莉は若さにまかせて遊び、恋をし、愛を求める。 コロコロと相手を変え(茉莉が望んだ結果ではなくても)、踊り続ける茉莉は私とは正反対で、 そういう生き方は私は嫌いだ。 だから、次から次へと男の名が出てくるこの物語を私は好きになれなかった。 上巻を終えて、パリで幼馴染の九と一瞬言葉を交わし、娘のさきとともに日本に戻る茉莉。 この後どうなるのだろうか。 感情移入できない物語を読み続けるのは疲れるので、「九の物語」を同じ時系列まで読もうと思う。 右岸からは、何が見えるだろうか。

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2012/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

博多弁はちょいちょいわからなかったけど、それ以外は満足。比較的厚かったけど結構すぐに読み終わった気がする。夢中で読んだ。 悲しい出来事が多くて衝撃の連続。茉莉のように生きたいとは思わないけど、物語として面白い。 力強く生きて欲しいと思うだけ。

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2012/07/19

死んだ大切な人を、とても身近に感じる。そんなところに共感した。それと、人は、矜恃があればどうとでも生きていけることを改めて感じさせられた。

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2012/07/03
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最愛の兄をなくした喪失感を抱えながら、愛を求めがむしゃらに生きる茉莉がいとおしくもあり、苛立ちを感じさせもする1冊。 まだ上巻なので結末は定かではないが、 最愛な人を2人も亡くしてしまい それでも次々に人を愛しながら、求めながら生きていく茉莉は、 女性からは反感を買うのかもしれないが、 それがリアルな現実を映した人間の姿なんだと気づかされた。 フィクションで描かれるよりも、人は簡単に寂しさから人を求めるし、 瞬間瞬間を懸命に生きる生き物なんだと思う。 そんなことを痛感させられた。 私は茉莉のことが好きではない。 でも、似ているかもしれない、そう思わずにはいられなかった。

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2012/07/02

辻仁成の右岸と対をなす小説。登場人物の名前が同じだし、周りを取り巻く人の名前もかぶってるひとが数人いて、なんかものすごく思い入れが強い本になりました。 だめだめな茉莉の人生を描いた物語。

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2012/07/02
  • ネタバレ

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奔放な茉莉のうごきや心情が、年を追うごとに年相応に変わっていく様を、食い入るように見つめ続けたような、そんな感覚だった。息もしにくいくらい感情移入して読んで、ぐったり疲れた。 茉莉の亡くなった兄、惣一郎が茉莉たち家族に落とした影響は計り知れない。茉莉は兄と精神的に通じることで強くもなるが、それでいて幸せになれていないような気がする。 人生が変わってしまってなお離れることのできない兄への精神的依存が惣一郎が出てくるたびに悲しくなった。 祖父江九の存在はまだまだ対岸から乗り出しては来ない。 茉莉の人生の対岸を生きるものっていう意味の、「左岸」と「右岸」なんだろうか。一番単純に考えるとそうなんだけど。 分厚いから「右岸」までいけるか自信ない。

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2012/06/21

九と茉莉、子供から大人までの物語。不思議でそれでいてまったくの日常が全四巻で描かれる。お互いを思いやる、という気持ちは、恋愛、結婚だけではないのかもしれない。

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