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小商いのすすめ の商品レビュー

3.6

85件のお客様レビュー

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2023/09/08

「いま・ここ」に責任をもつ。地に足をつけて、互いに支え合い、ヒューマンスケールで考える。 帯にも書かれている主張に心から共感する。 一方で、経済成長を完全に否定している点には違和感を覚えた。確かに「消費と欲望の拡大再生産」は不毛で持続可能でないかもしれないが、これは方向性を誤って...

「いま・ここ」に責任をもつ。地に足をつけて、互いに支え合い、ヒューマンスケールで考える。 帯にも書かれている主張に心から共感する。 一方で、経済成長を完全に否定している点には違和感を覚えた。確かに「消費と欲望の拡大再生産」は不毛で持続可能でないかもしれないが、これは方向性を誤っているからであって、経済成長(GDPの増加と定義しておく)そのものが否定される理由にはならない。 むしろ、あるべき経済成長とは何かをヒューマンスケールで考えるべきだと思う。

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2023/09/05

ミシマ社さんの本。小商いとは何で、どうやればいいのかというノウハウではなく、なぜ著者が小商いが今の日本に必要だと感じているのかを語る内容。スモールビジネスやポスト資本主義的な様々な取組みの潮流の走りの方の本なのかな。小商い、ヒューマンスケールという方向性的には読む前から賛同してい...

ミシマ社さんの本。小商いとは何で、どうやればいいのかというノウハウではなく、なぜ著者が小商いが今の日本に必要だと感じているのかを語る内容。スモールビジネスやポスト資本主義的な様々な取組みの潮流の走りの方の本なのかな。小商い、ヒューマンスケールという方向性的には読む前から賛同しているのだが、本書の内容自体は著者のノスタルジー的な感覚優先で論拠を飛ばした文章には素直についていきにくい部分もあった。名著と言われてますし著者と時代を共にしてきた同世代の方にはスッと読めるのかもですね。

Posted byブクログ

2022/02/01

「田舎のパン屋が見つけた腐る経済」の著者である、 パン屋タルマーリーの渡邊格さんが著者内で強く勧められていたので読んだ。 所謂ビジネス書と言うよりは、 人生哲学の部類に近い本かと思いますが、 日本の経済発展の歴史を踏まえ、今日本人にとって必要な生き方とは何かを考えさせてもらえ...

「田舎のパン屋が見つけた腐る経済」の著者である、 パン屋タルマーリーの渡邊格さんが著者内で強く勧められていたので読んだ。 所謂ビジネス書と言うよりは、 人生哲学の部類に近い本かと思いますが、 日本の経済発展の歴史を踏まえ、今日本人にとって必要な生き方とは何かを考えさせてもらえるとてもよい本でした。 小商いとは、小さな商売のことではない。 東日本大震災をきっかけにいっきに筆を進めて書き上がったという本著では、震災の時の一連の流れをみる中で、これからの社会で必要なのは、今、身の回りにある小さな問題を全て自分ごととして引き受け、責任を持つ。即ち、一人一人が大人になることが苦境を乗り越える第一歩になるという。 帯にある 「日本よ、今年こそ大人になろう」という一言がとても身に沁みる。 確かに昨今の疫病にはじまりワクチン騒動を見ても、自分の頭で考えず、責任を他者に負わせようとするこの傾向は、大人になりきれない子どもばかりなのではないかとうんざりする。 かつて、無償で地域のため、社会のためと損得顧みずに仕事をしていた日本の大人たち。確かに、あの当時の大人の在り方があれば、他責にせず自責で生きる、プロの大人集団の集積で未来は変わりそうな気がする。 タイトルから興味がわかなくても一度読んでいただきたい一冊。

Posted byブクログ

2021/08/29

震災の翌年に出版された本だけど、その後の日本は熊本での地震、いくつもの天災、そして新型コロナウイルスの蔓延と、まさに予期せぬ出来事に遭遇している。 けど振り返れば、どれだってその予兆はあったはずで、わたしたちはもっと地球と向き合わなければいけなかったんだ。(もちろん自己責任を論じ...

震災の翌年に出版された本だけど、その後の日本は熊本での地震、いくつもの天災、そして新型コロナウイルスの蔓延と、まさに予期せぬ出来事に遭遇している。 けど振り返れば、どれだってその予兆はあったはずで、わたしたちはもっと地球と向き合わなければいけなかったんだ。(もちろん自己責任を論じたいのではない) 経済の発展ばかりに目を向けてきた世界に日本だけど、それももう、どう見ても縮小傾向。 拝金主義はやめて、丁寧に向き合って、つくって、「いま・ここ」に責任を持つ。小確幸の世界へシフトチェンジしませんか。 ものが溢れ返っている日本のような場所がある一方、世界にはまだまだ文字通り今を生きるのに必死な人が溢れ返っている。これを発展と言っていいのか。 わたしは早く、世界が平和になってほしいよ。

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2020/04/12

経済成長をしなければならないという強迫観念を捨て、金銭的欲望と利便性への誘惑に支配される文明病から逃れ、身の丈に合った経済活動・社会行動(これが書名になっている「小商い」)をとるべきだという主張に満ちた一冊。 冗長なところはあるものの、それはこの文明病がそれほど深刻だという認識か...

経済成長をしなければならないという強迫観念を捨て、金銭的欲望と利便性への誘惑に支配される文明病から逃れ、身の丈に合った経済活動・社会行動(これが書名になっている「小商い」)をとるべきだという主張に満ちた一冊。 冗長なところはあるものの、それはこの文明病がそれほど深刻だという認識から来ていると考えれば、至極当然なレベル。腑に落ちる指摘も随所にあって、読者にいろいろなことを考えさせるツールとしては秀逸。 ただ、この文明病を発症したのが1964年の東京五輪の頃で、五輪の前と後では日本社会・日本経済はその姿を大きく変えたと言う指摘と、各章の扉ページに掲載された(当時の日本の様子が分かる)著者やその家族の写真が、実は著者の主張の足を引っ張っているのではないかと。東京五輪を実体験している層が限定されている中、この構成は「昔はよかった」的なおじさんの懐古主義と取られかねない。本書が響いて欲しい読者層を考えると、間口を自ら狭めてしまっていることが少し残念。内容が充実しているだけになおさら。

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2020/04/03

平易な言葉で大事なことが書いてある。 ぼくは、いまここにいることに何の因果関係はないけど、この場をよくして行くことに対して責任を持っていく。 そして、やるべきことをやった人だけが、評価されていく。 ぜひそうあってほしい、

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2020/02/12

経済成長を追いかける幻、いい加減そこに気付かなければ、防げる未来の過ちは増幅するばかり。 現代に警鐘を鳴らし、これまで通り歩もうとする人々にストップを呼び掛ける本。小難しさも満載だが、全文わからなくてもエッセンスの抽出が可能な丁寧に書かれた一冊。

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2019/08/17

☆☆☆2019年8月レビュー☆☆☆ 「小商い」とは、ヒューマンスケールの商売であり 今、ここに責任を持つこと この理解で良いだろうか。 「拡大、拡大、成長、成長」というのは、もう限界に来ている。昭和30年代から現在まで筆者の見守ってきた時代の推移を語りながら、「ヒューマ...

☆☆☆2019年8月レビュー☆☆☆ 「小商い」とは、ヒューマンスケールの商売であり 今、ここに責任を持つこと この理解で良いだろうか。 「拡大、拡大、成長、成長」というのは、もう限界に来ている。昭和30年代から現在まで筆者の見守ってきた時代の推移を語りながら、「ヒューマンスケール」の復興に思いを致す。 この本に書いていることに共感を覚える。

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2019/08/12

タイトルとは若干異なる内容。前書きで著者も書いているので文句は言えないが。経済成長だけでなく、人間の生き方はどうあるべきかという、著者の考えをエッセイのようにつづり、自己啓発っぽくもある。約1時間で読了。

Posted byブクログ

2019/06/02

小商いに閉じず、これからの経済のあり方、生き方などに多くの示唆を与える本だった。 戦前、戦後、高度経済成長と変化した国民の考え方、東日本大震災の前と後で変わったこと。 そしてこれから。 読んで腑に落ちること多数。 勉強になった。

Posted byブクログ