下町不思議町物語 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「新潮社の100冊」の冊子で、粗筋を読んで私が好きそうな印象を持った。 で。本屋さんに行って表紙の絵を見て思わず買ってしまった。 (メガネのお兄さん)(笑) 結局、2時間程度で読破。 そんなに難しい文章ではないので、子ども達にもオススメ。 それなのに、生き方のヒントなどをポロッと教えてくれる。 ほんわかするような話である。 これを機に香月さんの本を読んでみたいと思った。 シリーズ化希望!
Posted by
面白く読みました。 ただ漫画でありそうな設定の話。 もう少しひねりが欲しいような。 これから続巻が出ればその辺も出てきそうな気もするけど。
Posted by
路地の向こうの不思議な町――ああなんて素敵な響き。 大好きな柏葉幸子さんの『霧のむこうのふしぎな町』を思い出させるキィワードにまず惹かれて手にしたのだけど、読んでよかった。 主人公の直之は大阪から転校してきた小学6年生。 大きな病気のせいで、成長の遅れがあるが毎日を元気に過ごし...
路地の向こうの不思議な町――ああなんて素敵な響き。 大好きな柏葉幸子さんの『霧のむこうのふしぎな町』を思い出させるキィワードにまず惹かれて手にしたのだけど、読んでよかった。 主人公の直之は大阪から転校してきた小学6年生。 大きな病気のせいで、成長の遅れがあるが毎日を元気に過ごしている。 彼の元気のモトは不思議な町の不思議な住人たち。 なかでも同じ関西弁を話す高塔を「師匠」と呼び、懐いている。 常に着物に煙管の彼の肩書きは修繕屋(リペアラー)。 師匠の家には不思議なモノがいっぱいで、なんとトトロ(小)までいる! ネコバスならぬネコ○○も出てくる!! 毎日通ってくる直之を受け入れる高塔がとても自然で、注がれる眼差しは温かい。 直之が自身の遅れ(読み書きがニガテ、食事が遅い、食べ物をこぼすなど)を気にしないようにかける言葉がどれもさらりとしているのに優しい。 また直之も素直で何事にも一生懸命で、かわいい。 「不思議な力で解決☆」だけではなく、高塔・花野・クラスメイトたちのちゃんと直之を見ているからこその言葉を聞き、祖母と父親がいかに自分たちが直之に向き合っていなかったかに気付く、というのがよかった。 他のシリーズとも繋がりがあるようなので、そちらも読んでみたい。
Posted by
不思議をはらんだ日常のお話。 少年の周囲の大人の目が優しくてほっこり、嬉しくなる。 どこかほかのシリーズのあの人でしょう?というお方も登場して 思わずにんまりしたり。 クライマックスの展開には、涙が出そうになってしまう。 児童文学の範疇かもしれないけど、子供だけに読ませておくのは...
不思議をはらんだ日常のお話。 少年の周囲の大人の目が優しくてほっこり、嬉しくなる。 どこかほかのシリーズのあの人でしょう?というお方も登場して 思わずにんまりしたり。 クライマックスの展開には、涙が出そうになってしまう。 児童文学の範疇かもしれないけど、子供だけに読ませておくのは もったいない作品。
Posted by
いいねえ 大人がおとならしく 子どもが子どもらしい。 両親の離婚で東の街に引っ越してきた少年直之。 学校もお家も楽しくない、しんどい。 そんな少年直之が迷い込んだのは 不思議な町の不思議な人達。 リペアラーの高塔を師匠と呼ぶ少年直之。 毎日訪れるその場所で少年直之...
いいねえ 大人がおとならしく 子どもが子どもらしい。 両親の離婚で東の街に引っ越してきた少年直之。 学校もお家も楽しくない、しんどい。 そんな少年直之が迷い込んだのは 不思議な町の不思議な人達。 リペアラーの高塔を師匠と呼ぶ少年直之。 毎日訪れるその場所で少年直之は、 成長する。 高塔師匠のような目で人間を見られたらどんなにいいだろうか。 自分がそうなる、というよりは 子育てにしんどかったり 人間関係にしんどかったり そういう人がそんな時に 出会える存在があればいいのに、と思うのだ。 あー、私もトトロが見てみたい。 高塔師匠にいろいろリペアしてほしい。 軽快な大阪弁がとってもいい感じ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
優しいお話でした。 児童文学は大人が読むと違った視点が用意されているのだなと感じました。 お化けや不思議が今は、トトロという共通の認識を持っているのが、 面白いなと少し思いました。
Posted by
「しょせんはライトノベルだから~」と油断して読んでいたら、後半でウルッと。 同著者の『妖怪アパートの幽雅な日常』シリーズと重なる面は否めないものの、サクッと読めてほんわかするのでいい感じ。
Posted by
健気な直之に泣けました。 ちょっと失敗したなと思いつつ、 電車の中で鼻をすすりながら読みました。 家でも学校でも受け入れてもらえず、 逃げ場の無い直之が途方に暮れていたときに、 迷い込んだのが不思議町です。 誰でもいつでも行けるという訳ではないらしく、 そこに住んでいる住人達もな...
健気な直之に泣けました。 ちょっと失敗したなと思いつつ、 電車の中で鼻をすすりながら読みました。 家でも学校でも受け入れてもらえず、 逃げ場の無い直之が途方に暮れていたときに、 迷い込んだのが不思議町です。 誰でもいつでも行けるという訳ではないらしく、 そこに住んでいる住人達もなにやら怪しげで魅力的。 病気だったため、 直之は小柄で勉強その他もろもろ人より後れがちですが、 直之が師匠と呼ぶ高塔さんを筆頭に、 皆さん違いを受け入れる懐の深さがあります。 人は人、自分なりに頑張ったらいいんだよ、 というメッセージが伝わってきて思わずもらい泣きです。 普段思っていてもなかなか言えないストレートな言葉も、 文章で読むと素直に入ってくるような気がしました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本屋に行った時にやっと購入して読めた、下町不思議町物語。 香月日輪さんの本はどれも現代の私たちが忘れたモノを教え諭してくれるのですが、今回も中々深かったです。 自分らしく生きていく事。 それはとても当たり前のことですが、現代の私たちは大人になるにつれて常に他人の目を気にするようになり、その"当たり前"のことを忘れ、いつの間にか"自分らしさ"とは何なのか答えが見つからなくなっています。 私もその中の一人であり、自分がこれから生きていくためには他人より目立たないように本当の自分を隠し続け周りに同化しないといけないと思っていました。 ですが今回この物語と出会い、その考えがまるっと変化しました。 体格、身長、性格、思考、口調など、他人とそれらの何かが違っていてもそれは当たり前の事であり、気にする必要はない。それを理解した上で前を見据え、本当の自分を出しつつ人生を楽しく謳歌する事が大事なんだと、その当たり前でありながら大切なモノを思い出させてくれました。 そして、"当たり前"という言葉はよく使われますが、当たり前だという考えを持てるのは実際にそこに存在しているからであり、それがなくなってしまえば喪失感で心がいっぱいになり、本当は大事なモノだったんだと後から気づかされるようになります。 結局私が何を言いたいのかと言うと、当たり前だと表現できるモノは全て無自覚ながら大切であり、当たり前だからこそ大切にしてほしいという事です。 なくして後悔するくらいなら大切に扱って、その当たり前を永遠のモノにしてほしい。 それがこの物語を読み終えた後に生まれた私の願いであり、作者の願いでもあると思います。 この物語に出会う事ができて、本当に良かったと思います。 本当に大切なモノが何か知る事ができたこの本は、まだ読んでいない人にぜひ読んでほしいと言いたくなるくらいの良作です。 日常でありながらちょっと不思議で学べる物語、いかがでしょうか。
Posted by
ほのぼのストーリー。小学生や中学生でも楽しめる本。 子供の時にしか行けない不思議世界に僕もいってみたい。
Posted by