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なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか の商品レビュー

3.3

29件のお客様レビュー

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2018/10/31

何しろすごい断定的な物言いで押し切っており、「あくまで私の意見ですから責任は取りませんけどね」感が全編にみなぎっていてむしろ清々しい。一つ明らかなのは、著者自身は日本が破綻してもしなくてもどっちにしろ痛くも痒くもないんだということ。これだけは間違いない。

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2017/11/13

なかなかタメになる著書でした…2012年刊行ですので少々古いですけれども、今現在、どちらかと言えば円安の流れになっていますので、著者の予想は当たっていると言えそうですよ…! ヽ(・ω・)/ズコー 何より日本を「社会主義的国家」とするところが新鮮でしたねぇ…。日本は資本主義と...

なかなかタメになる著書でした…2012年刊行ですので少々古いですけれども、今現在、どちらかと言えば円安の流れになっていますので、著者の予想は当たっていると言えそうですよ…! ヽ(・ω・)/ズコー 何より日本を「社会主義的国家」とするところが新鮮でしたねぇ…。日本は資本主義とか言いながら、景気が危なかったら政府がテコ入れをして手助けしたりするんだそうな…アメリカとかじゃ考えられないようなことが行われているんですね! ヽ(・ω・)/ズコー 失われた20年とか言われますけれども、著者にしてみたらこれも円高が原因なんだそうな…20年間もずっと円高というのはおかしな流れだそうで、この先一気に円安になり、株価とかも大暴落するんだそうな…みたいな予想を立てられておられましたが、果たしてどうなることやら…。 まあ、為替だの金利だの聞いたことはあるけれども、詳しくは知らないワードについて色々とお勉強さしてもらった本でしたね。おしまい…。 ヽ(・ω・)/ズコー

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2017/11/12

タイトルの『なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか』は、「円高である理由を説明する」ための問いかけではなく、「破綻寸前の日本において、円高なのは異常である。一刻も早く解消せよ」という意味で捉えるのがよいかと。 著者は、長年にわたって「円安にすべき」と唱えているそうですが、別に「円...

タイトルの『なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか』は、「円高である理由を説明する」ための問いかけではなく、「破綻寸前の日本において、円高なのは異常である。一刻も早く解消せよ」という意味で捉えるのがよいかと。 著者は、長年にわたって「円安にすべき」と唱えているそうですが、別に「円安万歳」というわけではなく、「現在の円高は異常なので円安に振れるべきである」と言っているだけであり、今後、もし、異常な円安になったら、「円高にすべき」と唱えると思います。 日本経済の停滞をすべて円高に求めるのはどうかと思いますが、その一方で、停滞の原因を円高と考えることが可能な点については、非常に勉強になりました。 先日読んだ『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』と合わせて読むと、より、日本経済に対する理解が深まると思います。

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2015/01/27

主張的にはついこの間読んだ「世界経済「大動乱」を生きのびよ」と変わることは無い。この本の中で特に興味深かったのは、元米国財務省の財務官補(日本で言えば局長クラス)で、国際金融協会(IIF)のダラーラ専務理事がJPモルガンで著者と仕事をしていたときの発言「私の発言でずいぶん為替のマ...

主張的にはついこの間読んだ「世界経済「大動乱」を生きのびよ」と変わることは無い。この本の中で特に興味深かったのは、元米国財務省の財務官補(日本で言えば局長クラス)で、国際金融協会(IIF)のダラーラ専務理事がJPモルガンで著者と仕事をしていたときの発言「私の発言でずいぶん為替のマーケットが動いたが、私の真意がマーケットに伝わったことは一度も無い。いいかタケシ。一度も、だぞ!」これは世界中の投資家が肝に銘じておかねばならない言葉だそうだ。マスコミは自分の都合の良いように勝手に発言の意味を取り違えて書いてしまうのである。

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2014/11/10

日本の財政が如何に危機的状況にあるかが、よくわかった。日本の債券を国民が買っていることによって、債務不履行に陥らない構図が理解できた。

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2013/12/11

わかりやすく読みやすい。同じような内容、主張の本は多いが、もとはこの人らしい。 それを受けて具体的に何をすべきか、ももっと示して欲しい

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2020/11/24

円と国債はバブル 日本国債は外国人にとっては興味がない商品 円高→国益にマイナス 円安が起きる場合は,過激に,かつ一瞬のうちに起きる。 橋本内閣→財政構造法→小渕内閣が廃案に→借金総額3倍に 外資系銀行の支店で外貨建ての商品を買う。 ギリシャとドイツ→経済格差 →短期金利...

円と国債はバブル 日本国債は外国人にとっては興味がない商品 円高→国益にマイナス 円安が起きる場合は,過激に,かつ一瞬のうちに起きる。 橋本内閣→財政構造法→小渕内閣が廃案に→借金総額3倍に 外資系銀行の支店で外貨建ての商品を買う。 ギリシャとドイツ→経済格差 →短期金利を常に同じにするのは不可能→固定相場制は無理 ゴーン社長「最大の脅威は円高」 農業セーフガード→円安で解消できる。生産者からの立場で論じている。 マクドナルド平価説 円が高すぎる→材料が安くなる→ビックマックが安くなる。 円1% $5% 1ドル=80円 1年後800,000*1.01=10,000*1.05*x x=76.95

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2013/02/07

経済の動きに関しては、固定相場制の弊害はかなり分かりやすかった。 主張の部分に関しては私の認識が足りないのだろうが、煽りすぎなのでは?と思うこともあったのと、題名の部分に答えや推論がないことなどが気になった。 筆者の社会的地位や有名度に関して、まあ言ったらどうでも良いというよう...

経済の動きに関しては、固定相場制の弊害はかなり分かりやすかった。 主張の部分に関しては私の認識が足りないのだろうが、煽りすぎなのでは?と思うこともあったのと、題名の部分に答えや推論がないことなどが気になった。 筆者の社会的地位や有名度に関して、まあ言ったらどうでも良いというような話もしばしば出ては来るが、なんだか緩い感じで嫌いではなかった。 為替や先物の部分は私の知識が拙いため、メモ帳片手に読み進めたが、意味がわかるようになっていく過程が楽しかった。 ヘッジファンドについても、一般的な認識より少し突っ込んだ解説がなされており、興味があっただけに読めて良かった。

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2012/11/29

円高は投機家が仕掛けているだけ。 ゆうちょ銀行などが国内で国債を買い続けていることで市場原理が働かない。 円と国債はバブル 日本は政府・日銀の介入で政府がお金をばらまいても長期金利の警戒警報の電源が切れている。 固定相場制に無理があるのでユーロはいずれ崩壊する。ユーロへの資産...

円高は投機家が仕掛けているだけ。 ゆうちょ銀行などが国内で国債を買い続けていることで市場原理が働かない。 円と国債はバブル 日本は政府・日銀の介入で政府がお金をばらまいても長期金利の警戒警報の電源が切れている。 固定相場制に無理があるのでユーロはいずれ崩壊する。ユーロへの資産逃避は考えない。 人民元は簡単に下ろせないところが問題。 円安政策すでに遅し。 適正レベルの相場は動かせないがバブルなら動かせる。しかしもう遅い。 財政赤字が溜まりすぎた。ここで円安政策をとると、円売りドル買いに走る。すごい勢いで円安が進むかも。個人が大幅に預金を下ろせば銀行が国債を買えなくなる。そうなると未達が起き、国債がクラッシュ。 マイナス金利も有効。2011年スイスがマイナス金利に。中銀に置いておく準備預金にコストがかかるようにする。 1992年、英国は景気が悪いが欧州通貨統合の条件とされていた対マルクのレートを割ってポンドが安くなりそうだった。それで通貨を買い支えていた。それでソロスは英国はやがて通貨同盟への参加を諦めざるをえなくなると考え、ポンドを売って、ポンドは20%下げた。 だがポンド安のおかげで景気は回復した。 円高がデフレの元凶だ。(しかし、3年前までは円安だったのだが) インフレだと借りている金を簡単に返せるようになるのでインフレは個人にも企業にもいいことだ。企業は材料を買って製品を作りそれを売るが、インフレだと、安く仕入れ高く売れる。インフレとは関係ないが今の身分が続くという保証がないとお金を使おうという気にならない。 1998年のロシア危機。ドル円は一時147円まで上昇しその後、110円を割った。米系ヘッジファンドのキャリートレードが言われていた。金利の低い円で借りた資金をドルにスワップし、米国株やロシア株に投資していたが、それを手じまったのでドルが安くなった。だが彼らがやっていたのは、買ってあった高金利通貨のフォワード・ポジション(先物為替持ち高)の反対売買(この場合は売り)だったと思う。投資家は、わけがわからないので慌ててドルを売った。 マクドナルド平価説には問題がある。円が安すぎるがために安く材料を輸入できるので日本のビックマックは安い。マクドナルド平価説では円ドルは105円であるべきで130円なら円安すぎるということになるが、輸入野菜・肉で安くなっているのだとしたら、そうした理屈はなりたたない。 米国のヘッジファンドは毎日時価会計をしているので、期末にヘッジファンドが株を売るというのはうそ。

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2012/11/12

元米モルガン銀行の唯一の日本人支店長をしていた著者が、現在の日本の円高について解説しています。 おりしも、日本の負債が過去最高になったというニュースが発表されたばかりなので、気になって読んでみました。 たしかに、東日本大震災直後に円は史上最高値を記録し、(日本は今、とても弱い...

元米モルガン銀行の唯一の日本人支店長をしていた著者が、現在の日本の円高について解説しています。 おりしも、日本の負債が過去最高になったというニュースが発表されたばかりなので、気になって読んでみました。 たしかに、東日本大震災直後に円は史上最高値を記録し、(日本は今、とても弱い状態なのに、なぜ財政破綻せず、円高になっているんだろう?)と不思議に思いましたが、それは「日本企業が震災による被害対応で、今後円資金が必要になるから」という理由だったそうです。 加えて、アメリカ経済とユーロ諸国経済の低迷ぶりも原因となっているとのこと。 著者は、円安推進派なので、一貫してその立場からの内容となっています。 「日本は社会主義国だから 市場原理が動いていない」という思いきった表現に驚きました。 海外投資を強力に勧めていますが、もともと日本人はあまり慣れていないため、それも円が流出しない理由の一つだとか。 ハイパーインフレと財政破綻は同義語で、「財政破綻するから円安になる」「財政破綻を回避するためにインフレになるから円安になる」と、わかりやすくたたみかけるように説明してくれています。 講義している口調のような、読みやすい文章です。 とにかく日本は国債が多すぎるのが問題。改善の兆しはあるのでしょうか。 著者の言う通り、急激な円安期に差しかかるのか、そんなことはないのか、まったくわかりませんが、とにかく現状に安心するなという警鐘は受け取りました。 「為替は国力の通信簿」とはよく言われますが、そこを読みとる力がないと、世界経済がどこかしらつまづいている中で、どこを向いていいのかわからないままになりそうです。 著者が説く「マイナス金利策」案は、少し理解するのに難しく、それぞれの国が経済問題を抱えている中で海外投資奨励論を受けても、逆に「専門家ではないから」と、尻込みする読者が多いのではないかという気がしました。 実際の運用はさておき、これまで感覚的にしか捉えられていなかった世界経済状況や、現状続く円高の理由がわかったことに、スッキリしました。

Posted byブクログ