教科書やニュースではわからない最もリアルなアメリカ入門 の商品レビュー
悪口をたたきながらも原田君の本はいつも読んでいます。 この本は、いつもとちょっと趣を変えて、各4ページほどの短編集になっています。いよいよネタが尽きてきたのか。 でも、いままでのなかでは一番マシかなあという出来です。「はじめに」に記述されたドラスティックな結論は購買意欲を...
悪口をたたきながらも原田君の本はいつも読んでいます。 この本は、いつもとちょっと趣を変えて、各4ページほどの短編集になっています。いよいよネタが尽きてきたのか。 でも、いままでのなかでは一番マシかなあという出来です。「はじめに」に記述されたドラスティックな結論は購買意欲をそそると思いますが、中身はそれほど過激ではありませんので、過剰な期待は禁物という点はこれまでの著作と同じです。 全部読まなくても、各短編の最終段落さえ押さえれば全部読んだのとほぼ変わりない効果が得られるという親切設計になっている点は、好感が持てます。
Posted by
アメリカでは、「錬金術」のようなシステムが続いてきた。すなわち、米国債を刷ることで、国民の生活が豊かになり、さらにはアメリカにモノを売る他国も儲かり、その儲けた金で再び米国債を買う、というシステムだ。その結果、「モノとは関係なくカネがカネを生む」という金融資本主義が定着した。
Posted by
原田武夫氏の発言は2007年ごろから、あらゆる場所で概ねウォッチしてきた。昔は、ドイツ語圏メディア(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングとか、シュピーゲル、スイスの新聞など)の英語圏メディアとは異なる見方を紹介してくれる数少ない人として見ていたが、最近はそうした機会も減...
原田武夫氏の発言は2007年ごろから、あらゆる場所で概ねウォッチしてきた。昔は、ドイツ語圏メディア(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングとか、シュピーゲル、スイスの新聞など)の英語圏メディアとは異なる見方を紹介してくれる数少ない人として見ていたが、最近はそうした機会も減ってきたように思われる。当時言っていた「越境する金融資本主義」という言葉の意味合いも幾分と変わってきたように思われる。 著作も何冊か読んできたが、散漫で、強引で、表層的で、主観的な感じで、思考回路が私と違うせいか、まったく頭に入ってこない。 今回の著作もその例外にもれないが、歴史観が裏読みすぎて、紹介されている著作の見解を断片的に繋いだだけのように思われてしまうし、特に経済に関する記述は、短絡的な解釈が目立ち、どこまでわかって書いているのか疑いたくなってしまう。 膨大な調査量と、アウトプットの大きさには敬服するが、もうすこし落ち着いて欲しいものだ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なぜアメリカはドル安が進んでいるのに、積極的な対策を行っていないのか、日本にTPPなど無理な要求をしてくるのか、ここ最近のアメリカ動向を見て不思議に思っていました。 この本は、そんな疑問にしっかりと答えてくれる内容となっています。アメリカの歴史(独立から戦争)や金融資本主義まで書かれており、かなり衝撃的な内容になっています(アメリカを動かしている黒幕の正体も分かります)。 アメリカの思う壺にならないように、これからどう行動していくか。本当に日本は岐路に立たされているのだと痛感しました。 ただこの内容だけを鵜呑みにしてはいけないと思うので、参考文献をあたっていきます。
Posted by
原田武夫 (著) 現在、日本は世界的金融危機の中で「TPP」、「円高」そして「原発問題」など様々な問題を抱えています。 そして、山積する問題の中には、時として日本を追い込むような形で、アメリカが関与するものが多くあります。 2012年、アメリカは再び大統領選の年を迎えています。こ...
原田武夫 (著) 現在、日本は世界的金融危機の中で「TPP」、「円高」そして「原発問題」など様々な問題を抱えています。 そして、山積する問題の中には、時として日本を追い込むような形で、アメリカが関与するものが多くあります。 2012年、アメリカは再び大統領選の年を迎えています。このアメリカをどれだけ深く、正確に知るかが私たち日本人の「これから」にとって目下の鍵となるのではないでしょうか。 著者・原田武夫は、元外交官で、外交官時代に北朝鮮担当としてアメリカに対峙した経験を持ちます。 世界的な金融メルトダウンの中、ヨーロッパもアメリカも日本が倣うべきシステムを見失っており、これまでのように、米欧の後を追うだけでは、立ちゆかない現実が目前にあります。 「近くて遠い国アメリカ、その本当の理解のために」 そして 「アメリカをとおして日本と世界を知り、これからを考えるために」 そう願い、アメリカ、そして国際社会の分析で定評のあるIISIA代表(CEO)原田武夫が筆を執りました。
Posted by
著者を知っているので星は無条件で5つ。 感想、第一声は「おみそれ致しました」でしょうか。彼の著書を初めて読んだのですが、文章が素直で解り易い事にビックリ。この方、文語でしゃべるんです。口から出る単語がおいおい読んだ事あっても口から使う人は滅多にいないよ、みたいな。なのに、本は先ず...
著者を知っているので星は無条件で5つ。 感想、第一声は「おみそれ致しました」でしょうか。彼の著書を初めて読んだのですが、文章が素直で解り易い事にビックリ。この方、文語でしゃべるんです。口から出る単語がおいおい読んだ事あっても口から使う人は滅多にいないよ、みたいな。なのに、本は先ず言葉選びからして、読者に優しい。 そうして、素人向けにこんなに簡単に物事を説いているということに驚き。 しかし、読者は其れに騙されて読んで満足ではダメなんだよっていう伏線がアチラコチラに張られているのです。 こんなに噛み砕いて解説しました=全て材料は読者の手に。私のジャンルで言う本格推理手法なのです。 材料は全て読者へ、答えだせましたか?読者への挑戦状だと思いました。 推理小説では、解決編が用意されているのですが。。。彼の解決編は解決編では無く新たな問題提起でした。
Posted by
現在、日本は世界的金融危機の中で「TPP」、「円高」そして「原発問題」など様々な問題を抱えています。 そして、山積する問題の中には、時として日本を追い込むような形で、アメリカが関与するものが多くあります。 来年(2012年)、アメリカは再び大統領選の年を迎えます。このアメリカをど...
現在、日本は世界的金融危機の中で「TPP」、「円高」そして「原発問題」など様々な問題を抱えています。 そして、山積する問題の中には、時として日本を追い込むような形で、アメリカが関与するものが多くあります。 来年(2012年)、アメリカは再び大統領選の年を迎えます。このアメリカをどれだけ深く、正確に知るかが私たち日本人の「これから」にとって目下の鍵となるのではないでしょうか。 著者・原田武夫は、元外交官で、外交官時代に北朝鮮担当としてアメリカに対峙した経験を持ちます。 世界的な金融メルトダウンの中、ヨーロッパもアメリカも日本が倣うべきシステムを見失っており、これまでのように、米欧の後を追うだけでは、立ちゆかない現実が目前にあります。 「近くて遠い国アメリカ、その本当の理解のために」 そして 「アメリカをとおして日本と世界を知り、これからを考えるために」 そう願い、アメリカ、そして国際社会の分析で定評のあるIISIA代表(CEO)原田武夫が筆を執りました。
Posted by
- 1
- 2