不思議絵師 蓮十 の商品レビュー
その絵師が描く絵は、ほころびをもたせないと 絵から抜け出てしまうという特性を持つ。 連続短編集。 どこまで行ってもお世話になっている人の娘の心境に まったく気がつかない男が主人公。 むしろ自分の心にも気が付いてない、かも? やはり怖いのは第1話。 女は怖いです…。 いや『女』...
その絵師が描く絵は、ほころびをもたせないと 絵から抜け出てしまうという特性を持つ。 連続短編集。 どこまで行ってもお世話になっている人の娘の心境に まったく気がつかない男が主人公。 むしろ自分の心にも気が付いてない、かも? やはり怖いのは第1話。 女は怖いです…。 いや『女』である事を前提にする女、が怖いのでしょうか? 全部を幽霊のせいに、というのは 時代を考えないとできない事。 今そんな理由でやろう、などと考える事からできませんし。 3話目は、そんな落ちかな? とは思いました。 しかし途中といい最後といい…なんだかこう やりきれないものがあります。 きちんと話し(?)合え、という話ですが 話さなくても分かれ、というのが男。 ある意味自業自得、とも思えます。 そんな感情どろどろ系ではない2話目。 挟み込まれているからこそ、の潤い(?)かも知れません。 という事は、いなくなった方は桜でいっぱいにして 足跡でも描いているのでしょうか??
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初めましての作家さんです。 この著者。普段は少女小説・ラブコメを書いてるとか・・・ なるほど納得って感じです。 登場人物やらキャラや設定が王道です。 どれも蓮十が描いた絵が発端になった事件?なのだが結末が予想できる。 それでも楽しめたのは、絵から抜け出た蛙・兎・亀の面白トリオや ...
初めましての作家さんです。 この著者。普段は少女小説・ラブコメを書いてるとか・・・ なるほど納得って感じです。 登場人物やらキャラや設定が王道です。 どれも蓮十が描いた絵が発端になった事件?なのだが結末が予想できる。 それでも楽しめたのは、絵から抜け出た蛙・兎・亀の面白トリオや 絵が動き出さないように蓮十が施した綻びの話だったり 実在した江戸時代末期の浮世絵師:歌川 国芳を登場させたことかな? 超ライトで、ほのぼの人情系の江戸異聞譚。楽しめました。
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描く物に命が宿って動き出してしまうという不思議な才を持った絵師・蓮十。その事から巻き起こる不思議な事件。歌川国芳が登場して楽しいし、読みやすい時代物ではあります。第3話は何ともやるせない結末でしんみりしましたが、どの話もライトで今ひとつ物足りない気もします。でも蓮十が版元に引き取...
描く物に命が宿って動き出してしまうという不思議な才を持った絵師・蓮十。その事から巻き起こる不思議な事件。歌川国芳が登場して楽しいし、読みやすい時代物ではあります。第3話は何ともやるせない結末でしんみりしましたが、どの話もライトで今ひとつ物足りない気もします。でも蓮十が版元に引き取られる前の経緯が気になります。
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時代は文化文政期の江戸。石蕗蓮十という名の、駆け出しの浮世絵師がいた。彼の筆には不思議な力があり、描いた絵に命が吹き込まれ紙から飛び出してしまう。そんな筆の秘密を理解している地本問屋のお嬢さん・小夜、悪友の歌川国芳などに囲まれて、蓮十の周囲はいつも賑やかだ。 ライトノベル枠なの...
時代は文化文政期の江戸。石蕗蓮十という名の、駆け出しの浮世絵師がいた。彼の筆には不思議な力があり、描いた絵に命が吹き込まれ紙から飛び出してしまう。そんな筆の秘密を理解している地本問屋のお嬢さん・小夜、悪友の歌川国芳などに囲まれて、蓮十の周囲はいつも賑やかだ。 ライトノベル枠なのですごく読みやすい。江戸の雰囲気や登場するキャラクターは個性的でとにかくほのぼの。癒されました。 恋沙汰にめっぽー疎い蓮十と、そんな蓮十を慕いながらも素直になれないツンデレキャラの小夜との恋愛模様にも注目です。 続編に期待。
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※このレビューにはネタバレを含みます
江戸を舞台に描かれる浮世絵物語。 主人公の蓮十は絵師。 絵に纏わる事件だったり出来事が綴られた3編の物語。 表紙絵から女性を想像してしまっていたのですが、男性だったのですね。 描いた絵に命を吹き込んでしまう不思議な能力を持つという設定はなかなかに面白いです。 蓮十の過去には影があるようですが、今後明らかにされていくのでしょうかね。 登場人物達それぞれの背景も掘り下げられていくのを期待して、次巻も読みたいと思います。 蓮十の描いた戯画の兎、亀、蛙がなんだか憎めない感じで好きです。
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表紙に目が留まり、とっかかりの10ページを読んでみて、興味をひかれたので購入。 画竜点睛。 あえて点睛しないことで、絵に命を吹き込まないのは、描いた絵が動き出してしまうから。 そんな不思議な絵を描く絵師、蓮十が出会う悲喜交々。 設定とレーベルからもっとライトなイメージを持っていた...
表紙に目が留まり、とっかかりの10ページを読んでみて、興味をひかれたので購入。 画竜点睛。 あえて点睛しないことで、絵に命を吹き込まないのは、描いた絵が動き出してしまうから。 そんな不思議な絵を描く絵師、蓮十が出会う悲喜交々。 設定とレーベルからもっとライトなイメージを持っていたけれど(ごめんなさい!)案外事件はヘビー。愛憎はいつの時代も鬼を生むということなのかな。 蓮十には、思い出したくない暗黒の過去があるらしい。けれど何度も同じ表現で言われてお腹いっぱいになっちゃったので、続刊は多分読まないと思う。
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時代小説というものをあまり読まないのだけど とても楽しめた! 奇しくも時を同じくして 絵の装具を題材にした本を買っていて(しかも絵が外界に作用する) これはその中身、絵自体のお話であるので なんだか巡り合わせというものを信じてみたくなったりなんだり 駆け出しの絵描き、蓮十の描く...
時代小説というものをあまり読まないのだけど とても楽しめた! 奇しくも時を同じくして 絵の装具を題材にした本を買っていて(しかも絵が外界に作用する) これはその中身、絵自体のお話であるので なんだか巡り合わせというものを信じてみたくなったりなんだり 駆け出しの絵描き、蓮十の描く絵は不思議な絵 何が不思議かというと、その絵、 動き出すのです…… とにかく文体がいいなぁと思った 古式ゆかしい、動きがあっていきいきとして こんな日本語表現があったのかぁ!とか そうそう、こういうシーンではこう表現するのが素敵!とか いちいち感動して読んでいた 内容も、どこか陰りのありながら でもしゅんと立って生きている蓮さんが 自身の描いた絵を軸としていざこざに巻き込まれていくという ファンタジー人間ドラマ まだ、話に入り込んで共感したり 面白い!てことはないけれど 嫌いではない とにかく文章がいい
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主人公の蓮十はイケメンだが野暮天と言うよくある設定なので、読み始めはどうなのかな、と思っていた。 しかし、話の内容は面白かった。最終的な結末は読者に任せている感じもあるので、それぞれの結末があるのだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
舞台はお江戸。 ちょっと不思議テイストで恋愛ものでもある。 なるほど、ネタ的にも面白いし、さくさく読める。 お堅いイメージの時代小説だけど、こういったお江戸ファンタジー的な作品があってもいいと思う。 野暮天がお豆腐と類義語であるとはね(笑)
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ラノベなんだろう。しかし、時代小説っぽさもとてもある。江戸時代の華やかな部分がテンポよく描かれていて素敵な小説。作者が女性向けのラノベを書いてただけあってなんとなくきれいな文章というか端正。 しかし蓮十くんの過去が知りたい。 続刊出るよね? あと、国芳がいいキャラしてる
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